自分の部屋でAmazonプライムビデオを大画面で見たいと思い、増税前のAmazonセールで43インチの4Kモニター「I-O DATA EX-LD4K431DB」を購入した。
なぜテレビを買わなかったのかというと、もともとテレビはほとんど見ないし、メジャーブランドの大型4Kテレビはまだ結構高いから。
また、後々PCモニターとしても活用したいというのもあって4K液晶モニターを購入するタイミングをずっと伺っていたのだ。
丁度この4Kディスプレイを購入するのとほぼ同じタイミングでPS3とトルネを中古で安く購入することが出来、現在はPS3ゲーム、トルネによるテレビ視聴・録画に大活躍。
さらに、Amazon Fire TV Stick 4Kも購入したので、大画面でアマゾンプライムビデオやYoutube動画を存分に楽しんでいる。
EX-LD4K431DBの使い心地だが、大画面で非常にきれいな映像を見ることができ、大画面4Kモニターとして結構おすすめだと思う。
当記事では、I-O DATA EX-LD4K431DBの詳細や使ってみた感想・レビューを紹介する。
43インチ 4Kモニター I-O DATA EX-LD4K431DBとは?
I-O DATA EX-LD4K431DBは、株式会社アイ・オー・データ機器が販売している4K UHD(3840×2160ピクセル)解像度に対応した大画面43型(可視領域42.5型)のワイド液晶ディスプレイだ。
43型の大画面モニターにも関わらず、比較的リーズナブルな価格で入手できるのが大きなメリット。
入力端子は、DisplayPort x 1、HDMI x 3、アナログRGB x 1と豊富に用意されており、PCを初め様々な機器を接続する事が可能だ。
また、リモコンが付属しており、離れた場所から操作する事も出来る。
商品仕様
型番 | EX-LD4K431DB | |
---|---|---|
カラー | ブラック | |
液晶パネル | パネルタイプ | TFT42.5型ワイド LED/ハーフグレア/ADSパネル |
最大表示解像度 | 3840×2160 | |
画素ピッチ(mm×mm) | 0.2451(H)×0.2451(V) | |
表示面積(mm×mm) | 941.184(H)×529.416(V) | |
最大表示色 | 10億7374万色(DisplayPort、HDMI)※10bit入力時 | |
1677万色(アナログRGB) | ||
視野角度 | 上下:178° 左右:178° | |
最大輝度 | 350cd/㎡ | |
コントラスト | 1000:1 | |
応答速度 | 8ms[GTG](オーバードライブオン時 約6ms[GTG]) | |
水平走査周波数(kHz) | アナログRGB : 24~83 | |
HDMI1、DisplayPort : 15~136 | ||
HDMI2、HDMI3: 15~96 | ||
垂直走査周波数(Hz) | アナログRGB : 55~76 | |
HDMI、DisplayPort : 23~76 | ||
映像入力端子 | HDMI1(4K 60Hz、HDCP 2.2 ※1)、HDMI2、HDMI3、アナログRGB、DisplayPort、USB(メンテナンス用) | |
音声入出力 | 音声入力 | ステレオミニジャック φ3.5 |
スピーカー | 6W+6W(ステレオ) | |
フォン端子 | ステレオミニジャック φ3.5 | |
調整機能 | 映像設定 | アスペクト比(フルスクリーン、固定)、コントラスト、明るさ、ブライトネス、シャープネス、オーバードライブ |
PIP/POP | PIP/POPモード(オフ、PIP、2POP画面)、子画面(アナログ、HDMI1、HDMI2、HDMI3、DisplayPort)、PIPサイズ(小、中、大)、PIP位置(右上、左上、右下、左下)、スワップ | |
音声設定 | 音量、ミュート、音声ソース | |
色温度 | 6500K、7200K、9300K、ユーザー、ブルーリダクション、色合い、色の濃さ | |
言語 | English、日本語 | |
OSD設定 | 水平、垂直、透過、OSDタイムアウト、情報 | |
