フリーランスや個人事業主となり取引先とビジネスを始めるとやがて訪れる請求書作成という作業。
自分でいちから請求書を作成し取引先に郵送する作業は、フリーランスにおいて非常に面倒で手間のかかる作業だ。
最近では、請求書をPDFにしてメールで送付というケースも増えているが、PDF化するにしても一度プリントアウトしてハンコ押してスキャナで読み取ってといった風に結構手間がかかったりする。
もっと手軽に請求書を作成する方法はないものだろうか?と悩まれている方も多いのではないだろうか?
そんな人には、クラウドで簡単に見積書・納品書・請求書を作成する事ができるMisocaというサービスの利用をお勧めしたい。
Misoca(ミソカ)は月間の請求書作成数が10通以内であれば無料で使い続けることが出来るので、ビジネスを始めて間もない方にも非常にお勧め。
当記事では、Misocaの特徴や利用するメリット、使い方などを詳しく紹介する。
Misoca(ミソカ)とは?
Misoca(ミソカ)は、弥生株式会社が運営する、簡単に見積書・納品書・請求書作成、まとめて管理できる法人・個人事業主・フリーランス向けのクラウドサービスだ。
シンプルかつわかりやすいデザインと請求業務を効率化できる便利な機能を搭載しており、2021年1月現在において20万人以上の利用者数を獲得している。
Misocaなら、流れに沿って入力するだけで、請求書をすばやく作成する事ができ、メール送付・PDF発行・リンク共有・郵送もワンクリックで完了してしまうので、Excel等の表計算ソフトを使った請求業務の時間を1/3に削減することが可能だ。
郵送が必要な取引先に対しては、1通160円で郵送代行してくれるので、煩わしい郵送作業からおさらばすることができる。
他にも、請求書自動作成や自動メール送信、確定申告ソフトへの仕訳自動送信など、各種自動化機能も搭載されているので、請求・経理業務の手間を大幅に効率化する事が可能だ。
月間請求書作成数が10件以下の場合は、無料プランを利用することで無料でMisocaを利用し続けることができる。
また、2023年10月から始まるインボイス制度ならびに電子帳簿保存法の本格適用に対して、「Misoca」は追加費用なしで対応!
インボイス制度に必要な適格請求書の発行・保存、各種帳票を電帳法の要件を満たす形で自動電子保存・管理することができ※、法令改正後も安心して利用することが可能。
※ Misocaで発行した帳票を自動電子保存・管理するには、「スマート証憑管理」との連携が必要
主な特徴
- 用意されているテンプレートに入力するだけで請求書をすばやく作成
- 安心のサポート体制(チャット・電話・メール)
- 安心のセキュリティ性能
- ネット回線があれば、いつでもどこでも請求業務が可能
- 消費税(内税・外税)、源泉徴収税に対応
- 見積書から納品書・請求書への変換、請求書から領収書・検収書の作成が可能
- PDF発行・メール送付・リンク共有・郵送もワンクリックで完了
- 各種自動化機能搭載で経理業務の手間を大幅に効率化
- 確定申告ソフトと連携し自動仕訳が可能
- 請求書に売掛金の回収保証を付与可能
- 14種類のテンプレートで洗練されたデザインの請求書が作成可能
- 自社のロゴや印影を挿入可能
- 請求書のペーパーレス化で、印刷コストや紙の保管コスト等のコストを削減
- 請求・入金のステータスが一目で確認でき、請求漏れや回収漏れを防げる
- 適格請求書等保存方式(インボイス制度)に対応
作成可能な書類は7種類
Misocaでは、以下の書類を作成する事ができる。請求書以外にも様々な書類に対応している。
- 見積書
- 納品書
- 請求書
- 注文書
- 注文請書
- 領収書
- 検収書
プラン機能比較表
Misocaは、無料プラン、プラン15、プラン100、プラン1000の4種類のプランが用意されている。
プラン別の機能や料金については以下の表の通りだ。(2023年4月1日現在の情報)
プラン名 | 無料プラン | プラン15 | プラン100 | プラン1000 |
---|---|---|---|---|
基本料金(年額)※税抜 | 無料 | 8,000円/年 1年間無料キャンペーン実施中 | 30,000円 1年間無料キャンペーン実施中 | 通常:100,000円 1年間無料キャンペーン実施中! |
基本料金(月額)※税抜 | 800円 | 3,000円 | 10,000円 | |
月間請求書作成数 | 5通 10通 | 15通 ※16通目以降は1通70円にて作成可能 | 100通 ※101通目以降は1通70円にて作成可能 | 1,000通 |
