現在、Amazonから発売されているスマートスピーカーには、Echo Dot(エコードット)、Echo(エコー)、Echo Plus(エコープラス)、Echo Spot(エコースポット)の4種類がある。
Amazon Echoシリーズに興味がある人のために、それぞれの機種で何が違うのか比較してみたいと思う。
Echoシリーズの機能・仕様比較
スマートスピーカー、Amazon Echoシリーズの機能や仕様の一覧にまとめてみた。
名称 | Echo Dot (第2世代) | Echo (第2世代) | Echo Plus (第1世代) | Echo Spot |
---|---|---|---|---|
標準価格 | 5,980円 | 11,980円 | 17,980円 | 14,980円 |
カラーバリエーション | ブラック ホワイト | サンドストーン チャコール ヘザーグレー | ブラック ホワイト | ブラック ホワイト |
サイズ | 32 x 84 x 84 mm | 148 x 88 x 88 mm | 235 x 84 x 84 mm | 104 x 97 x 91mm |
重量 | 163g | 821g | 954g | 419g |
電源ケーブル | 約1.5m | 約1.7m | 約1.7m | 約1.8m |
液晶スクリーン | × | × | × | 2.5インチタッチスクリーン |
カメラ | × | × | × | 〇 |
高機能スピーカー | × | 〇 | 〇 | × |
スピーカーサイズ | 0.6インチ | 2.5インチウーファー 0.6インチツイーター | 2.5インチウーファー 0.8インチツイーター | 1.4インチウーファー 0.8インチツイーター |
Dolbyデュアルスピーカー | × | 〇 | 〇 | × |
外部スピーカー接続 (Bluetooth、AUXケーブル) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
音楽のストリーミングサービス対応 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
マルチルームミュージック機能 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
スマートホーム家電の操作 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Alexa認定家電 対応 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
リモコン家電 対応 ※別売り赤外線コントローラーが必要 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
スマートホーム・ハブ機能 (簡単セットアップ) | × | × | 〇 | × |
音声ショッピング ※プライム会員のみ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Prime Music ※プライム会員のみ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
プライムフォト ※プライム会員のみ | × | × | × | 〇 |
保証期間 | 1年 | 1年 | 1年 | 1年 |
具体的に何が違うのか?
Amazon Echoシリーズの機能の違いで押さえておくべきポイントは、価格、外観、スピーカー、スマートハブ機能の有無、液晶スクリーンの有無の5つだ。
価格の違い
Echo Dotが最も安く、Echo Plusが最も高い価格となっている。
名称 | Echo Dot (第2世代) | Echo (第2世代) | Echo Plus (第1世代) | Echo Spot |
---|---|---|---|---|
標準価格 | 5,980円 | 11,980円 | 17,980円 | 14,980円 |
安さの順番で並べると、Echo Dot < Echo < Echo Spot < Echo Plusという順番。
Echo + Alexa生活をとりあえず体験してみたいという方は、もっとも安いEcho Dotを選べばよいだろう。
Echo Dot(第2世代)の発売はすでに終了し、現在はEcho Dot(第5世代)が発売されています。
外観の違い
4機種それぞれで外観(大きさや重量等)がかなり異なる。
名称 | Echo Dot (第2世代) | Echo (第2世代) | Echo Plus (第1世代) | Echo Spot |
---|---|---|---|---|
外観 | ||||
カラーバリエーション | ブラック ホワイト | サンドストーン チャコール ヘザーグレー | ブラック ホワイト | ブラック ホワイト |
サイズ | 32 x 84 x 84 mm | 148 x 88 x 88 mm | 235 x 84 x 84 mm | 104 x 97 x 91mm |
重量 | 163g | 821g | 954g | 419g |
電源ケーブル | 約1.5m | 約1.7m | 約1.7m | 約1.8m |