その他 | 自動調整、水平位置、垂直位置、フェーズ、クロック、DisplayPort(1.1、1.2)、HDMI1 EDID(1.4、2.0)、CEC、リセット | |
ダイレクト設定 | 音量、音声ソース、ブルーリダクション、明るさ、超解像、デモモード、シンク設定、USB Update、OSDロック | |
定格電圧 | AC100V 50/60Hz(電源内蔵) | |
消費電力 | 最大時 | 115W |
通常使用時(オンモード) | 48.4W | |
年間消費電力量 | 149.9kWh | |
待機時 | 0.4W | |
パワーマネージメント | VESA DPM互換 | |
プラグ&プレイ | VESA DDC2B | |
チルト角/スイベル角 | -/- | |
高さ調整 | – | |
VESAマウントインターフェイス | ○(200mmピッチ) | |
盗難防止用ホール | – | |
(ケンジントンセキュリティスロット) | ||
外形寸法 | スタンドあり | 970×217×597(mm) |
(W×D×H) | スタンドなし | 970×90×565(mm) |
質量 | スタンドあり | 9.1kg |
スタンドなし | 8.8kg | |
スタンド | 取り外し可能 | |
梱包時質量/寸法 | 13.1kg/1080×185×687(mm) | |
使用温度条件 | 0℃~40℃ 収納時:-20℃~+60℃ | |
使用湿度条件 | 20%~80%(結露なきこと) | |
各種取得規格・法規制 | VCCI Class B、J-Mossグリーンマーク、RoHS指令準拠(10物質)、電気用品安全法(本体) | |
保証期間 | 3年間 ※パネル、バックライトを含む。 | |
備考 | 別売のスタンド等を使用して、モニター画面を縦方向で使用する場合は、電源ボタンの位置が上にくるように取り付ける必要がある。 |
主な特徴
- 4K対応でフルHDの4倍の表示エリアを使用可能
- 43型の大画面で4Kによる美しい映像を楽しめる
- 奥行きはわずか約22cmのスリムデザイン
- 10bitカラー(10億7374万色)に対応
- 豊富な映像入力端子を装備(DisplayPort x 1、HDMI x 3、アナログRGB x1)
- DisplayPortケーブル・HDMIケーブルを標準添付
- リモコン付属
- リモコンだとワンプッシュで入力切替が可能
- スピーカー(6W+6W:ステレオ)を標準搭載
- PIP、POP機能で最大2画面の同時表示が可能
- 付属のリモコンでレコーダーやゲーム機等の一部操作が可能(CEC機能)
- 広視野角ADSパネルを採用しどこから見ても鮮やか
- オーバードライブ機能で応答速度約6msを実現
- 超解像技術により、低解像度の映像も美しく再現
- 映像にメリハリをつけ、鮮やかに表現する「エンハンストカラー」機能を搭載
- エコを実感できる省電力機能を搭載
- バックライトのちらつきがない「フリッカーレス」設計
- ブルーライトを低減させる「ブルーリダクション」機能搭載
- いたずら防止の「OSDロック」機能付きで公共の場所での使用にも最適
- VESA規格に対応し、壁掛け利用も可能
- 各種企画を取得(RoHS指令準拠、J-Mossグリーンマーク対応)
- 安心の長期「3年間保証」
- 電話、メールなどのメーカーサポートも充実
- 廃棄時はアイ・オー・データが無料回収「PCリサイクル対応」
- 土日も電話サポート対応で、安心して利用可能
開封の儀
まず、商品の箱はこんな感じ。43型モニターだけにめちゃくちゃでかい。
でかいけど約9kgの重さなんで一人で持ち運び可能だ。
箱からモニタースタンドとモニター本体を取り出し、付属の4本のねじを使ってスタンドを本体に取り付ける。以下の写真は取付最中の写真。
モニタースタンドの取り付けは何らかの台の上でやったほうが取り付けしやすい。
モニタースタンド取付後のモニター背面の写真。
次に、付属品を確認していこう。以下は電源ケーブル。
こちらは、HDMIケーブル(1.5m)。
そして以下は、DisplayPortケーブル(1.8m)だ。
リモコンはこんな感じ。
リモコンの裏側。持った時に人差し指がフィットするくぼみがあるのが特徴。
