故障したハードディスクを廃棄するため、ハードディスクの分解に必要なヘックスローブドライバー(トルクスドライバー)を購入してみた。
今回購入したのは、ANEXブランドの「へクスローブドライバーセット 小さいサイズ 4本組」という商品だ。
安心のMADE IN JAPAN 日本製で、T6、T8、T10、T15の4種類のビットがついているのが特徴。
使ってみたところ、扱いやすく簡単にトルクスねじを外すことができたので、非常に満足している。
アネックス(ANEX) へクスローブドライバーセット No.6620について
アネックス(ANEX) へクスローブドライバーセット 小さいサイズ 4本組 No.6620は、新潟県にある株式会社兼古製作所が製造・販売しているヘクスローブドライバー(トルクスドライバー)だ。
差替式ドライバー仕様で、T6、T8、T10、T15の4つの規格に対応するビットとそれを取り付けるためのハンドルがセットになっている。
ビットを差し込むだけでハンドルに固定できるワンタッチチャッキングを採用しており、簡単にビットの着脱を行うことが可能だ。
6.35mm六角軸のショートビットを装着できるので、好みのビットを別途購入して取り付けることもできる。
商品仕様
No | 6620 |
---|---|
パッケージサイズ | 縦:160mm 横:80mm 高さ:25mm |
パッケージ重量 | 80g |
セット内容 | ・差換ハンドル本体1本 ・付属ビット1本 ・ビットホルダー |
付属ビット | T6、T8、T10、T15 |
装着部ビット差込角 | 6.35mm六角 |
ビットチャッキング | ベアリング式 |
材質 | ビット:特殊合金鋼 ハンドル:アセテート樹脂 |
包装形態 | 台紙・ブリスターパック |
JAN | 4962485310035 |
定価(税抜) | 1,400 円 |
RoHS2対応 | 〇 |
生産国 | 日本 |
ねじ対応表
規格 | タッピング木ネジ小ネジ | 穴付きボルト | 穴付き止ネジ |
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T6 | 2mm | – | 3mm |
T8 | 2.5mm | 2.5mm | 4mm |
T10 | 3mm | 3mm | 5mm |
T15 | 3.5mm | 3.5mm | – |
株式会社兼古製作所について
株式会社兼古製作所は、各種ドライバー、ビット、クラフトツール、その他作業工具の製造メーカーであり、ANEXブランドとして各種製品を展開している。
独自の技術力を駆使して金属加工から熱処理・プラスチック成形・組立まで、社内一貫生産しており、MADE IN JAPAN製品として高品質の工具類を提供してくれている。
ANEXのドライバーは 日本工業規格(JIS規格)、日本写真機工業規格(JCIS規格)に基づき厳しい寸法精度で製作されているため、ねじとのかん合が抜群のため安心して使用することが可能だ。
ヘクスローブドライバー(トルクスドライバー)とは?
ヘクスローブドライバー(トルクスドライバー)とは、トルクスねじの止外しに使用するドライバーのことだ。
ネジ頭が六角星型の形状のため、巷では星形ドライバーと呼ばれたりもする。
トルクス(Torx)は、1967年にアメリカのカムカー社(CAMCAR DIVISION OF TEXTRON Fastening System Inc.)が開発したねじの規格だ。
現在、アキュメント社(Acument Intellectual Properties,LLC)の商標登録となっていることから、ライセンスを受けないと、トルクスという名称は使用できない。
そのため、一般的には「ヘックスローブ」という名称が使用されている。
これがトルクスねじ用のドライバーに2つの名称が存在している理由となる。
トルクスねじには、ネジ頭が星形に凹んでいるT型と星形に凸んでいるE型の2つのタイプが存在する。
また、T型トルクスねじの中央部に丸型の突起がある「いじり止めトルクスねじ」というものも存在し、一般ユーザーに分解してほしくない箇所などで使用される
トルクスねじは、自動車業界などで多用されているが、携帯電話やコンピューター内部の部品、PS3やPS4等の家庭用ゲーム機などでも使用されている。
製品パッケージ紹介
パッケージ表面の写真は以下の通り。
パッケージ裏面はこんな感じ。
以下のように4つのビットが付属している。