最もコンパクトなのがEcho Dot、最も大きいのがEcho Plusとなっている。
コンパクトさの順番に並べると、Echo Dot < Echo Spot < Echo < Echo Plusとなる。
コンパクトさにこだわるなら、Echo DotかEcho Plusを選択しよう。
スピーカーの違い
スピーカーに関する仕様の違いは以下の通り。
名称 | Echo Dot (第2世代) | Echo (第2世代) | Echo Plus (第1世代) | Echo Spot |
---|---|---|---|---|
高機能スピーカー | × | 〇 | 〇 | × |
スピーカーサイズ | 0.6インチ | 2.5インチウーファー 0.6インチツイーター | 2.5インチウーファー 0.8インチツイーター | 1.4インチウーファー 0.8インチツイーター |
Dolbyデュアルスピーカー | × | 〇 | 〇 | × |
外部スピーカー接続 (Bluetooth、AUXケーブル) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ウーファーは、低音域を担当し大きいほどより低い音が出せる。
ツイーターは、高音域を担当し、小さいほど高い音を出すことができるが、小さければその分音量も小さくなるため全体のバランスを考慮する必要がある。
Dolbyデュアルスピーカーを搭載することで、より立体的で臨場感あふれるサウンドにすることができる。
Echoシリーズ4機種の中で、EchoとEcho PlusのみがDolbyデュアルスピーカーを搭載し、さらに、2.5インチウーファー+ツイーターという構成で臨場感と迫力あるサウンドを楽しむことができるようになっている。
EchoとEcho Plusでは音質にそれほどの違いはなさそうだが、ネット上の評判を見るとEcho Plusのほうが若干軍配が上がりそうだ。
スピーカーの音質順に並べると、Echo Plus > Echo > Echo Spot > Echo Dotという感じ。
音楽を高音質で楽しみたい人は、EchoかEcho Plusを選択すればよし。
ただ、全機種、外部スピーカー接続をサポートしており、BluetoothとAUXケーブルによる外部スピーカーとの接続に対応している。
Echo SpotやEcho Dotでも外部スピーカーを利用することで良質な音楽を楽しむことも可能だ。
スマートホーム・ハブ機能の有無
スマートホーム・ハブ機能とは、Philips Hue(ヒュー) ランプ等のスマートホームデバイスをAlexaで操作するために必要な機能だ。
Amazon Echo Plusのみがこのスマートホーム・ハブ機能を搭載している。
名称 | Echo Dot (第2世代) | Echo (第2世代) | Echo Plus (第1世代) | Echo Spot |
---|---|---|---|---|
スマートホーム・ハブ機能 (簡単セットアップ) | × | × | 〇 | × |
スマートホーム・ハブ機能が搭載されていないEcho Dot、Echo、Echo Spot単体だけでは、Philips Hue(ヒュー) ランプ等のスマートホームデバイスを操作することができない。
つまり、「アレクサ、電気を消して」と言っても電気を消してはくれないのである。
これらのEchoデバイス(Alexa)でスマートホームデバイスを操作するためには、ブリッジと呼ばれるデバイスが別途必要になってしまうのだ。
しかし、Echo Plusだけは別だ。
Echo Plusには、スマートホーム・ハブ機能が標準で搭載されているため、ブリッジデバイスを別途用意する必要はなく、Echo Plusだけでスマートホームデバイスを操作することができるようになっている。
しかも、「アレクサ、デバイスをみつけて」と話しかければ、Echo Plus対応のホームデバイスを自動で検知し簡単にセットアップすることが可能だ。
Echo Plusに対応しているデバイス以下から確認することができる。
Amazon Echo Plus かんたんセットアップ 対応製品
Echo Plusはすでに販売を終了している。Echo (第4世代)にはハブ機能を搭載しているので代わりに使用可能。
Philips Hue(ヒュー) ランプを使う場合のコスト比較
スピーカー機能がほぼ同等のEchoとEcho PlusでPhilips Hueランプを操作したい場合にかかるコストを比較してみた。
Echoを使用する場合
Echo Dot(11,980円)+ Philips Hueランプ(3,416円)+ Philips Hueブリッジ(7,180円)= 22,576円
Echo Plusを使用する場合
Echo Plus(17,980円)+ Philips Hueランプ(3,416円)= 21,396円
さらに、今ならEcho PlusとPhilips Hueランプとの同時購入キャンペーンをやっているので、Echo Plusの価格だけでPhilips Hueランプが0円で手に入ってしまう。
Echo Plus + Philips Hueランプ = 17,980円
スマートホームデバイスを操作したいならEcho Plusが断然お得!
