2022年8月25日より、ソースネクストが2023年用年賀状作成に対応した「筆王Ver.27」の発売を開始している。
筆王は、Windows用年賀状作成ソフトにおいてコストパフォーマンスに優れているのが特徴で、年賀状ソフトにできるだけお金をかけたくないという人に最適。
今回、ソースネクスト様よりレビュー用に「筆王Ver.27」を提供を頂くことができたので、どういったソフトウェアになっているのか詳しくレビュー・紹介していく。興味のある方は是非参考にしてほしい。
筆王とは?
「筆王」はソースネクストが販売するWindows用のはがき・年賀状作成/住所録ソフトだ。
ソースネクストはハガキ作成ソフト販売本数シェア5年連続1位を獲得。
そして、筆王シリーズは、累計出荷本数2600万本を突破※しており、これまで多くの方が利用してきた実績のある年賀状ソフトとなっている。
ソースネクストでは、Windows用年賀状ソフトとして別に「筆まめ」というソフトも販売しており、「筆王」は「筆まめ」よりも安く購入することが可能だ。
筆まめについて詳細を知りたい方は、以下のレビュー記事を参考にしてほしい。
筆王Ver.27について
筆王は、2022年9月18日現在「筆王Ver.27」が最新版となり、2023年の年賀状作成に対応。
発売日は、2022年8月25日。
デザイン・イラストの素材数は30万点、フォントは134書体を収録収録。ユニークな素材が満載されており、面白い年賀状も作成することが可能だ。
筆王には、画像編集専用ソフト顔負けの多彩な写真編集機能が搭載されており、お子様やご家族の写真を利用した年賀状も簡単に作成することができる。
また、筆王だけのデザインツールとして、好みの一字で簡単にデザインを作成できる「一字入魂ツール」やマウス操作で本格的な書道デザインができる「書道ツール」、タイピングするだけでまるで手で書いたような文章を簡単に作成できる「ソフトでらくらく 手書き風ツール」機能等を搭載。
Ver.27では、新たに1000点のデザインが追加された他、既存のデザインで物足りない場合に、装飾イラストを簡単に追加できる「チョイ足すツール」等の新たな機能が追加され、デザイン作成機能がさらに強化されている。
宛名面の作成も特に何も設定せずともきれいな宛名を作成することが可能だ。
そしてさらに、筆王Ver.27には、以下のお得な3大特典が付属!
特典名 | 内容 |
---|---|
フルカラーガイドブック | インストールから印刷まで筆王の使い方を詳しく解説した計228ページにわたるガイドブック。 ダウンロード版はPDFファイルで確認できる。 |
ペタットラベル印刷2 | ネームシールからTシャツまで、26ジャンル9,500種類のデザインを収録。シーズンに関わらず様々な用途で便利に利用できる。 作成も3ステップで簡単に作成可能。 |
まるで手書き | 自分の手書き文字をスキャンしてオリジナルのフォントを作成可能。 ※利用にはスキャナが必要。 |
個人の方は、1ライセンスで5台までインストール可能(法人は1ライセンス1台)、対応OSとしては、Windows 11/10/8.1に対応している※。
※ESU(Microsoftの拡張セキュリティ更新プログラム)ご契約法人は Windows 7 でも使用可能。
筆王の価格・値段
筆王Ver.27においては、以下の3つの製品ラインナップが存在する。
- 通常版【ダウンロード版、パッケージ版】
- 自動継続版【ダウンロード版のみ】
2023年1月9日(月) まで以下の特別価格で販売されている。※11/18に価格改定
通常版 | 自動継続版 | ||
---|---|---|---|
種別 | ダウンロード版 | パッケージ版 | ダウンロード版 |
価格 | 2,480円 | 2,880円 送料490円 | 1,980円 |
ポイント | 24ポイント | 28ポイント | 19ポイント |
筆王Ver.27の各ラインナップの価格・値段表
筆王を最も安く購入する方法
筆王を最も安く購入したいなら、特別プライス販売中の10月16日までに購入しよう。
そして、筆王の最新版を毎年利用したい方であれば、自動継続版に申し込むのが非常にお得だ。
自動継続版は、サブスクリプションプランとなっていて、初回価格は通常版よりも安い2,480円で購入でき、次年度以降はわずか毎年1,280円の費用だけで最新版の筆王を使い続けることができるのだ。
長く使えば使うほどお得に筆王を利用することが可能だ。
これからも毎年年賀状を出すという人は、自動継続版の申し込みを検討してみよう。
筆王Ver.27の主な機能や特徴を紹介!
豊富な素材30万点を収録!