ただ持ちやすいかと問われれば微妙。なくてもいいような気がする。
電池も2本付属しているので別途購入する必要はない。
以下のようなシールが2枚付属している。これは本体のボタンの印字を隠すための物らしい。
多分、店頭ディスプレイでモニターを使用するような場合等に使うのだろう。個人用途では使う機会はない。
あとは、取り扱い説明書等の紙類が2枚。
とりあえず、PS3をHDMIで接続して電源を入れてみると無事に表示することができた。
購入後に最初にやるべき事
液晶モニターのドット抜け(ドット欠け)の確認
まずは、液晶モニターの表示画面に黒点や輝点等のドット抜け(ドット欠け)があるか確認してみよう。
せっかく買った液晶ディスプレイにドット抜けがあると非常にがっかりしてしまうが、最初の画面の状態は必ず把握しておいた方がいい。
ただし、ドット抜けはディスプレイの製造上避けられないもののようで故障としては扱われない。
EX-LD4K431DBの取扱説明書にもご丁寧に以下のように記述されている。
表示画面上に滅点(点灯しない点)や輝点(点灯したままの点)がある場合があります。これは、液晶パネル自体が99.999%以上の有効画素と0.001%の画素欠けや輝点をもつことによるものです。故障、あるいは不良ではありません。修理交換の対象とはなりませんので、あらかじめご了承ください。
しかし、購入時点でドット抜けの数があまりに多く視聴に難がある場合はメーカーに問い合わせてみた方がいいだろう。
で、私の場合はどうだったのかというと、よくよく目を凝らしながらチェックしてみると6個ほど発見。
例えば画面左下あたりに1つ(写真ではちょっとわかりにくい)。
ひょっとして外れひいちゃったかなーっとがっかりしたが、あきらめるのはまだ早い。ドット抜けって実は自分で治せる場合があるんだ。
私は以下の方法で、全てのドット抜けをなくすことが出来た。
すでにこのモニターを利用して1ヵ月ぐらいたつが、今でもドット抜けは1つも見当たらない。
ドット抜けの治し方
やり方は非常に簡単。
ドット抜けがある箇所を柔らかいクロスを使って手で軽く(本当に軽く)圧をかけながらふきふきするだけ。
これで、ドット抜けが治る場合があるので、購入直後にドット抜けを見つけた人は試してみてほしい。
ファームウェアのアップデート
EX-LD4K431Dシリーズ用アップデートファイルが以下のURLで提供されているので、ダウンロードしてファームウェアのアップデートを最初に行なっておこう。
https://www.iodata.jp/lib/software/e/2103.htm
ファームウェアのアップデートにはUSBメモリが必要なのであらかじめ用意しておこう。
Transcend USBメモリ MLC採用 16GB USB3.1 & USB 3.0 キャップレス シルバー 耐衝撃 防滴 防塵 2年保証 TS1…
PCにアップデートファイルをダウンロードしたら、ファイルを起動する。
すると、デスクトップにファイル名と同じ名前のフォルダが作成されるのでその中の「readme.pdf」の指示に従ってEX-LD4K431DBのアップデートを行おう。
利用してみた感想・レビュー
はじめての4K体験!めちゃくちゃキレイで感動
この43インチというそこそこ大きなモニターで非常にクリアな美しい映像を見る事ができ4Kの実力を体験する事ができた。
フルHD接続でYoutubeのフルHD動画と4K(60Hz)接続でYoutubeの4K動画をそれぞれ見比べてみたが、近くで見ると違いがはっきりと判る。
フルHDだと若干荒く見えるが、4Kだと人の肌とかめちゃくちゃキレイに表示できる。
但し、ある程度距離をとって視聴する場合は、ぱっとみそれほど違いは判らなくなると思う。
でもやはり近くで見てもきれいという事に意味があるのだ。
ただ、ノートPCと4Kモニターを接続して4K出力するためには注意しないといけない点がある。詳しくは以下の記事を参照してほしい。
Amazon Fire TV Stick 4Kを接続すればテレビはいらない
現在、Amazon Fire TV Stick 4Kを「I-O DATA EX-LD4K431DB」の4K60Hz対応のHDMI1ポートに接続して使用しているが、これがめちゃくちゃ便利。