対応規格は、左からT6、T8、T10、T15となっている。
写真を見ればわかるが、T8、T10、T15は、真ん中に穴があいており、いじり止め付きネジに対応している。T6はいじり止め付きネジに対応していない。
以下は、ビットを取り付けるためのハンドルだ。
使い方
使い方は簡単。使用したいビットをハンドルに差し込むだけ。
ビットを差し込むだけでしっかり固定されるので誰でも簡単に取り扱うことが可能だ。
ビットを外すときは、ビットをもって引き抜くだけでOK。
ハードディスク(HDD)のネジを外してみた
ハードディスク(HDD)の分解には、T8トルクスドライバーが必要になる。
このANEX へクスローブドライバーのT8ビットを使用してHDDのネジを外してみた。
ご覧の通り、ばっちりネジを外すことができた。
交換用ビットの紹介
このNo6620 ANEX へクスローブドライバーセットのハンドルには、6.35mm六角軸ショートビットを取り付けることができる。
例えば、プラスドライバーを使いたければ、以下のような差し替え用ショートビットを購入すればよい。
ANEX製の6.35mm六角軸交換用ショートビットには、以下の製品が販売されている。AK-50Pで検索するといろいろ見つかるはずだ。
品名 | 先端 | 全長 |
---|---|---|
プラス1×30 | +1 | 30mm |
プラス2×30 | +2 | 30mm |
プラス3×30 | +3 | 30mm |
マイナス4×30 | -4 | 30mm |
マイナス5.5×30 | -5.5 | 30mm |
マイナス7×30 | -7 | 30mm |
プラス2×マイナス6×30 | +2・-6 | 30mm |
六角レンチ2.5×30 | H2.5 | 30mm |
六角レンチ3×30 | H3 | 30mm |
六角レンチ4×30 | H4 | 30mm |
六角レンチ5×30 | H5 | 30mm |
六角レンチ6×30 | H6 | 30mm |
ヘクスローブ6×30 | T6(いじり止め非対応) | 30mm |
ヘクスローブ8×30 | T8(穴付) | 30mm |
ヘクスローブ10×30 | T10(穴付) | 30mm |
ヘクスローブ15×30 | T15(穴付) | 30mm |
ヘクスローブ20×30 | T20(穴付) | 30mm |
ヘクスローブ25×30 | T25(穴付) | 30mm |
ヘクスローブ27×30 | T27(穴付) | 30mm |
ヘクスローブ30×30 | T30(穴付) | 30mm |
ヘクスローブ40×30 | T40(穴付) | 30mm |
1/4″ソケットアダプター | 1/4″ | 30mm |
ネジピタビット45mm | +1・+2・+3・-6 | 45mm |
ネジピタビット110mm | +1・+2・+3・-6 | 110mm |
ネジピタ目盛りビット140mm | +1・+2・+3・-6 | 140mm |
PZ2×30 | PZ2 | 30mm |
PZ3×30 | PZ3 | 30mm |
ANEXではT6より小さいトルクスビットを取り扱ってなさげなので、T4、T5のトルクスビットが欲しい人は、ベッセル(VESSEL)製のトルクスビットを購入するといいだろう。
使ってみた感想・評価・レビュー
ハンドルは小型なので持ち運びに便利だし、作りも意外としっかりしている。
ビットも挿すだけの簡単とりつけで、それでいてしっかり固定されるので非常に使いやすい。
回すときもあまり力をかけずにネジを取り外すことができた。
付属ビットは4種類と少ないが、一般人がT8以外のトルクスドライバーを使用する機会がそれほどないため特に困らないと思う。
また、付属ビット以外にも市販のドライバービットを取り付けれるので、必要なビットを買い足していけば様々なねじに対応することができる。
買って大満足のドライバーセットだった。
まとめ
Amazonでは、トルクスビットを含む大量のビットがセットになった中国製のドライバーセットが安く大量に売られていたりするが、大量にビットがあってもほとんどのビットは使用しないし、ビットがすぐ壊れたりするなど低品質なものが平然と売られている。
格安低品質のビットセットを購入するぐらいなら、付属ビット数は4つと少ないが高品質日本製のANEXドライバーセットの購入を是非おすすめしたい。
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