ブログ記事を執筆する際、アイキャッチ画像等ブログで使用する画像の用意を面倒に思ったことはないだろうか?
私の場合、基本はPixabay等の無料の画像ストックサイトから使用する画像を選定し、ダウンロードして、画像編集ソフトに読み込ませ、加工や文字入れを行う等して作成しているのだが、これがめんどくさくて仕方ない。
もっと簡単にできる方法はないのか?と思っていたらCanvaというサービスがあることを知った。
Canvaを簡潔に表すと、画像ストックサイトと画像編集アプリが1つになったデザイン作成WEBサービスといった感じ。
つまり、Canvaを使えば、ブログなどで使用するアイキャッチ画像をこれ1つで簡単に作成できてしまうわけだ。
今回、有料版のCanva Proを体験してみたところ、めちゃくちゃ使いやすくて便利だというのが正直な感想だ。
当記事では、そんなCanva Proのサービス内容や使い勝手などを紹介したい。
Canvaとは?
Canvaは、オーストラリアのシドニーに本拠地を置く「Canva Pty Ltd」(2012年創業)が提供する、ブラウザベースのグラフィックデザイン作成ツールだ。
Canvaの読み方は「キャンバ」と呼ぶ。カンバではないので注意しよう。
2013年よりサービスを開始し、現在では100の言語に対応、190の国で使用されており、月間アクティブユーザー数は6,000万人以上を誇る。
日本においては2017年からサービスが開始され、2020年5月より日本チームを起動。
日本人ユーザー向けのテンプレートやコンテンツを拡大させたことにより、日本人ユーザーも急増している。
Canvaには、豊富なデザインテンプレートやストック写真、動画、オーディオ、グラフィック素材が用意されており、プレゼンテーションやパワポ(パワーポイント)テンプレート、インスタグラム/Facebook/Youtube/Twitter/Pinterest/facebook/LinkedIn等の各SNS用のグラフィック、ポスター、チラシ、その他さまざまなビジュアルコンテンツの作成に利用することが可能。
ブラウザ上で各種素材をドラッグして簡単にデザインすることができるため、MacやWindows PC、スマートフォンやタブレット(iOS、Android OS)等OSやデバイスを問わず、どこからでもシームレスにデザインの編集が行える。
また、キーワード検索によって各素材を絞り込めるため、目的の素材を迅速に見つけられスピーディーにデザインの作成を行うことが可能だ。
作成したデザインは無料で商用利用することができるので、余計な手間をかけずに自分のビジネスに活用することができる。
日本語のフォントも豊富に揃っているのも非常に魅力的なポイント。
豊富なフォントと圧倒的な素材数を活用して、プロ品質の各種グラフィックデザインを素人でも簡単に作成できるのが大きな特徴だ。
Canvaのプラン内容と値段
Canvaには現在、無料、Pro、Enterpriseの3つのプランが存在する。
各プランの値段および機能の違いは以下の通りだ。
無料 | Pro | Enterprise | |
---|---|---|---|
月契約 | 0円 | 1,500円/月 | 要問い合わせ |
1年契約 | 12,000円/年 (1,000円/月) |
無料版は、利用できる機能が限定されるが、完全に無料で利用可能だ。
Canva proの値段は、月額払いだと1500円/月、年額12,000円となり、5人まで利用することが可能。
月契約にすると年間コストが18,000円となるため、1年契約したほうが6000円お得に利用することができる。
長く利用するなら年契約がおすすめ。
Enterprise契約の料金は、利用人数によって異なってくるの問い合わせしよう。
以下は、各プラン毎の機能の違いだ。
Canva 無料 | Canva Pro | Canva Enterprise | |
---|---|---|---|
フォルダ数 | 2 | 無制限 | 無制限 |
クラウドストレージ容量 | 5GB | 100GB | 無制限 |
無料のテンプレート、ロゴ、フォント、写真、グラフィックス | 〇 | 〇 | 〇 |
プレミアム画像素材ライブラリ | – | 〇 | 〇 |
カスタムサイズのデザインを作成 | 〇 | 〇 | 〇 |
PDF、JPG、PNG形式でデザインをエクスポート | 〇 | 〇 | 〇 |
組み込みのソーシャル共有とプレゼンテーションモード | 〇 | 〇 | 〇 |
外出先でも使用できるデザイン用のアプリ | 〇 | 〇 | 〇 |
背景リムーバ ワンクリックで写真の背景祖を削除 | – | 〇 | 〇 |
カスタムテンプレートを作成していロゴやフォントをアップロード | – | 〇 | 〇 |
透過背景のデザインをダウンロードしてダウンロードの種類をカスタマイズ | – | 〇 | 〇 |
アニメーションGIF/MP4ビデオでエクスポート | 〇 | 〇 | 〇 |
Canvaエディターから直接ソーシャルメディアコンテンツを作成し、7つのプラットフォームに公開できる | – | 〇 | テンプレート&管理者ユーザーのみ |
チーム共有 | 〇 | 〇 | 〇 |