手軽に4K映画を楽しめるし、あらゆる動画を大画面で見まくれてすごく楽しめている。
4KモニターとAmazon Fire TV Stick 4Kさえあれば、テレビなんて必要ないよマジで。
広視野角ADSパネルでどこから見ても鮮明に見える
上下左右178°の広視野角なADS(Advanced super Dimension Switch)パネルを採用している。
ADSパネルは、広視野角が特徴の液晶パネルで、見る位置や角度による色やコントラストの変化が非常に少なく、どこから見ても鮮明な映像を楽しむことが可能だ。
以下のように斜め位置からでも映像がはっきりくっきりきれいに見れる。
PS3(フルHD接続)でゲームをしてみたが充分きれい
EX-LD4K431DBにPS3を接続してゲームをしてみた。
PS3の場合、フルHD(1920×1080)での出力となるのだが、普通に違和感なくゲームをすることが出来ている。
画面が大きい分当然引き延ばされて表示されるわけだが、画質が荒く見える、悪く感じる等の印象は特に感じていない。
普通に奇麗な映像でゲームをすることが可能だ。
PS3(フルHD接続)でAmazonプライム視聴も問題なし
PS3上でAmazonプライムを再生してみたがこちらも問題なく充分キレイに見ることができている。
4Kに対応していなくてもフルHD画質であれば特に不満なく映像を楽しむことが可能だ。
4K 60Hz対応は「DisplayPort」「HDMI-1」の2ポートのみ
4K(3840×2160)映像を60Hzで出力できるのは「DisplayPort」と「HDMI-1」の2ポートのみとなっている。
HDMI-2、HDMI-3に接続した場合の最大解像度は4K(3840×2160)30Hz出力となる。
アナログRGBで出力する際の最大解像度は、2048×1152(QWXGA (Quad-Wide-XGA))での出力となる。
つまり、4K動画や4Kゲームを最高画質で楽しむには、「DisplayPort」もしくは「HDMI-1」に接続する必要があるので注意が必要だ。
モニターのスピーカー音質は並かな
I-O DATA EX-LD4K431DBには、6W+6Wのステレオスピーカーを搭載している。
搭載場所は本体裏面で開口は上向きとなっている。
音質は悪いというほどではないが低音がいまいちで迫力がなく軽い感じ。
イヤホンジャックがついているので、私は手持ちのアンプと接続してアンプに接続したスピーカーで音を出すようにしている。
少しでも音質をよくしたいならアンプをつなぐべし。
2画面同時出力機能が地味に便利
PIP(Picture In Picture)機能、POP(Picture Out Picture)機能を使えば2つの入力を同時出力する事が出来る。
PIPは親画面の中に子画面を表示できる機能で、子画面は3段階のサイズ変更ができ4隅の好きな場所に表示する事が出来る。
POPは親画面と子画面を左右に並べて表示する機能だ。
音声出力も切り替えることができ、好きな方の画面の音声を出力する事ができる。
動画を見ながら大きな画面でPC作業したいといった人には便利な機能。
私は、PC画面とPS3+トルネによるテレビ画面を同時に表示させて、PCで作業しながらテレビを表示させるなんてことをたまにしている。
ゲームの攻略サイトを子画面に表示しながら親画面でゲームをするなんて使い方もできる。
あまり使う機会は少ないかもしれないが、使い方次第では非常に便利だ。
付属リモコンがわかりやすくて使いやすい
付属のリモコンは必要なボタンがが非常にわかりやすく配置されている。
特に個人的にうれしいのは、入力切替において入力1つ1つにボタンが割り当てられている点。
テレビなどのリモコンだと1つのボタンを何度も押して入力を切り替えるというのが多いと思うが、I-O DATA EX-LD4K431DBでは、目的の入力に1発で切り替えることができる。
PIPやPOP機能、超解像(低解像度を映像を鮮明にする機能)やブルーリダクション(ブルーライト低減機能)についてもリモコンから操作でき、リモコンは非常に使いやすい。
スマート学習リモコンとスマートスピーカーを使えば音声操作が可能に
I-O DATA EX-LD4K431DBのリモコンは赤外線リモコンなので、スマート学習リモコンに信号を覚えさせれば、スマートフォンから操作することも可能だ。