取引先登録 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
見積書・納品書作成 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
メール送信 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
請求書の郵送 | × | 1通につき160円 ※納品書同封は+30円 | 1通につき160円 ※納品書同封は+30円 | 1通につき160円 ※納品書同封は+30円 |
請求書の自動作成予約 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
請求書のCSVアップロード | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
API経由の請求書作成 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ユーザー追加 | × | 2名まで利用可 (1名追加可) | 5名まで利用可 (4名追加可) | 30名まで利用可 (29名追加可) |
見積書のFAX | × | 1通につき60円 | 1通につき60円 | 1通につき60円 |
Misoca回収保証サービス | × | 〇 | 〇 | 〇 |
Misocaペイメント(PayPal決済) | × | 〇 | 〇 | 〇 |
Misocaの口座振替サービス | × | 〇 | 〇 | 〇 |
サポート | WebFAQ | WebFAQ/電話/メール/チャット/画面共有 | WebFAQ/電話/メール/チャット/画面共有 | WebFAQ/電話/メール/チャット/画面共有 |
福利厚生サービス「クラブオフ for 弥生オンライン」無償提供 | × | 〇 | 〇 | 〇 |
運営会社について
Misocaはもともと新鋭のスタートアップ企業である株式会社Misocaが開発・運営を行っていた。
2016年2月26日付で弥生株式会社に買収されたため、弥生のグループ会社となっていたが、2020年7月1日に弥生株式会社が完全に吸収合併を行い、株式会社Misocaは消滅。
その後は、弥生株式会社がMisocaの全事業を運営している。
弥生株式会社と言えば、やよいの青色申告、弥生会計、弥生販売、弥生給与、やよいの
顧客管理等の会計・経理業務をサポートするソフトウェア(弥生シリーズ)を販売している会社だ。
2020年2月末時点で弥生シリーズの登録ユーザー数は200万を突破しており、個人事業主のクラウド会計ソフト市場におけるシェアNo.1を5年連続獲得(株式会社MM総研調べ)している等、業界では知らない人はいないほどの有名企業。
私も現在やよいの青色申告でお世話になっている。
近年は、やよいの白色申告 オンライン、やよいの青色申告オンライン、弥生会計 オンライン等、各種クラウドサービスに力を入れており、Misoca(ミソカ)もそのクラウド事業のうちの1サービスとなっている。
弥生株式会社は、会計・経理ソフトの老舗リーディングカンパニーなので、サービスの信頼性については心配する必要はなく、安心して利用する事が可能だ。
Misocaのお勧めポイント
14種類のテンプレートで洗練された請求書を作成可能
14種類のテンプレートから好きなものを選ぶだけで、洗練されたデザインの請求書を簡単に作成することが可能だ。
自社のロゴや印影の挿入も簡単で、画像データを挿入すると、自動的にサイズ調整して反映してくれる。
洗練された請求書で取引先の印象もアップ!!!
定期発行する請求書の作成を自動化できる!
「自動作成予約」で事前に請求書の作成をスケジュール化しておくことができるので、定期発行する請求書の作成を自動化する事ができる。
自動設定が可能な周期は、以下の5通り用意されている。
- 毎月
- 2ヶ月毎
- 3ヶ月毎
- 6ヶ月毎
- 12ヶ月毎
「自動作成予約」を使用すれば、請求書作成の手間を省力化するだけでなく、請求漏れを防止する事が可能だ。
請求書のメール送信も郵送もワンクリックで完了
見積書・納品書・請求書の作成データをそのままPDFデータとしてワンクリックでメール送信する事ができるので、自分でPDF化してメール送信する手間を省くことが出来る。
また、郵送が必要な取引先には、1通160円の有料とはなるが郵送作業をワンクリックで代行してもらえるので、「印刷する→封入する→投函する」といった煩わしい作業からおさらばすることが可能だ。
請求作業において時間短縮することで、本業に集中でき、印刷コストや紙の保管コストなどコスト削減も実現できる。
確定申告ソフトとの連携で経理業務も効率化できる!
