HDDやSSD等をより柔軟に便利に使用しようとするとパーティション操作は必要不可欠だ。
しかし、Windows標準のパーティション操作ソフトは、出来ることが非常に少ないしいろいろ制約があって使いづらい。
そこで、パーティションの操作・管理に非常に便利なソフト「MiniTool Partition Wizard」を紹介する。
MiniTool Partition Wizardとは?
MiniTool Partition Wizardは、MiniTool® Software Ltd.社が提供しているWindows用の総合パーティション管理ソフトだ。
家庭ユーザー向けには、無料版、プロ版、プロアルティメット版の3種類が提供されており、無料版でもパーティションの作成、削除、フォーマット、コピー、サイズ変更といった基本的なパーティション操作を行えるので、一般用途であれば無料版でも十分に使用することができる。
また、パーティションやディスクの抹消機能も搭載し、データを復元できないように完全に消去することも可能。ディスクを廃棄する時等にも活用することが出来る。
有料の上位版では、ダイナミックディスクの操作に対応しているほか、NTFSからFATへの変換、OSディスクのMBR/GPT変換、MBRからGPTへのコピー/移行、紛失/削除したパーティションの復元や紛失データの復元機能等のさらに高度な機能をサポートしている。
各エディション毎の機能比較
無料版 | プロ版 | プロ・ アルティメット版 | |
---|---|---|---|
価格 | 0円 | 4,580円 | 11,200円 |
新機能 | |||
データ復元 | – | – | 〇 |
ディスクベンチマーク | 〇 | 〇 | 〇 |
ディスク使用状況分析 | 〇 | 〇 | 〇 |
パーティションの変更 | |||
パーティションの 移動/サイズ変更 | 〇 | 〇 | 〇 |
パーティションの拡張 | 〇 | 〇 | 〇 |
パーティションの結合 | 〇 | 〇 | 〇 |
パーティションの分割 | 〇 | 〇 | 〇 |
クラスタサイズの変更 | – | 〇 | 〇 |
FATをNTFSに変換 | 〇 | 〇 | 〇 |
NTFSをFATに変換 | – | 〇 | 〇 |
パーティションを プライマリに設定 | 〇 | 〇 | 〇 |
パーティションを論理に設定 | 〇 | 〇 | 〇 |
パーティションの管理 | |||
パーティションの作成 | 〇 | 〇 | 〇 |
パーティションの削除 | 〇 | 〇 | 〇 |
パーティションのフォーマット | 〇 | 〇 | 〇 |
パーティションのコピー | 〇 | 〇 | 〇 |
パーティションのアライメント | 〇 | 〇 | 〇 |
パーティションの抹消 | 〇 | 〇 | 〇 |
アクティブ/非アクティブに設定 | 〇 | 〇 | 〇 |
ラベル付け | 〇 | 〇 | 〇 |
ドライブ文字の変更 | 〇 | 〇 | 〇 |
パーティションType IDの変更 | – | 〇 | 〇 |
シリアル番号の変更 | – | 〇 | 〇 |
パーティションの表示/非表示 | 〇 | 〇 | 〇 |
パーティションのチェック | |||
ファイルシステムのチェック | 〇 | 〇 | 〇 |
パーティションの一覧 | 〇 | 〇 | 〇 |
サーフェステスト | 〇 | 〇 | 〇 |
パーティションのプロパティ | 〇 | 〇 | 〇 |
ディスクの変換 | |||
OSディスクを MBR/GPTに変換 | – | 〇 | 〇 |
データディスクを MBR/GPTに変換 | 〇 | 〇 | 〇 |
ディスクのコピー | |||
