Amazon Echo Dot(第2世代)はコンパクトで持ち運びやすくさらにUSB電源が使用可能なので、アレクサを車で使うのに最適なスマートスピーカーなのだ。
Amazon Echo Dotの車載利用は、スマホのテザリング機能を使用しても実現できるし、モバイルWi-Fi環境を利用すればストレスフリーで非常に快適に利用することができる。
今回、実際にスマートフォンのテザリングl機能やモバイルWi-Fi環境を利用してEcho Dotを車載してみたので、設定方法や使用感を紹介したい。
現在、Amazon Musicアプリにハンズフリー機能が搭載されたことにより、Echo Dotを車載しなくてもスマホと外部マイクさえあれば車の中でAmazon Musicを楽しめるようになっている。
Amazon Echo Dotの車載はデメリットも結構多いので、車でAmazon Musicを楽しみたいなら個人的には以下の方法をお勧めする。

2020年9月25日に「Amazon Echo Auto」が発売されたため、今後はそちらを利用するのがおすすめ。

Amazon Echo Dotの車載に最低限必要なもの
Amazon Echo Dotを車載するにあたって最低限必要なものを以下の通り。
- Amazon Echo Dot(第2世代)本体
- USB接続ケーブル(Echo Dot付属のもの)
- 車のシガーソケット+USBカーチャージャー
- テザリング接続可能なスマートフォン(テザリングでネット接続する場合)
- インターネット接続環境【モバイル通信(テザリング使用時)or モバイルWi-Fi環境】
Amazon Echo Dot(第2世代)本体
Amazon Echo Dotは、コンパクトかつUSB電源が使える第2世代が車載Echoとして現時点でベストな選択肢だ。
残念ながら第3世代が発売されたことにより、Amazonでの販売は通常時は行われていないようだが、セール販売で時々復活してしかも安く販売されていたりするので、持っていない人はセール時にチェックしてみよう。

Echo Dot(第3世代)も使えないことはないが、サイズが大きくなってるしUSB電源が使えず普通のAC電源なので、車載で使用するには場所をとるカーインバーターが必要になる。
なので以下のAmazon Echo Dot(第3世代)を車載するのはあまりいけてない。
USB接続ケーブル
これは、Amazon Echo Dot付属のケーブルをそのまま利用すればOK。
付属の電源アダプタは必要ない。
車のシガーソケット+USBカーチャージャー
Amazon Echo Dotに給電するために車についているシガーソケットとUSBカーチャージャーを使用する。
これがあればスマートフォンの充電もできるので持ってると非常に便利。
私が使っているのはEleckeyというメーカーのカーチャージャーだが、現在バカ高い価格でしか売られていないようなので以下を紹介しておく。
ちなみに、Amazon Echo Dot(第3世代)を使う場合は以下のようなカーインバーターが必要だ。
テザリング接続可能なスマートフォン(テザリングでネット接続する場合)
Amazon Echo DotをモバイルWi-Fi経由ではなく、スマートフォンのテザリング経由でインターネットに接続させて使用する場合は、テザリング機能を利用することが可能なAndroidやiPhone等のスマートフォン端末が必要となる。
インターネット接続環境【モバイル通信(テザリング使用時)or モバイルWi-Fi環境】
Amazon Echo Dotを使用するには当然インターネット接続環境が必要だ。
スマホのモバイル通信でテザリング接続する場合
スマートフォンのテザリング機能を利用してネット接続するには、携帯キャリア(Docomo,au,softbank等)SIMや格安SIMの契約が必要になる。
今回テザリング接続するにあたっては、iPhone SE+DMMモバイルのデータ通信専用SIM(1GB)を利用した。
モバイルWi-Fi環境を使う場合
WiMAX2+等のモバイルWi-Fi環境を使ってインターネット接続する方法も利用できる。
この場合スマートフォンは必要ないが、WiMAXルーター等のモバイルWi-Fiルーターを車に持ち込む必要がある。
現時点で利用可能なモバイルWi-Fiサービスとしては以下のようなものがある。
他にも、以下のようなSIMフリーのモバイルWi-Fiルーターを購入すれば、格安SIM等を組み合わせてモバイルWi-Fi環境を構築することも可能だ。
NECプラットフォームズ 自動SIM切り替え LTE モバイルルーター Aterm MR05LN (デュアルSIM 対応/nanoSIM×2)...
個人的に一押しのモバイルWi-Fi環境はWiMAX2+サービスだ。
WiMAX2+を利用すれば、自宅の固定回線代わりに利用できるし、外に持ち出せばモバイルWi-Fi環境に早変わり。
しかもデータ転送量は無制限なので通信量を一切気にすることなく利用し放題だ。
私の自宅のインターネット回線もWiMAX2+を契約しておりいつでも外に持ち出して高速モバイルWi-Fi環境が利用できるようになっている。
WiMAX2+はUQコミュニケーションズが提供しているサービスだが、提供プロバイダが非常にたくさんあり好きなプロバイダを選択することが出来る。
その中でもお勧めなのが、現在私が契約している「GMOとくとくBB」のWiMAX2+サービス。高額キャッシュバックが特徴で、キャッシュバック額を含めたトータル費用を非常に安く抑えることができるのでお勧め。
Amazon Echo Dotを車載で利用する手順
1.車のシガーソケットにUSBチャージャーをセット
まず、USBチャージャー車のシガーソケットに差し込もう。