Misocaで作成した請求書データは、対応している会計・申告ソフトへ自動取込・自動仕訳をすることが可能だ。
対応している会計・申告サービスは、以下の通り。
会計・申告ソフトへの自動取込・自動仕訳を利用すれば、手入力での記帳漏れやミスを防ぐことが可能だ。
Misocaを利用するなら、上述の会計・申告サービスと一緒に使用するのがおすすめ。
請求・入金のステータスが一目瞭然
Misocaでは、請求書データの一覧画面で請求や入金のステータスを一目で直感的に把握できるようになっている。
入金予定日を過ぎても未入金のステータスの請求書データは自動的に赤く表示されるので、請求漏れや回収漏れを防ぐのに非常に役立つ。
また、カレンダーアプリと連携して、入金予定をカレンダーに自動登録することも可能だ。
月間請求書作成数が10件以下なら無料で利用可「Misoca無料プラン」
月間請求書作成数が10件までの方は、Misocaの無料プランを利用する事で無料でサービスを利用する事が可能だ。
11件以上作成する場合は、有料プランを申し込む必要があるが、現在初年度無料キャンペーン実施中のため、有料プランを1年間無料で利用できる。
なので、Misocaの有料プランを気軽にお試しする事が可能だ。
各書類の変換がスムーズに行える!
「Misoca」には、見積書から納品書・請求書への変換機能や請求書から領収書・検収書を作成できるようになっている。
そのため、販売・請求業務にかかわる一連の書類への転記ミスや記載漏れを心配する必要がなく、各業務を効率よく行うことが出来る。
安心のMisoca回収保証が付けられる!
Misoca回収保証は、支払いの遅延があった時や、取引先の倒産等によって売掛金の回収ができなくなった際に、その損害を補填してもらえるサービスだ。
Misoca回収保証の利用には、以下の保証料が必要になる。
保証金額 | 金額(税込) |
---|---|
10万円以下 | 800円 |
10万円超過分 | 1万円につき80円 |
保証料の計算例
請求額が「255,000円(税込)」の場合、保証料は「10万円までの保証料「800円(税込)」+10万円超過分「1,200円(税込)」=「2,000円(税込)」となる。
取引先には保証をかけていることを知らせずに利用できるので、発行した請求書にMisoca回収保証を付与しておけば、万が一の時にも安心だ。
新規の取引先、心配な取引に対しては是非利用したい所。
安心のカスタマーサポート体制
MIsocaでは、電話、メール、チャットにてサポートを受けることが可能。
電話サポートでは、業界最大規模の人数を誇るオペレーターが懇切丁寧に対応。
メールサポートでは、24時間365日、いつでも質問ができ、営業日の受付時間内に出したメールについては当日中に回答してくれる。
チャットサポートでは、サポート担当者がチャットにてリアルタイムに対応してくれる。
このように、万全のサポート体制となっているので、万が一わからない事があっても迅速に解決する事ができ、安心して利用する事が可能だ。
万全のセキュリティ
Misocaのクラウドアプリケーションは、「AWS(Amazon Web Services)」上に構築されており、高いスケーラビリティと万全なセキュリティ体制の元運用されている。
また、金融機関でも採用されている「256bit SSL」にて通信を暗号化!
データは自動的に分散化してバックアップしているので、セキュリティ面でも安心して利用する事が可能だ。
初年度無償キャンペーン実施中!
「Misoca 初年度無償キャンペーン」が実施されており、2022年3月31日(木)までに、有料プラン(プラン15、プラン100、プラン1000)を申し込むと、プラン基本料が1年間無料になる。
1年使ってみて、万が一サービスに満足できなければ解約するなり、無料プランに変更するなりすればコストは一切かからない。
この機会に有料プランを1年間存分に無料でお試し利用してみよう。
また、無料体験プランを最初に申し込んだ方は、「無料体験」プラン期間中(最大2か月)に有償プラン(年契約)へ契約変更申し込みをすることで初年度無償キャンペーンを適用する事が可能だ。
無料体験プランの契約期間を過ぎてしまうと、初年度無償キャンペーンは利用できなくなるので注意して欲しい。
Misocaの使い方紹介(請求書作成の流れ)
以下より、Misocaを使って請求書を作成する流れを紹介するので、どんな感じか参考にしてほしい。
まず、Misocaにアクセスする。
会員登録がまだの方は、「無料で始める」ボタンから、プランを選択して会員登録しておこう。
上部メニューにある「ログイン」をクリックするとログインフォームが表示されるのでログインしよう。
ログイン直後は、「請求書」タブが選択されているはずだ。