さらに、Amazon Echo&AlexaやGoogle Home等のスマートスピーカーも組み合わせれば音声でモニターを操作する事が可能になる。
私は現在、Amazon Echo Dot、アンプ、スマート学習リモコン、Amazon Echo Dotを連携させて音声で4Kモニターを操作できるようにしているがめちゃくちゃ便利。
モニターの音声出力を、アンプ裏面のAUXに、Amazon Echo Dotの音声出力をアンプのFRONT AUXに接続しているのだが、「アレクサ、モニターつけて」でモニター電源ONと同時にアンプのAUXに入力切り替え、「アレクサ、モニター消して」でモニター電源OFFと同時にアンプのFRONT AUXに切り替えるようにしている。
モニターとアンプのリモコンを操作する必要がないのでものすごく便利。
また、EX-LD4K431DBは、全ての入力に対してリモコンボタンが用意されているので、例えば「アレクサ、HDMI3をONにして」と発話すれば入力をHDMI3に切り替えることも出来てしまう。
さらに、アレクサの定形アクションも活用すれば、ゲーム画面にして、パソコン画面にして等のように表現をアレンジできるので、すこぶるモニター操作を楽に行うことが可能になる。
是非、スマートリモコンとスマートスピーカーを組み合わせて使ってみてほしい。
CEC対応機器との連携が便利、付属のリモコンでゲーム機等の操作も可能
CEC機能に対応しており、対応機器との電源連動や付属のリモコンでの一部操作が可能になっている。
私は、PS3とI-O DATA EX-LD4K431DBを接続して利用しているが、モニターのリモコンでPS3のメニュー操作を行うことが出来ている。
また、PS3の電源をONにすると4Kモニターの電源もONになってPS3の画面が表示され、モニターの電源をOFFにするとPS3の電源もオフ(ゲームなどを起動していない場合に限る)になることを確認している。
液晶はハーフグレアで映り込みはある
この4Kモニターの液晶画面はハーフグレア仕様で映り込みがある。
普通のグレア液晶(光沢液晶)よりは多少映り込みは抑えられてはいるが、映り込み自体はなくならない。
映り込みは何が何でもいやという人は購入を控えた方がいいかもしれない。
ただ、ハーフグレアはノングレア液晶(非光沢液晶)よりも発色はよく、グレア液晶よりは映り込みが抑えられているので動画視聴用に向いている。
動画視聴用を主な目的とする場合は、ハーフグレアはむしろメリットを享受できるはずだ。
PC作業用をメインとして考えているのであれば、映り込みのないノングレア液晶の製品を購入したほうがいいだろう。
入力切替の遅さはファームウェアアップデートで改善された
Amazonのレビューを見ていると「リモコンの反応が悪い、遅い」といった書き込みが多数見受けられる。
これはちょっと言葉足らずというか表現が悪い。
実態は、モニター本体が映像入力の信号を拾って表示するまでに時間がかかるというのが正しく、リモコン自体はまったく問題なし。
リモコンで電源を入れたり、入力を切り替えしたりした際に表示まで時間がかかってしまうのでリモコンの反応が悪いという表現になってしまったのだろう。
実際、入力を切り替えてみると映像が表示されるまで約8秒程度かかってしまう。確かにこれでは非常に遅すぎる。不満が出るのも当然だ。
ただし、これは最新のファームウェアに更新すれば約2、3秒にまで改善される。
そのため、現時点では特にストレスなく利用できると思っていいだろう。
このクラスで唯一のフリッカーレス!目に優しいのはうれしい
一般的な液晶ディスプレイの場合、高速にLEDを点滅させることで、LEDバックライトの明るさを調整している。
そのせいで、画面のちらつき(フリッカー)を感じたり、長時間見ていると目が疲れたりする。
フリッカーレス設計の液晶ディスプレイだと、LEDを点滅させずに輝度レベルを調整するので目への負担を軽減してくれる。
EX-LD4K431DBは、この価格クラスでは珍しいフリッカーレス設計となっており、目に非常にやさしい4Kモニターとなっている。
ブルーライト低減機能付!だが個人的にはいらない機能