OSディスクを MBRからGPTにコピー | – | 〇 | 〇 |
OSディスクを MBRからMBRにコピー | 〇 | 〇 | 〇 |
OSディスクを GPTからGPTにコピー | 〇 | 〇 | 〇 |
データディスクを MBRからMBR/GPTにコピー | 〇 | 〇 | 〇 |
データディスクを GPTからGPTにコピー | 〇 | 〇 | 〇 |
OSをMBRからGPTに移行 | – | 〇 | 〇 |
OSをMBRからMBRに移行 | 〇 | 〇 | 〇 |
OSをGPTからGPTに移行 | 〇 | 〇 | 〇 |
ディスククリーンアップ | |||
ディスクの抹消 | 〇 | 〇 | 〇 |
すべてのパーティションの削除 | 〇 | 〇 | 〇 |
ディスクのチェック | |||
すべてのパーティションの アライメント | 〇 | 〇 | 〇 |
MBRの再構築 | 〇 | 〇 | 〇 |
サーフェステスト | 〇 | 〇 | 〇 |
紛失/削除した パーティションをスキャン | 〇 | 〇 | 〇 |
紛失/削除した パーティションを復元 | – | 〇 | 〇 |
ディスクのプロパティ | 〇 | 〇 | 〇 |
ダイナミックディスクの管理 | |||
ボリュームの作成 | – | 〇 | 〇 |
ボリュームの削除 | – | 〇 | 〇 |
ボリュームのフォーマット | – | 〇 | 〇 |
ボリュームの移動/サイズ変更 | – | 〇 | 〇 |
ボリュームのコピー | – | 〇 | 〇 |
ボリュームの抹消 | – | 〇 | 〇 |
ボリュームの一覧 | – | 〇 | 〇 |
ファイルシステムのチェック | – | 〇 | 〇 |
ボリュームのプロパティ | – | 〇 | 〇 |
ボリュームラベルの変更 | – | 〇 | 〇 |
ボリュームクラスタサイズの変更 | – | 〇 | 〇 |
ダイナミックディスクを ベーシックに変換 | – | 〇 | 〇 |
サーフェステスト | – | 〇 | 〇 |
ディスクのプロパティ | – | 〇 | 〇 |
ブータブルメディアビルダ | |||
Win-PEベースの ブータブルメディア | – | 〇 | 〇 |
動作環境の比較 | |||
Windows PC (XP/Vista/7/8/10 全エンディション) | 〇 | 〇 | 〇 |
Windows Server (2003/2008/2012/2016 全エンディション) | – | – | – |
UEFIブートを完全サポート | 〇 | 〇 | 〇 |
ビジネス環境で使用可能 | – | 〇 | 〇 |
1ライセンスあたりPC 3台 | – | – | 〇 |
1ライセンスあたり1社内の PC/Server 99台 | – | – | – |
1ライセンスあたり PC/Server 299台 (社数無制限に使用) | – | – | – |
その他 | |||
技術サポート | Eメール | Eメール | Eメール |
インストール方法
2019年1月27日現在、MiniTool Partition Wizard 11の無料版やプロ版/サーバー版の試用版を以下よりダウンロードできる。
https://www.partitionwizard.jp/download.html
なお、当記事内における解説はMiniTool Partition Wizard 10.3プロ版を使用しているので最新版とは若干の違いがあるかもしれない。
ダウンロードしたインストールプログラムを起動すると「セットアップに使用する言語の選択」画面が表示されるので「日本語」を選択し「OK」ボタンをクリックする。