請求書を作成するには、請求書タブ画面内の「請求書を新しく作る」ボタンをクリックする。
すると、「請求書の新規作成」画面が表示されるので、基本情報タブ、送付先タブ、課税設定タブ、テンプレートタブにて必要事項を入力していく。
基本情報タブ
基本情報タブでは、以下のような情報を入力する。
- 取引先
- 請求日
- お支払期限
- 請求書番号
- 件名
- 自社名
- 品番・品名※
- 数量※
- 単位※
- 単価※
- 税区分※
- 金額※
- 備考※
- お振込先※
上述の※の項目は他のタブに切り換えても表示される共通項目となっている。
自社の住所・連絡先等の情報については、あらかじめ登録している情報が転記されるようになっているが、「請求元情報の詳細(住所、連絡先など)」をクリックして適宜修正する事も可能だ。
送付先タブ
送付先タブでは、取引先の住所、名義を入力できる。
請求書を郵送する場合は、必ず入力しておく。
課税設定タブ
課税設定タブでは、消費税の税別・税込の選択、消費税の端数処理方法、源泉徴収税のあり・なし等を設定する事ができる。
テンプレートタブ
テンプレートタブでは、請求書のテンプレートを変更する事ができる。
好みのデザインを選択しよう。
必要な情報を全て入力したら、右下に表示されている「保存する」ボタンをクリックする。
すると、以下のように請求書が作成される。
請求書作成後は、上部にある「発行」ボタンから「郵送手続」、「メール送信」、「PDFダウンロード」、「印刷」、「共有リンク」等の操作を行うことが出来る。
使ってわかるMisocaの便利さ
UIがわかりやすく誰でも請求業務を時短化できる
自分で請求書を作る場合だと、WordやExcelの使い方に習熟していないと難しいし、自分で計算式組み込むと計算ミスなんてことも発生しかねない。
Misocaはユーザーインターフェースが非常にわかりやすいので、誰でも簡単に使いこなせてしまう。
計算式もあらかじめ組み込まれているので、税金などの計算ミスも行らない。
Q&Aも充実しているので、万が一わからない事があっても大抵の事はQ&Aを見れば解決してしまうはずだ。
パソコンに不慣れな人であっても、請求業務を時短化する事が可能だ。
フリーランスにはありがたい源泉税に対応
フリーランスにとって何かとめんどくさい源泉徴収税の計算。
でも、Misocaなら、源泉徴収税を自動で計算してくれるので自分で計算する必要なし。
消費税10%・軽減税率8%、区分記載請求書の出力にも対応済。
入力するだけで消費税・源泉徴収税対応の請求書がすぐに作成できてしまうので非常に便利だ。
自分でテンプレートを探す手間がかからない
初めて請求書を書く人の場合、どのように書けばいいのかわからない人も多い。
なので、WordやExcelのテンプレートを探したりするわけだが、Misocaを使えばそんな面倒なことはしなくていい。
Misocaには、あらかじめテンプレートが14種類も組み込まれているので、好みのテンプレートを選択するだけで簡単に見栄えの良い請求書が作れてしまう。
WordやExcelテンプレートを使用するよりも短時間でミスのない見栄えのよい請求書が、ネット接続さえあればどこからでも簡単にできてしまうので、請求書を始めて作成する人に最適だ。
請求書を一元管理できる便利さ
WordやExcelで請求書を作成する場合、適切にファイル管理していないと、どこに保存したっけ?という事になりかねない。
出先で作業をしたいと思っても、ファイルをコピーし忘れていたりすると作業ができなくなってしまう。
Misocaを使えば、全ての請求書を集約できるので、ネットがあれば外出先からでもいつでも修正や発行が可能なので管理が非常にしやすくなる。
Misocaはこんな人におすすめ!
- 請求書の書き方・作り方がわからないフリーランス・個人事業主の方
- 自分で消費税、源泉税等の税率計算をするのが面倒な方
- Wordやエクセル等の使用に不慣れな方
- 請求業務を効率化・時短化したい方
- 請求業務に関するコストを削減したい方。
- 請求書をクラウドで一元管理したい方。
- 新規や後払いの取引先が多く売掛金の回収が心配な方
最後に
Misocaは、一部機能制限があるものの10通までなら無料で請求書を作成できるので、ビジネスを始めたばかりのフリーランス、個人事業主の方に最適のサービスだ。
また、有料プランでは、郵送代行サービスや回収保証サービス、Misocaペイメント(PayPal決済)等が利用でき、より一層請求業務の効率化する事が可能になっている。
キャンペーンにより1年間無料で有料サービスを体験する事が可能なので、是非一度Misocaを試してみているといいだろう。
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