筆王には、利用できる素材が30万点と豊富に用意されており、年賀状だけでなく様々な用途のはがき作成に利用可能だ。
Ver.27では新たに新着デザイン(テンプレート)が1000点追加されている。
書デザイン、メッセージ、写真枠、富士山デザイン、ゲーム・漫画・雑誌風デザイン、カレンダー付きデザイン、イラスト、文字、背景、フレーム等、数多くの素材が満載されているので、様々なデザインの年賀状を作成することができる。
素材の選択は「素材パレット」画面から行う事ができ、「デザイン」「パーツ」「背景」毎に各素材を選択することが可能だ。
デザイン素材の一例
パーツ素材の一例
背景素材の一例
各素材は、上部にあるドロップダウンリストによりジャンルやタイプ等で絞り込むことができる。
例えば、デザイン素材であれば以下のようなジャンルで絞り込むことが可能だ。
- 年賀状
- 喪中はがき
- 寒中はがき
- 暑中/残暑見舞い
- ビジネス
- 入園/入学/卒業
- 転勤/転職
- 引越
- 結婚
- 出産
- クリスマス
- 誕生日
- お祝い
- その他のジャンル
ソフトでらくらく「手書き風ツール」
「手書き風ツール」は、文章をタイピングするだけで手に書いたような文章デザインを作成してくれる機能だ。
作成した手書き風文字を背景素材やパーツ素材などと組み合わせるだけで、簡単に手書き風の年賀状やはがきを作成することができる。
使用する文章は、自分で入力する他に「文例集」から文章を選択することも可能だ。
手書き風ツールには「かんたんモード」と「こだわりモード」の2つのモードが用意されている。
こだわりモード
「こだわりモード」を利用すれば、フォントや文字の細かな調節を行う事ができる。文字ごとの大きさやにじみ具合、カスレ具合など、手書き独特のクセも表現することが可能だ。
細部までこだわって手書き風文字を作りたい方は、「こだわりモード」がおすすめ。
かんたんモード
「かんたんモード」にはあらかじめ8種類のテンプレートが用意されており、いずれかを選択するだけで簡単に手書き風の文字を作ってくれる。
自分で細かく調節するのが面倒な方は、「かんたんモード」の利用がおすすめだ。
一字で表現「一字入魂ツール」
「一字入魂ツール」は、好みの一字で簡単にデザインを作成することができるツールだ。
一字の年賀状や一字賀詞を使ったデザインを作りたい時に便利に使える。
一字賀詞としてよく使用される12文字があらかじめ登録されており、その中から1字を選択するか自分で1字を入力してデザインを作成することも可能だ。
デザインは、あらかじめ完成されているデザインテンプレートから選択するか、自分で背景や文字テクスチャ、飾り等を指定してデザインを作成することができる。
使用するフォントも変更することができ、組み合わせは10,000通り以上可能なので、こだわりの一字デザインを作成することが可能となっている。
作成した一字デザインは、筆王上でデザインパーツとして活用できる。
大きさも自由に変更することができるので、大きくメインで使用したりワンポイントアクセントとして使用することも可能だ。
装飾イラストを追加「チョイ足すツール」【NEW】
「チョイ足すツール」は、筆王Ver.27で新しく追加されたツールで、既存のデザインで何か物足りなさを感じた時に使用する。
左側に表示されるイラストやパターン素材を選択すると、素材に応じてはがきの四隅のいずれかあるいは全部の位置にイラストやパターンを配置してくれる。
四隅に表示されるチェックマークを外すことで、その位置に表示されている素材を非表示にすることも可能だ。
イラストの場合は、イラストの大きさや透明度を調節することもできる。
「チョイ足すツール」を使えば、簡単に既存デザインに華やかさをプラスすることが可能だ。
自分で作成したデザインに何か物足りなさを感じたらこのツールを使ってみよう。
正真正銘の手書き「書道ツール」
「書道ツール」は、マウス操作で書道で書いたような字を作成できるツールだ。
字を書く際は、背景に薄くお手本の字を表示させてそれを参考にしながら書くことが可能。
筆のタイプや墨の色を選べる他、墨っぽいテクスチャにすることができる。
作成した卯の字を背景素材とイラストを組み合わせてみたのが以下のデザイン。
こんな感じで、世界に1つだけのオリジナル書道デザインを作ることが可能だ。
写真編集機能
筆王には、専用ソフト顔負けの画像編集機能が搭載されている。
サイズ変更やトリミング、色調補正、ペイント、様々なフィルタの適用などかなり高度な画像編集を行う事が可能だ。
他にも写真に対して様々な効果を与える数多くのツールが搭載されている。
例えば、「型抜きツール」を使えば写真を様々な形状で型抜きすることができる。
装飾スタンプ・手書きペン機能を使えば、「手書きペン」で自由に文字や図形を書き込んだり、「ころころスタンプ」でなぞった部分にスタンプを押すことが可能だ。
かんたん切り抜きツールを使えば、写真から人物だけ切り抜いたりすることもできる。
切り抜いた写真を背景やパーツ素材と組み合わせて、以下のようなかわいい年賀状を作成することが可能だ。
他にも、写真を型抜きしたり写真にフレームを付けたり複数の写真を組み合わせてコラージュを作成したりと様々な編集ツールが用意されているので、オリジナリティあふれる年賀状を作成することが可能になっている。