「使用許諾契約書の同意」画面が表示されるので「同意する」にチェックを入れ「次へ」ボタンをクリックする。

インストール先の指定画面が表示されるのでインストール先フォルダを指定し「次へ」ボタンをクリックする。

プログラムグループの指定画面が表示されたら「次へ」ボタンをクリックする。

追加タスクの選択画面が表示されるので、デスクトップ上にプログラムアイコンを作成したい場合は「デスクトップ上にアイコンを作成する」にチェックを入れ「次へ」ボタンをクリックする。

インストール準備完了画面が表示されるので、内容を確認し問題がなければ「インストール」ボタンをクリックする。

インストールが開始されるので終了するまでしばらく待つ。

インストールが完了すると、MiniTool Partition Wizardセットアップウィザードの完了画面が表示されるので、すぐにプログラムを起動したい場合は「MiniTool Partition Wizardを実行する」にチェックを入れ「完了」ボタンをクリックする。

以上でセットアップ作業は完了だ。
有料版の場合起動時に以下のライセンスキーの登録ダイアログが表示されるので、テキストボックスるライセンスコードを入力し「登録」ボタンをクリック。

「ありがとうございます」というダイアログが表示されたら「OK」ボタンをクリック。

すると、プログラムが起動する。

使い方
今回、MiniTool Partition Wizard プロ版10.3をWindows7 PCにインストールし、外付けUSBハードディスク(Jドライブ)を使用して基本的なパーティション操作を試してみたので紹介する。
全てのパーティションを削除
今の所、ディスク4(Jドライブ)には1つのパーティションが割り当てられているが、とりあえずこのパーティションを削除してみる。
ディスク4をクリックし、左メニューから「すべてのパーティションを削除」をクリックする。

全てのパーティションを削除しますか?と聞かれるので「はい」ボタンをクリックする。

すると、ディスク4が(未割り当て)という表示にかわった。
ただし、この状態ではまだパーティションの削除は行われておらず保留状態になっている。
画面上部にある「適用」アイコンを押して適用しない限り実際に変更はされない。

パーティションを作成する
パーティションが1つもない状態から、3つのパーティションを作成してみる。
まず、ディスク4の「未割り当て領域」をクリックし、左メニューから「パーティションの作成」をクリックする。

パーティション新規作成画面が表示されるので、上部で必要なパーティション情報を設定し、下部にあるパーティションサイズを入力して「OK」ボタンをクリックする。

すると以下のように30GBのパーティションが割り当てられた。

同じ手順を繰り返し3つのパーティションを作成したものが以下の画像。
今の状態だと保留状態で実際には変更されていないので、上部アイコンの「適用」ボタンを押して実際に反映させてみよう。

「変更を適用しますか?」ダイアログが表示されるので「はい」ボタンをクリックする。

「保留中の操作を適用しています」というダイアログが表示され処理が開始されるのでしばし待つ。

「成功しました」というダイアログが表示されるので「OK」ボタンをクリックしよう。

これでパーティションの作成は完了だ。
Windows7のコントロールパネルから「システムとセキュリティ」の「管理ツール」にある「ハードディスクパーティションの作成とフォーマット」をクリックしてディスクの管理アプリで確認してみると以下のようにパーティションが作られていることがわかる。

パーティションの結合
先ほど作成した3つのパーティションのうち2つのパーティション(test2とtest3)を結合してみる。
結合前にtest2とtest3のパーティションにそれぞれのパーティション名を付けたテキストファイルを保存しておいた。
パーティションを結合するには、とりあえずどれでもいいので適当にパーティションをクリックして選択し、左メニューから「パーティションの結合」をクリックする。

操作対象のディスクドライブを選択し、結合に使用する最初のパーティションを選択して「次へ」ボタンをクリックする。

次に結合に使用する2つ目のパーティションを選択(1つ目のパーティションと隣接していないといけない)し、完了ボタンをクリックする。
以下のように、test3が消えてtest2に結合された状態となった(保留状態)。
上部にある「適用」ボタンを押して実際に反映させてみよう。

適用操作完了後にWindows7のディスクの管理アプリで表示させてみると以下のように2つのパーティションに変更されていることがわかる。

エクスプローラでtest2パーティションを表示させてみると「結合されたパーティションの内容」というフォルダが出来ている。

「結合されたパーティションの内容」フォルダにアクセスしてみると、test3パーティションに保存していたファイルが表示された。

このように、MiniTool Partition Wizardを使用すれば元のパーティションに保存されていたデータを棄損することなくパーティションの結合を行うことが出来る。
いったんボリュームを削除(データが消えてしまう)しないとパーティションの結合ができないWindows7の標準のディスクの管理ツールと比べるとはるかに簡単で便利だ。
パーティションの拡張
現在のパーティション構成は以下のようになっている。
テスト1:30GB test2:46.7GB

この状態からテスト1のパーティション容量を20GB増やして50GBにしてみたい。
まず、増量したいパーティションを選択し、左メニューから「パーティションの拡張」をクリックする。

まず、どのパーティションの空き容量を利用して増量するのかを選択し、スライダーで増量する容量を調整する。
下に各パーティションの変更後の容量が表示されるので問題がないかを確認し「OK」ボタンをクリックする。

すると、テスト1のパーティションが50.0GB、test2が26.7GBという表示に変更される(保留状態)。
上部にある「適用」ボタンを押して実際に反映させてみよう。