2.Amazon Echo Dot(第2世代)をUSBチャージャーに接続
次に、Amazonエコードットを車に装着したUSBチャージャーのUSBポートに接続しよう。

3.Echo Dotの車載用Wi-Fi接続設定
Echo Dotが起動したらお次は車載時に利用するWi-Fiの接続設定を行おう。
テザリングで接続する場合
Amazon Echo Dotのテザリング接続方法は以下の記事で詳細に説明しているのでそちらを参照してほしい。

モバイルWi-Fiで接続する場合
Alexaアプリのデバイスの設定画面→Wi-Fiネットワークの設定から使用するWi-FIネットワークをモバイルWi-Fiのものに変更しよう。
4.あとは普通に使うだけ
ネットワークのセットアップが終われば、あとは通常通り使用可能だ。
好みの音楽を聴きまくるもよし、天気やニュースを聞くのもよし、何かを質問してもよし。
ドライブ中に自由にAmazon Echo Dotを使い倒そう。
5.カーステレオで楽しむ方法
Amazon Echo DotとカーナビをAUXケーブル(ステレオミニプラグケーブル)で接続すれば車に搭載しているカーステレオで音楽を再生する事が可能だ。

以下のように、カーナビにAUXケーブルを挿して、カーナビのモードをAUXにしてやるだけでOK。Amazon Echo Dotのスピーカーでは満足できない人は、カーステレオでの再生を試してみるといいだろう。

Echo Dotを車載利用してみた評価・感想
テザリング接続時の評価
格安SIMの低速通信モードだと音楽再生がぶつぶつ切れる
Amazon Echo Dotをスマートフォンでテザリング接続した場合、格安SIMの低速通信モード(200Kbps)をすると、再生している音楽がちょくちょく切れてしまう。
そのため、低速通信モードを利用する場合、快適な音楽視聴は無理だと思ったほうがいい。
高速通信でのテザリングは問題なし
高速通信モードでAmazon Echo Dotをテザリング接続している場合は、音楽再生は一切途切れることなくノンストレスで快適に利用することができた。
ただし、高速通信容量をそれなりに消費することに注意する必要があるだろう。
今回、Echo Dotで10分間Amazon Musicを視聴をした場合にどれくらい高速通信容量が減るのかを検証してみた。
iPhoneの「設定」-「モバイル通信」-「システムサービス」で確認してみるとインターネット共有で消費した通信量は44.4MBとなっている。
インターネット共有ではEcho Dotしか接続していないのでこの数字はEcho Dot自体が消費した通信量ということになる。

そして、Echo Dot以外にもシステムサービスやスマートフォンにインストールされているアプリがバックグラウンドで消費したりするので実際はこれ以上に消費される。
DMMモバイルのアプリで開始時と10分後の通信残高を確認してみたところ、約50MB消費していた。

