皆さんは運営しているブログやWEBサイトのドメイン名を変更したことがあるだろうか?
Googleからペナルティを受けてしまったり、その他なんらかの理由で現在運営しているブログやWEBサイトのドメインを変更しないといけない時があったりするのだが、具体的にどうすればいいのかわからい人もいるのではないだろうか。
今回、私の運営しているWordPressブログがわけあってドメイン名を変更しないといけない状態になったので、実際のドメイン変更手順を紹介したいと思う。
WordPressブログを新ドメインで運用するまでの手順
前提条件
当記事では、ドメイン管理に「Value-Domain」、サーバーは「CORESERVER」を利用している事を前提にドメイン変更(引っ越し)方法を解説している。
また、旧ドメインのワードプレスは最新バージョンを使用している事とし、現在のワードプレスサイトの内容を丸ごと新ドメインにコピーするために「All-in-One WP Migration」というワードプレスプラグインを利用する。
前提条件をまとめると以下の通りになる。
- ドメイン管理はバリュードメインを使用
- サーバーはコアサーバーを使用
- 旧ドメインのワードプレスは最新バージョンを使用している
- サイトの丸ごとコピーに「All-in-One WP Migration」プラグインを使用する
- 旧ドメインのワードプレスに「All-in-One WP Migration」をインストール済み
1.新ドメインの取得
まずは、「Value-Domain」で新ドメインを取得しよう。
Value-Domainの使い方がよくわからない方は公式HPの「利用手順」を参照して欲しい。
2.新規取得ドメインのDNS情報を設定
マイページ画面の左メニューにある「ドメイン」から「ドメインの設定操作(登録済みドメイン一覧)」をクリックする。
「ドメインの設定操作」画面が表示され、画面内に変更できるドメイン一覧が表示されるので、新しく取得したドメインの所にある「DNS/URL」ボタンをクリックする。
DNS設定画面が表示されるので、「当サービス内サーバーの自動DSN設定」のプルダウンメニューから、使用しているサーバー(契約時の情報を参照)を選択する。
DNS情報が自動で設定されるので、後は画面を少し下にスクロールさせ「保存」ボタンをクリックする。
正常に変更されました。と表示されたらドメインのDNS設定は完了だ。
3.サーバーの設定
マイページ、コントロールパネル画面の左メニュー「サーバー」から「コアサーバー」をクリックする。
「コアサーバーの管理・購入」画面が表示されるので、「アカウント@サーバー」の所の「新コントロールパネル」をクリックする。
ドメイン設定
ダッシュボード画面が表示されるので、左メニューから「ドメイン設定」アイコンをクリックする。
ドメイン設定画面が表示されるので「ドメイン設定の新規作成」ボタンをクリックする。
「ドメイン設定の新規設定」画面が表示されるので、使用する新規ドメイン名を入力し「ドメイン設定を新規作成する」ボタンをクリックする。
サイト設定
左メニューから「サイト設定」アイコンをクリックすると、サイト設定画面が表示されるので「サイト設定の新規作成」ボタンをクリックする。
すると、以下の「サイト設定の新規設定」画面が表示される。
最低限以下の設定を行おう。
- ドメイン名:ドメイン設定で設定したドメイン名をプルダウンメニューから選択
- SSL:現ドメイン使用サイトと同じものを設定
- PHP:現ドメイン使用サイトと同じものを設定
設定が完了したら「サイト設定を新規設定する」ボタンをクリックする。
「サイトを新規設定しました。」と表示されたら「×」をクリックする。
データベース設定
ワードプレス用のデータベースを作成する。
左メニューから「データベース」アイコンをクリックすると、データベース設定画面が表示されるので、「データベースの新規作成」ボタンをクリックする。
データベースの新規作成画面が表示されるので、DB名、パスワードを入力し「データベースを新規作成する」ボタンをクリックする。
「データベースを新規設定しました。」と表示されるので「×」をクリックして閉じる。
以上でサーバーに関する設定はとりあえず完了だ。
新ドメイン用のワードプレスのインストール
新ドメインで使用するワードプレスをサーバーにインストールする。
コアサーバー利用者は、公式サイトからWordpressをダウンロード・解凍・アップロードしなくても、コントロールパネルより簡単にインストールすることが可能だ。
左の「サイト設定」アイコンをクリックし、「ツール/セキュリティ」をクリックして画面を下にスクロールすると「CMSインストール」という項目が見つかるので「WordPress」をクリックする。
CMSインストール画面が表示されるので、インストールを行うドメイン名を選択する。
すると、インストールパスが自動で設定されるので、「CMSインストール」ボタンをクリックする。
「CMSインストールに成功しました。」と表示されたら「×」をクリックする。
インストール完了まで5分程度かかるとあるので、しばらく時間を置いてからWEBブラウザで新規ドメインにアクセスしよう。
新ドメインにアクセスすると、以下の画面が表示されるので「さあ、始めましょう!」ボタンをクリックする。
先ほど作成した「データベース名」、データベースのユーザー名、パスワードを入力し「送信」ボタンをクリックする。
データベースの情報が正しければ以下の画面が表示されるので「インストール実行」ボタンをクリックする。
ようこそ画面が表示されるので、サイトのタイトル、ユーザー名、パスワード、メールアドレスを入力する。
全て旧ドメインで運用中のWordpressブログの物と同じ情報を入力しよう。
全て入力したら「WordPressをインストール」ボタンをクリックする。
「成功しました!」と表示されたら「ログイン」ボタンをクリックする。
ログイン画面が表示されるので「ユーザー名」、「パスワード」を入力し「ログイン」ボタンをクリックする。
ダッシュボード画面が表示されるので、左面メニューの「更新」をクリックする。
現在のバージョンを確認し、最新バージョンがインストールされていることを確認しておこう。万が一更新がある場合は、最新バージョンに更新しておこう。