適用操作完了後にWindows7のディスクの管理アプリで表示させてみると、設定どおりテスト1のパーティションが50GBに変更されていることがわかる。

Windows標準のディスク管理からだと未割り当て領域がない場合パーティションの拡張はできないが、MiniTool Partition Wizardを使用すれば各パーティションを削除せずとも簡単にパーティションサイズを拡張できてしまう。
パーティションの分割
次にテスト1パーティションを2つに分割してみる。
分割するパーティションを選択し、左メニューから「パーティションの分割」をクリックする。

パーティションの分割ダイアログで元のパーティション用のサイズと、新しいパーティション用のサイズを設定し「OK」ボタンをクリックする。

以下のように、50GBあったテスト1パーティションが、25GBと25GBに分かれた状態になる(保留状態)。
上部にある「適用」ボタンを押して実際に反映させてみよう。

Windows7のディスクの管理ツールで確認すると、25GB、25GBで分割できていることがわかる。

ラベルの設定
先ほどパーティションを分割したため、分割によってできた新しいパーティションにはラベルがつけられていない状態だ。
そこで、ラベルを設定してみたい。
ラベルを付与したいパーティションをクリックして選択し、左メニューから「ラベルの設定」をクリックする。

「パーティションラベル変更」ダイアログが表示されるので、ラベル名を入力し「OK」ボタンをクリックする。

ラベル名が反映されていることを確認し「適用」ボタンをクリックして実際に反映させよう。

ディスクの管理ツールで確認してみるとラベル名が「テスト3」に変更されているのがわかる。

NTFSをFATに変換(無料版は不可)
今回初めて無料版では利用できない「NTFSをFATに変換」という機能を使ってみたい。
Mac PCでは、NTFSファイルシステムに書き込みすることができない。
そのため、Windowsユーザーだった人が新たにMacを購入してすでに利用していたデータ保管用ドライブ(NTFSを利用)をMacでも使えるようにするには、NTFSファイルシステムをFATに変換する必要がある。
そんな時、MiniTool Partition Wizardのプロ版以上を持っていれば簡単に解決することが可能だ。
今回、test2パーティションをFATに変換してみたいと思う。
FATに変換したいNTFSパーティションを選択し、左メニューから「NTFSをFATに変換」をクリックする。

するとすぐにFAT32の表示に切り替わるので、「適用」ボタンをクリックして反映させよう。

適用完了後、ディスクの管理ツールで確認してみるとKドライブがFAT32表示になっていることがわかる。ラベル名は消えてしまうようだ。

いったんこのドライブをWindows7 PCから取り出し、MacBook Proに接続してみる。
接続したドライブはSYSTEM、テスト1、テスト3で認識された。SYSTEMになっているのが今回NTFSから変換したFAT32のパーティション。
ためしにファイルを書き込んでみたが問題なく書き込むことができた。

ちなみにNTFSパーティションのテスト3に書き込もうとしてみたが、以下の通り読み出し専用と言われてMacからは保存することはできない。

パーティションの抹消
「パーティションの抹消」を使用すれば、パーティションの全てのデータを永久に完全抹消し、どんなデータ復元ソリューションを利用しても、抹消されたデータを復元できないようにしてくれる。
秘匿性の高いデータを保存していたパーティションを削除したい場合は、この「パーティションの抹消」機能を使用しよう。
パーティションを抹消するには、抹消したいパーティションをクリックして選択し、左メニューから「パーティションの抹消」をクリックする。

抹消方法を選択し、「OK」ボタンをクリックする。
抹消方法については下あるものほど安全性が高くなるがその分時間がかかる。
今回は、一番上の「セクタを0で埋め尽くす」を利用してみた。

抹消するパーティションに(未フォーマット)と表示されるので「適用」ボタンをクリックして実際に反映させよう。

今回、このUSB外付けハードディスクの26.7GBパーティションを「セクタを0で埋め尽くす」を使用して処理が完了するまでにかかった時間は約16分だった。
一番早い抹消方法でもそれなりに時間はかかるので注意してほしい。
パーティションの削除
一番最初に「全てのパーティションの削除」を紹介したが、個別にパーティションを削除することも可能だ。
今回、テスト3パーティションに画像ファイルを保存してからパーティションを削除し、後でパーティションの復元機能(無料版は不可)でパーティションを復元できるのか試してみたいと思う。
まず、テスト3パーティションに画像ファイルを保存しておく。