デザインリンクを使用して、チーム以外のメンバーとデザインのビューやデザインの編集アクセス権を共有 | 〇 | 〇 | 〇 |
チーム内の一部のメンバーとデザインのビューやデザインの編集アクセス権を共有 | 〇 | 〇 | 〇 |
デザインにコメントを追加、チームメンバーにタスクの割り当て | 〇 | 〇 | 〇 |
組み込みワークフローを使用してデザインの承認を取得 | – | – | 〇 |
ブランドキットを使用してロゴ、色、フォント全体でブランドのビジュアルアイデンティティを確立 | なし | 100組のブランドキット | 500組のブランドキット |
ブランドコントロールで、Canva上でチームメンバーが表示、アクセス、アップロードできるものを制御 | – | – | 〇 |
高度なテンプレートロック機能で、デザインがチームメンバーに編集されるのを防止 | – | – | 〇 |
サポート | セルフサービス | 24時間365日のサポート | 24時間365日のエンタープライズサポート |
2要素認証(2FA) | 〇 | 〇 | 〇 |
シングルサインオン(SSO)の統合 | – | – | 〇 |
個人利用の場合、無料版かPro版のどちらかを使う事になるが、上の比較表を見てもいまいちぴんと来ないのではないかと思う。
主な違いとしては、利用可能な素材・テンプレート数、利用可能フォルダ数、クラウドストレージ容量あたりが違うと思っておけばよい。
無料版では利用できる素材の数はそれほど多くないが、Pro版だと1億点を超えるプレミアムストック写真、動画、オーディオ、グラフィックが利用できるし、無料プランで利用可能な25万点を超える無料テンプレートに加えて61万点以上のプレミアムテンプレートが利用できる。
この圧倒的素材・テンプレート数が利用できて、WEB上で高度なデザイン編集も行えてしまうのだから、Canva Proの月額あたり1000円(年契約)という値段は正直かなりお得と言っていいだろう。
Canva Proの使い方
今回、Canva Proのテンプレートを使って当記事で使用しているアイキャッチ画像を作ってみたい。
以下が、Canva Proにログインした時の画面だ。
ブログ記事のアイキャッチを作るなら、右上にある、「カスタムサイズ」というボタンをクリックしよう。
するとすぐ下に、サイズの入力画面が表示される。今回は800x600pxのアイキャッチ画像を作るので、800と600をテキストボックスに入力して「新しいデザインを作成」ボタンをクリックする。
指定したサイズのキャンパスが用意された編集画面が表示される。
以下の手順でテンプレートを選択する。
- 左のアイコンリストから「テンプレート」をクリック。
- キーワードを入力してテンプレートを絞り込む。
- 表示されたテンプレートの中から良さげなものを選んでクリックする。
すると、右のキャンバスに選択したテンプレートが表示される。
キャンバス内に表示されている文字の部分をクリックすると、文字を編集できるようになるので、使用したい文章に変更し、位置を調整したり、フォントは文字サイズの変更などを行う。
今回は、上下の文字の位置調整以外基本全てデフォルト設定のまま使用している。
こんな感じで、なんとなくおしゃれ感のあるあいいキャッチ画像が簡単に完成してしまった。
デザインが完成したら、右上の「ダウンロード」ボタンをクリックする。
すると、直下にプルダウン領域が表示されるので、保存ファイルの種類を選択して「ダウンロードボタン」をクリックする。
ファイルの出力処理が始まるのでしばらく待つ。
ファイルの準備が完了するとブラウザがファイルをダウンロードしようとするので、パソコンに保存しよう。
後は、ダウンロードした画像をブログにアップロードしてアイキャッチとして設定すればOKだ。
ちなみに、ダウンロードするとCanva画面上に以下のデザイン共有の画面が表示されるが、利用しない場合は右上の×をクリックして閉じよう。
まとめ
今回、Canva Proでブログ用のアイキャッチ画像の作り方を紹介したが、非常に簡単にこじゃれたアイキャッチ画像を作れることがわかっていただけたのではないだろうか?
今回はテンプレートを利用したが、自分で素材やテキストを組み合わせてオリジナリティ高いデザインを作ることももちろん可能だ。
また、ブログ用アイキャッチ以外にもSNS用グラフィック素材が簡単に作れたり、その他様々な用途用にグラフィックデザインができるようになっている。
これがあれば、デザインを専門的に手掛けている人以外、つまりほとんどの一般ユーザーは画像編集ソフトをわざわざ購入したりストックフォトサイトと有料契約しなくて済むはずだ。
少なくともブロガーやYoutuber、SNSを活用している一般人はもうこのサービス利用するだけで他のサービスは必要ない。そういっていいくらいサービスクオリティが高いと感じた。
Canva Proは30日間無料体験ができるので、ぜひ皆さんもCanva Proに直接触れて使いやすさを実感してみてほしい。
きっと手放せなくなるはずだ。
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