EX-LD4K431DBには、ブルーライトを低減させる機能「ブルーリダクション」という機能が搭載されている。
ブルーリダクション機能では、なんと低減率を5段階で調節することが出来るようになっている。
レベルを上げていく毎に黄色が強くなっていき、5段階目になると画面がかなり黄色くなってしまう。
個人的にはブルーライト軽減機能なんて必要ないからもっと安くしてほしい所だ。
わざわざ色味が悪くなった状態で動画を見たりPC作業したりしたくない。
どうしてもブルーライト対策をしたいなら、私ならブルーライトカットメガネの使用お勧めする。
付属のモニタースタンドは評価が分かれる所か
モニタースタンドの横幅が約77.6センチあり非常に長い。奥行きは約21.7センチ。
横幅が長い分安定性は高いが、後ろ側が2点で支える構造になっているので、77.6×21.7センチ以上のスペースがある台の上でないとモニターを設置する事ができないので注意が必要。
このモニタースタンドを使う場合、モニターの設置面からの高さが低めになるのでその点はグッド。画面の位置が高くなってしまうと、見上げる方にとなり目も首も疲れてしまうので低めに設置出来た方がうれしい。
角度調整などは一切できないのが残念なところ。
HDMIケーブルが挿しにくい位置にある
テレビだとHDMIの差し込み口は挿しやすい位置に用意されていることが多いのだが、このモニターは背面下方の位置に下向きに差込口が用意されている。
モニターの上からだと差込口を見ることが出来ない。
PC用モニターではありがちの構造だ。
画面サイズが小さい場合はそれでも問題ないのだが、43インチクラスになると一度設置すると動かすのが大変だ。
わざわざ差込口が見えやすい位置に動かすのは非常に面倒なので、モニターの上からのぞき込んで簡単に差し込める位置に差込口があるとありがたいのだが、全く見えないので手探りでケーブルを接続しないといけない。
それに結構下の方に差込口があるので、手を思いっきり伸ばさないと差し込めない。
DisplayPortは横側に差込口があるので簡単に差し込むことが出来るが、HDMIはそうじゃないのでこの点は非常に残念だ。
本体のボタンが操作しずらい
モニターの操作ボタンがディスプレイの前面についておらず、モニター下部に下向きに配置されている。
モニター前面フレームにボタンの位置を示す表示は一応あるが、指をモニターの下に突っ込んで探りながら押さないといけないので使いずらい。
最初、電源ボタンがどこにあるのかわからず少し焦ってしまった。
私の場合、テレビ的な使い方が主な目的なので、一度設置してしまえばあとは全てリモコンで操作するため実用的にはそれほど問題はないが、やはり少々気になる点だ。
OSDメニューでファームウェアバージョンを確認できない
OSDメニューは、本体やリモコンのメニューボタンを押したときに表示されるモニターの設定画面の事だ。
このOSDメニューでファームウェアのバージョンを確認する事ができないため、現在どのファームウェアバージョンが適用されているのか確認するすべがない。
これだと、最新のファームウェアを適用した際に本当に最新バージョンが反映されているのか確認できないため少々不便だ。
できれば改善してほしい所。
まとめ
多少不満な点も存在するが、個人的には大画面できれいな映像を見ることが出来ているので満足している。3年保証も付いているし、国内メーカー製なのでなにかあっても安心だ。
Amazon Fire TVを購入してAmazonプライムビデオやYoutube、NETFLIX、Hulu等の動画サービスを楽しむもよし、PS3やPS4を接続してゲームするもよし、もちろんPCにつなげて大画面で作業するもよし。
個人的にはこのモニターとFire TVがあればもはやテレビなんて必要なし。
大画面43型4Kモニターを比較的リーズナブルな価格で購入できるI-O DATAの「EX-LD4K431DB」は買って損はしないモニターだと思うので、大きな液晶ディスプレイが欲しいと思っている人は購入を検討してみるといいだろう。
ただし、EX-LD4K431DBはメーカー製造が終了し在庫限りとなっているので次第に入手できなくなると思われる。
入手できない場合は、後継機の「LD4K432DB」の購入を検討してみよう。
コメント