他にもまだまだ紹介していない機能が多数存在する。
より詳しく知りたい場合は、公式サイトからダウンロードできるマニュアルを参照してみるといいだろう。
宛名面もらくらく作成
住所録に必要なデータを登録しておけば、宛名面は自動で綺麗にレイアウトしてくれる。なので基本そのまま印刷すればOK。
フォントを変更したい時も一括変更ができるので楽ちんだ。
1つの住所録に対して表面のレイアウトを最大10 パターン作成することができ、特定の宛先ごとに異なる配置パターンを指定することも可能だ。
使いやすい住所録機能
住所録は必要な機能が一通り揃っており、特に困ることはない。
わかりやすい簡易なインターフェースで誰でも簡単に使う事が可能だ。
送受記録にも対応しており、年賀状や暑中見舞いなどを送付したかどうかを記録できる。また、宛名印刷するときに自動的に送信情報を追加してくれるようになっている。
筆王以外の他のソフトで作成した住所録データを読み込むことも可能なので、これまで別のソフトを使っていたという人でも安心だ。
筆王が読み込むことができる住所録ファイル形式は以下の通り。
- 筆王シリーズ(.fzd)
- 筆まめ16 ~ 32
- 筆ぐるめ13 ~ 29
- 楽々はがき2005 ~ 2021/Max
- Microsoft Exce(.xls、xlsx形式)
- テキストファイル(.txtなど)
- CSVファイル(.csv)
- Microsoft Access(.mdb)
- 宛名職人2000 ~ 2022(.ata)
- 筆休め1999 ~ 2006
- はがきスタジオ2000 ~ 2006
- Jアドレス Ver.1.0(.jad)
- Outlook連絡先、Outlook Express アドレス帳(.wab)
- vCard 2.1/3.0(.vcf)
万が一の時も安心のクラウドバックアップ
筆王は、クラウドバックアップ機能を搭載しており、「筆王データ」フォルダ内の住所録、デザインファイルを自動で専用サーバーに自動バックアップすることが可能だ。
クラウド保存を有効にしておけば、万一パソコンが故障した場合でもサーバーにデータが残っているので安心だ。
ネットプリント・コンビニプリントに対応!
筆王は、ネットプリント・コンビニプリントに対応しているので、プリンターを持っていない人でも安心して年賀状を作成することが可能だ。
無駄にランニングコストのかかるカラープリンターは個人では正直必要ないというのが私の持論だが、私のようなカラープリンターを持っていない人にはネットプリント・コンビニプリン機能は非常にありがたい。
筆王Ver.27を使ってみた感想
昨年(2021年)は筆まめのレビューを行ったが、筆王と筆まめの両方を使ってみてわかったことは、使いやすさにおいては筆まめに軍配が上がるという事。
というのも、「筆まめ」ではテンプレートや素材を選択する画面において、各素材がジャンルや特性によって細かくフォルダ分けされており、素材の表示が非常にスムーズだし目的の素材も見つけやすい。
一方、筆王では素材を選択する画面「素材パレット」を表示した時に、年賀状ソフトをうたっておきながらなぜかデフォルトでは「暑中/残暑見舞い」のカテゴリが選択されており、またすべての素材を一度に表示させようとしてしまうため、素材が表示されるまで結構待たされることになる。
素材表示に時間がかかるうえ、年賀状カテゴリに変更しなおすのがいちいち面倒。パーツカテゴリを表示する際も同様に時間がかかる。
また、最初の1度だけでなく素材パレットを表示する度に毎回、大量の素材を読み込む処理が走るのでこの点は結構なストレスを感じてしまった。
筆王には、筆まめと比べると素材選択面においてデメリットがあると言えよう。
とはいえ、年賀状ソフトの中では非常に安価に入手することができ、高度な写真編集機能や筆王だけのユニークなデザイン機能を使って、オリジナリティあふれる年賀状を作成できる点は非常に評価できるポイントだ。
収録素材数や収録文例数は「筆まめ」には及ばないものの、筆王でも十分に満足のいく年賀状を作成することができるので、コストパフォーマンスの高い年賀状ソフトを求める方は「筆王」を選択するといいのではないかと思う。
素材パレットの表示方法を改善すれば、筆王もさらに使いやすくなると思うので、その点は今後の改善に期待したい所だ。
まとめ
私が使用した年賀状ソフトの中で一番使いやすいと思うのはやはり「筆まめ」だ。
筆まめなら毎年スペシャルなデザインテンプレートが使えるほか筆王を超える大量の素材が収録されており、宛名面にもこだわれるで、お金に余裕があるのであれば、個人的には筆まめの購入がおすすめ。
しかし、使いやすさの面で多少難点はあるものの、筆王でも満足のいく年賀状を作成することができる。
特に写真を使用したオリジナルな年賀状を作るなら筆王の方が向いているかもしれない。
使いやすさの「筆まめ」、コスパの「筆王」。どちらのソフトが自分に合っているのか是非両方のレビューを参考にして検討してみてほしい。
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