Amazon Echoデバイスは、Wi-Fi接続を利用してネット接続を行うのが普通だが、iPhoneやAndroidスマートフォンのテザリング機能を使用してネット接続することも可能だ。
Amazon Echo Dot等を車載する場合、テザリング接続が必要になってくるので、設定方法をぜひマスターしておこう。
今回iPhoneのテザリング機能を利用してAmazon Echo Dotをネット接続させてみたので設定方法を紹介する。
セットアップ前の事前準備
Amazon Echoデバイスをテザリング接続でセットアップする前に、まずは事前準備をしておこう。
必要なものは?
必要なものは以下の2つ。
- モバイル通信・テザリングが可能なスマートフォン
- Amazon Echoデバイス
他に特別なデバイスは必要なし。
モバイル接続を有効にする
モバイル接続がオフになっているとテザリングは当然利用できない。
iPhoneの設定画面から「モバイル通信」をタップし、「モバイルデータ通信」のスイッチがOFFになっている場合は必ずONにしておこう。
接続に必要な情報を事前確認
iPhoneでテザリング接続するために必要な情報を事前に確認しておこう。
iPhoneの「設定」から「インターネット共有」をタップする。
インターネット共有画面が表示されるので、インターネット共有がONになっている場合は、OFFにしておこう。ONにしたままだとEcho Dotの接続設定をした際にうまくつながってくれない場合がある。
そして、インターネット共有画面に表示されている「Wi-Fiのパスワードと」その下の説明文「コンピュータまたはその他のデバイスのWi-Fi設定で”iPhone SE“を選択します。」の中に記述されている接続名称(この場合だと「iPhone SE」)を控えておく。
なお、この接続名称は、iPhoneの「設定」→「一般」→「情報」→「名前」から変更することが可能なので、使いやすいor覚えやすい名称に変えておくといいだろう。
なぜ情報を控えておくのかと言うと、”Wi-Fi”のパスワードの所をタップすると、パスワードを変更できる画面が表示されるのだが、その画面でパスワードのコピー操作を行ってもコピーしてくれないのだ(コピー操作しても「パスワード」という文字列がコピーされてしまう)。
ただし、控えておくと言っても、外出先でいちいち書き留めたりするのは面倒だし、セキュリティ上のリスクもあるので、パスワードソフトに登録するなどして必要な時にいつでも呼び出してコピーできるようにしておけばいいだろう。
私は、以下のパスワードソフトを使っている。
KeePass Touch
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Echo Dotのテザリング接続設定手順(iPhone編)
以下、iPhoneのテザリング機能を利用してAmazon Echo Dotをネット接続する設定手順を解説する。
まず、Amazon Echo Dotのアクションボタン(「・」のボタン)を5秒以上長押ししてセットアップモード(オレンジのライトが回転している状態)にする。
Alexaアプリを起動し、下部メニューの「デバイス」アイコンをタップする。
次に、デバイス画面上部にある「Echo・Alexa」アイコンをタップする。
一覧から、テザリング接続するEchoデバイスをタップする。
「デバイスの設定」画面が表示されるので、「Wi-Fiネットワーク」の所にある「変更」をタップする。
「Echo Dotのセットアップを開始」画面が表示されるので「続行」ボタンをタップする。
「オレンジのライトが点灯するまでお待ちください」と表示されるので、Echo Dotのライトリングがオレンジ色回転していることを再度確認して「続行」ボタンをタップする。
「iPhoneとEcho Dotを接続」画面が表示されるので、iPhoneの設定画面を起動し「Wi-Fi設定画面から「Amazon-XXX」のネットワーク名をタップする。
iPhoneが「Amazon-XXX」に接続すると、Echo Dotから「接続しました、アレクサアプリに戻ってください」とアナウンスがあるのでAlexaアプリに戻る。
すると「Echo Dotのセットアップを続ける」という画面が表示されるので「続行」ボタンをタップする。
「Wi-Fiネットワークを選択」画面が表示されるので一番下迄スクロールし、「このデバイスをWi-Fiホットスポットとして使用」をタップする
「このデバイスをWi-Fiホットスポットとして使用」画面が表示される。
「アプリストアでAlexaアプリを更新する必要があります。」という説明分があるが、最新バージョンのAlexaを使っていても常にこの表示が出るので気にしなくていい。
「アプリストアを開く」ボタンを押すとWi-Fiスポット接続情報を入力する画面が表示されるので、最初に控えておいたテザリング情報(iPhoneのインターネット共有画面に表示されていた接続名、パスワード)を入力し「接続」ボタンをタップする。
「Wi-FiホットスポットをONにする」画面が表示され、「接続の準備が出来ました。モバイル端末の設定メニューからWi-FiホットスポットをONにしてください。」とEcho Dotからアナウンスされる。
iPhoneの「設定」画面から「インターネット共有」をタップし、「インターネット共有」のボタンをタップしてONにする。
インターネット共有ボタンをONにすると、Echo Dotが「接続しています 少し待っていてください。」とアナウンスがあるので少し待とう。
接続されると「Wi-Fiホットスポットに接続しました。デバイスの準備が出来ました。」とEcho Dotからアナウンスがあり、「インターネット共有:1台接続中」という表示がiPhone画面上部に表示される。
この時点で、Amazon Echo DotはiPhoneのテザリング経由で使用することが出来るようになっている。
続けて、Alexaアプリを使いたい場合は、Alexaアプリ画面に戻ってしばらく待っていると「Echo Dotはオンラインです」という画面が表示されるので「続行」ボタンを押せばAlexaのホーム画面が表示されるはずだ。
デバイスの設定画面を表示させてみると、「Wi-Fiネットワーク」の所に「iPhone SE」と表示されており、テザリング接続されていることがわかる。
最後に
Amazon Echoデバイスのテザリング接続設定を覚えておけば、Echoデバイスを車に持ち込んで車載Echoデバイスとして利用することも可能になる。
今回はモバイル用途として最適なコンパクトタイプのEcho Dot(第2世代)※を例として紹介したが、もちろん通常のAmazon Echoも同じように設定可能だ。
Echoデバイスを車載して声だけで音楽などの操作をしたいと思っている人は、ぜひテザリング接続の設定方法を覚えておくとよいだろう。
※Echo Dot(第2世代)の販売はすでに終了している。
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