削除するパーティションをクリックして選択し、左メニューから「パーティションの削除」をクリックする。

パーティションが(未割り当て)となるので「適用」ボタンを押して実際に反映させよう。

適用処理後、ディスク管理ツールで確認してみると以下のように未割り当てとなっていてパーティションが削除されていることがわかる。

パーティションの復元(無料版は不可)
パーティションの復元機能を使用して先ほど削除したパーティションが復元できるか試してみる。
復元したいパーティションがあったディスクをクリックして選択し、左メニューから「パーティションの復元」をクリックする。

パーティション復元ウィザードが表示されるので「スキャン範囲」を選択し「次へ」ボタンをクリックする。
今回、スキャン範囲には「未割り当て領域」を選択した。

次にスキャン方式を選択する。
クイックスキャンとフルスキャンがあるが、「クイックスキャン」を最初に行ってみて見つからなかったら「フルスキャン」を試せばよいだろう。
スキャン方式を選択したら「次へ」ボタンをクリックする。

検索されたパーティションを選択画面が表示されるので、復活させたいパーティションだけでなく、既存のパーティションも含めて必要なパーティションを全てチェックする。
チェックしたら「完了」ボタンをクリックする。

下記の通り削除されたパーティション(テスト3)が再度表示された。しかし、ドライブ文字が割り当てられてないのでこのまま適用してもエクスプローラーで表示できない。
そこで適用する前にドライブ文字を割り当てておこう。
復元したパーティションを選択し、左メニューから「ドライブ文字の変更」をクリックする。

ドライブ文字の変更ダイアログが表示されるので、新しいドライブ文字を選択し「OK」ボタンをクリックする。

ドライブ文字が割り当てられていることを確認して「適用」ボタンをクリックし適用処理を進める。

Kドライブをエクスプローラで表示させてみると、パーティション削除前に保存していた画像が存在しており、パーティションを見事に復元することができた。

ディスクの抹消
「ディスクの抹消」機能を使用すると、選択したディスクの全てのデータを安全かつ永久に消去することが可能だ。
公式には、「どんなデータ復元ソフトウェアを使ってもデータを復元できず、DoD 5220.28-STD方式を使うと、どんなデータ復元ソリューションを利用してもデータを復元できない」と説明されている。
ディスクの抹消を行うには、抹消したいディスクをクリックして選択し、左メニューから「ディスクの抹消」をクリックする。

「ディスクパーティションの抹消」ダイアログが表示されるので、「抹消方法」を選択する。
これは「パーティションの抹消」で説明した画面と同じだ。ディスクを廃棄する時等で最高の安全性を確保したいなら時間はかかるが「DoD 5220.28-STD」を選択すればよい。
今回は「セクタを0で埋め尽くす」を選択した。
抹消方法を選択したら「OK」ボタンをクリックする。

ディスクが(未割り当て)になるので「適用」ボタンを押して適用処理を進める。

今回、「セクタを0で埋め尽くす」という抹消方法でこのUSB外付けハードディスク(76.7GB)の抹消処理が完了するまでにかかった時間は約45分だった。
まとめ
今回、MiniTool Partition Wizardで利用できる機能からよく使いそうな基本的なパーティション操作機能に絞って使い方を紹介したが、他にもOSを他のHDD/SSDに簡単に移行できる機能といった便利な機能がまだまだたくさん搭載されている。
パーティション関連の操作は、間違った操作を行うとデータが消えてしまう等取り返しのつかないことになるが、MiniTool Partition Wizardの場合は、適用ボタンを押すまで実際に操作が反映されることはなくいつでも取り消しできるので安心してパーティション操作を行うことが出来る。
Windows標準のディスク管理ツールよりはるかに使いやすく便利なので、パーティション操作をよく行う人は、無料版を入れておいて全く損はない。
消失したパーティションの復元やNTFSのFAT変換、MBRディスクをGPTディスクにコピーor移行等の機能を使いたい人は有料版も検討してみるといいだろう。
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