Philips Hueランプを導入する時、Echo Dotを使う場合は、22,576円、Echo Plusを使う場合は、17980円(キャンペーン中)となり、Echo Plusを購入したほうが4,596円もお得になる。
通常価格で比較した場合でも、Echo Plusの方が1,180円お得だ。
Echoデバイスを使ってPhilips Hueランプ等を操作したいなら、Echo Plusの購入がお勧めだ。
液晶スクリーンの有無
外観を見れば一目瞭然だが、Amazon Echo Spotのみ液晶スクリーンが搭載されており、Echoデバイスの中で唯一視覚情報を利用することができるようになっている。
さらに前面にカメラも搭載しており、カメラを使用したコミュニケーション機能等も今後追加される予定だ。
名称 | Echo Dot (第2世代) | Echo (第2世代) | Echo Plus (第1世代) | Echo Spot |
---|---|---|---|---|
液晶スクリーン | × | × | × | 2.5インチタッチスクリーン |
カメラ | × | × | × | 〇 |
プライムフォト ※プライム会員のみ | × | × | × | 〇 |
他のEchoデバイスは、音声だけのアウトプットだけだが、Echo Spotでは、スクリーンに時計、天気予報や予定を表示させたり、ニュース動画を見ることができてしまう。
Amazon Musicなら楽曲名やアルバムアート、プレイリストをスクリーンで見ることができるので、「アレクサ、この曲名は何?」なんて聞く必要がなくなる。
時計のデザインを変えたり、好きな写真をスクリーンに指定することもできるので自分だけの個性を出すことが可能だ。
Echo Spotで表示できる情報
2018年8月18日現在、Echo Spotでは、通常のEchoでできることに加えて以下に挙げるような使い方ができる。
- 時計表示
- 天気情報の表示
- 予定の表示
- やることリストの一覧表示
- ショッピングリストの一覧表示
- Amazon Musicの楽曲名、アルバムアート、プレイリストを表示
- Web上の動画コンテンツ(Youtube以外)
- 各スキルが提供する動画の視聴
- Amazonプライムフォトの写真を表示
- 音声指示で写真撮影
- 玄関等に取り付けたネットワークカメラ(NETGEAR Arlo Q等)の映像を表示
- レシピの動画再生(DELISH KITCHENスキル)
- Amazonショッピングで商品写真を表示(レビューランク付き)
- 画像付き飲食店情報を表示(ホットペッパー、食べログ、ぐるなび等)
- スマート家電コントローラの環境情報の表示
- 歌詞表示付きカラオケ(JOYSOUNDスキル)
- その他各スキルに対応した情報表示
今後搭載予定の機能
今後、Echo Spotで利用できるようになるとされている機能として以下があげられる。
- Echo Spot同士の音声・ビデオ通話
- Echo Spot、Alexaアプリ間の音声・ビデオ通話
- 外出先からEcho Spotのカメラを通して部屋の様子を確認
音声通話ができるようになれば、Echo Spotは格段に便利になると思うので、ぜひとも早く提供してほしいところ。
音声による応答だけでなく映像でも情報を取得したい人やEcho Spotを使用して通話をしたい人などはEcho Spotの購入がお勧めだ。
まとめ
Amazon Echoシリーズ4機種で特徴や違いを説明したが、それぞれのデバイスに得意不得意があることがわかっていただけたと思う。
簡単にまとめると、低価格、コンパクトさを求めるならEcho Dot、とりあえず音楽を中心に楽しみたい人はEcho、音楽を楽しむ+スマートホームデバイスの操作を手軽に行いたい場合は、Echo Plus、音声応答だけでなく視覚情報やコミュニケーション機能が欲しい人は、Echo Spotを選択すればOK。
それぞれの特徴をよく理解し、自分が望むライフスタイルを実現できるEchoデバイスを選択しよう。
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