「All-in-One WP Migration」プラグインのインストール
新ドメインのワードプレスに「All-in-One WP Migration」をインストールする。
インストール方法は、以下の記事を参照してほしい。
旧ドメインワードプレスでブログを丸ごとエクスポート
旧ドメインのワードプレスにログインし、左メニューの「All-in-One WP Migration」から「エクスポート」をクリックする。
サイトをエクスポート画面が表示されたら「検索<文字列>置換<別の文字列>データベース内」の所をクリックする。
すると以下のように、検索フィールドと、置換フィールドが表示されるので、検索フィールドに「旧ドメイン名」を入力、置換フィールドに「新ドメイン名」を入力する。
次に、「高度なオプション」をクリックして展開し、「メールアドレスのドメインを置換しない」にチェックを入れる。
これは、新ドメインにメールアドレスが書き換わることによりメールが不着するのを防ぐためだ。
設定したら「エクスポート先」から「ファイル」を選択する。
すると、エクスポート処理が始まるので完了までしばらく待とう。
処理が完了すると「(ドメイン名)をダウンロード」というボタンが表示されるので、クリックしてエクスポートファイルをダウンロードする。
新ドメインワードプレスでインポート
新ドメインのワードプレス管理画面、左メニューの「All-in-One WP Migration」から「インポート」をクリックする。
「サイトのインポート」画面が表示されるので、「インポート元」をクリックしてプルダウンメニューを展開し「ファイル」をクリックする。
ファイルのアップロードダイアログが表示されるので、先ほどダウンロードしたwpressファイルを選択し「開く」ボタンをクリックする。
インポートの準備処理が始まり、しばらくすると以下の画面が表示されるので、「開始」ボタンをクリックする。
インポート処理が開始されるので、完了するまでしばらく待ちます。
完了すると「サイトをインポートしました。」ダイアログが表示されるので「パーマリンク構造を保存する」をクリックする。
ログイン画面が表示されるのでログインを行う。
「パーマリンク設定」画面が表示されるので、一番下までスクロールを行い、「変更を保存」ボタンをクリックする。
さらに、もう一度「変更を保存」ボタンをクリックする。
以上で、ワードプレスのインポート作業は完了だ。
新ドメインワードプレスの設定修正
新ドメインのワードプレスで、必要な設定を行っていく。
設定【一般】
ワードプレス左メニューの「設定」から「一般」をクリックして、「一般設定」画面を表示する
SSLでサイトにアクセスするようにしている場合は、WordPressアドレスとサイトアドレスの「http://」の部分を「https://」に変更しておく。
次に、管理者メールアドレスに変更がある場合は、新しいメールアドレスに変更しておく。
変更したら、一番下にある「変更を保存」ボタンをクリックして保存しておこう。
ユーザー【プロフィール】
ワードプレスをSSLでアクセスするようにしていて、かつプロフィール画像を使用している場合は、プロフィール画像を再アップロードを行う。
これをしないとプロフィール画像をhttp://でリンクされた状態のままになってしまう。
ワードプレス左メニューの「ユーザー」から「プロフィール」をクリックすると「プロフィール」設定画面が表示される。
下までスクロールし「プロフィール画像」の項目があるので、クリアボタンを押した後に再度プロフィール画像をアップロードして「プロフィールを更新」ボタンをクリックする。
新ドメインのサイトに問題ないか最終チェック
以上の設定を終えたら、新ドメインのワードプレスサイトにアクセスし、問題なく表示されるか一通りチェックしよう。
特にSSLでアクセスするようにしている場合は、混在コンテンツ(「http://」の配信コンテンツが残っている状態)になってしまっていないかよく確認してほしい。
旧ドメインから新ドメインへの301リダイレクト設定
旧ドメインワードプレスの「.htaccess」ファイルに以下の記述を行い、新ドメインサイトに301リダイレクトが行われるように設定しておく。
新しいドメイン名の所は、自身のドメイン名に書き換えておく事。
<IfModule mod_rewrite.c>
RewriteEngine On
RewriteRule ^(.*)$ https://新しいドメイン名/$1 [R=301,L]
</IfModule>
「.htaccess」ファイルを書き換えが終わったら、旧ドメインにアクセスして新ドメインに正常にリダイレクトが行われるか確認しよう。
Googleサーチコンソールの設定
新ドメインの追加
Googleサーチコンソールのプロパティの追加から新ドメインを登録する。
詳しい登録手順は以下の記事を参照して欲しい。
旧ドメインでアドレス変更を申請
アドレス変更ツールからアドレス変更をリクエストする
Googleサーチコンソールで旧ドメインプロパティを表示する。
左メニューから「設定」をクリックするとプロパティ設定画面が表示されるので「アドレス変更」をクリックする。
アドレス変更画面が表示されるので、プルダウンメニューから変更先の「新ドメイン」を選択し、「検証して更新」ボタンをクリックする。
「クイック検証を実施しています」と表示されるので完了まで待つ。
「検証に合格しました」と表示されたら「移動を確認」ボタンをクリックする。
以下のように「このサイトは現在移行中です」と表示されれば、アドレス変更申請は完了だ。
旧ドメインへの外部リンクを新ドメインに変更する
自分で所持しているサイトから旧ドメインへ外部リンクを掲載している場合、新ドメインに変更しておく。
その他
Google Analytics等のアクセス解析を設定していた場合は、新しいドメイン用の解析コードに変更しておく。
最後に
ドメインを変更するのは非常に面倒な作業が多いので、できればこういう事態は避けたいところだ。
一応主要なポイントにおいては詳しく手順を書いたので、どうしてもドメイン変更をしないといけなくなってしまった場合は、当記事を参考にして頂ければと思う。
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