このことから、Amazon Echo Dotを車載して10分間音楽視聴を行うと約50MBの高速通信量を消費すると考えておく必要がある。
1時間音楽を再生しっぱなしにすると300MBも消費する計算になる。
これだと、格安SIMを低用量で契約している人は長時間ドライブすれば1日で契約している高速通信容量を食いつぶしてしまう可能性がある。
そして、30日間毎日1時間利用すると想定すると9000MB(約9GB)必要になる。
それなりの容量を契約している人でも、毎日連続して使用するのはかなり厳しそうだ。
スマートフォンのバッテリー残量に注意が必要
スマートフォンが稼働していないとテザリング接続は不可能なので、スマホのバッテリー残量は常に気にしておく必要がある。
ただし、充電用のUSBケーブルを用意しておけば、USBチャージャーの空きポートに接続してスマホを充電しながら使えるので、準備さえしておけば万が一充電が切れたとしても問題はない。
車のエンジンをかけ直す度にWi-Fi接続設定をやり直す必要あり
車のエンジンを切るとシガーソケットへの通電も切れるのでAmazon Echo Dotも電源が切れてしまう。
そして、再度エンジンをかけるとEcho Dotも再起動するのだが、テザリング接続の場合だと自動で再接続してくれないのだ。
つまりエンジンをかける度にEcho DotのWi-Fi接続設定をやり直さないといけないことになり、これが非常に面倒くさい。
ただですら、Amazon Echo Dotは起動するのに時間がかかるのに、いちいち再設定までしていたら利用可能な状態にするまでに時間がかかりすぎる。
急いでるときにそんなことしてられない。
出発時はまだ我慢できるとしても、エンジン切ってかけ直すたびにこのストレスが発生するのは致命的なデメリットだ。
コンビニに立ち寄るだけでこの事態が発生するのだからどうしようもない。
Amazon Echo Dotをテザリング接続で車載する場合はこの不便さとどうしても付き合う必要がある。
モバイルWi-Fi環境接続時の評価
自宅のインターネット回線として利用しているWiMAX2+(GMOトクトクBB)のWiMAXルーターを持ち出してEcho Dotの車載利用を試してみた。
ストレスフリーで利用できて快適
さすがWiMAX2+だけあって通信は安定しており、まったくストレスなくAmazon Echo Dotで音楽を楽しむことが出来た。
通信量は一切気にする必要がないので精神的に楽
WiMAX2+でギガ放題プランを契約していれば通信量制限は一切ないので全く通信容量を気にすることなくEcho Dotの車載を楽しむことが可能だ。
3日で10GB使用すると速度制限がかかってしまうが、速度制限中でも1Mbps程度の通信速度は出るためEcho DotでAmazon Musicを楽しむ分にはまったく影響は出ない。
車のエンジンをかけ直すたびにWi-Fi設定をする手間がかからない
モバイルWi-Fi環境を利用する場合、車のエンジンをかけ直してEcho Dotが再起動すると直近に使用したモバイルWi-Fi環境に自動で接続してくれるので、テザリング使用時のようにWi-Fi環境を再設定する必要がない。
そのため、テザリング使用時に比べてはるかに快適にEcho Dotの車載を楽しむことが出来る。
デメリット
モバイルWi-Fiルータのバッテリー残量に注意が必要
モバイルWi-Fiルーターはバッテリーでの動作となるのでバッテリー容量は常に気にしておく必要がある。
WiMAXルーターの場合だとフル充電でだいたい6.5~8時間程度の連続稼働が出来るが、いつもフル充電されているとは限らないし、使用年数による劣化も影響してくる。
ただし、充電用のUSBケーブルを用意しておけば、USBチャージャーの空きポートに接続してモバイルWi-Fiルーターを充電しながら使えるので、準備さえしておけば万が一充電が切れたとしても問題はない。
Echo Dotの起動に時間がかかる
これについては、テザリング接続使用時のデメリットでも述べたが、Echo Dotは起動するのに時間がかかるため、車のエンジンをかけてすぐ音楽を楽しむことができない。
Echo Dotが起動するまで少し待つ必要がある。
メリットデメリットまとめ
Amazon Echo Dotを車載利用する場合のメリットとデメリットを以下にまとめた。
テザリング接続 | モバイルWi-FI接続 | |
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メリット |
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デメリット |
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まとめ
Amazonはアメリカ市場ではEcho Autoを投入しているが、2019年1月6日時点において日本ではまだ販売されていない。
そのため、Amazon Echoを車に乗せるにはコンパクトでUSB接続可能なEcho Dot(第2世代)を使用するのが現時点で一番お勧めだ。
スマートフォンのテザリングやモバイルWi-Fi環境を使用すれば、車で普通にEcho&Alexaを楽しむことが出来る。
Amazon Echo Dotを車載して音楽視聴だけでなくAlexaの機能をフルで楽しみたいと思っている人は是非試してみてほしい。
2020年9月25日にAmazon Echo Autoが日本でも発売開始している。

ドライブ中にAlexaを利用したいなら、今後は車載専用Echo端末であるAmazon Echo Autoの利用をお勧めする。
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