この記事の内容は、2011年12月に発売された今となってはものすごく古いAndroid機「Galaxy Nexus SC-04D」に今更ながらAndroid5.1.1 Lollipopを入れてみたというお話だ。
なぜAndroid 5.1.1 Lollipopにアップデートするのか
私が初めて購入したAndroidスマートホンが「Galaxy Nexus SC-04D」だ。
その後すぐにiPhoneに移行したので現在私が持っている唯一のAndroid機となっている。
Nexus SC-04Dはroot化してAndroid 4.4 KitKatを入れてみたり、英語学習用端末にしてみたりしていたが、動作があまりにももっさりしてほとんど使い物にならなくなっていたので、最近はほとんど使ってなかった。
しかし、どうしてもAndroidアプリで使いたいアプリが出てきてしまい、インストールしようとしたところAndroid5.0以上にしか対応していないと言われて撃沈。
そこで、この機会に今更ながらNexus SC-04DにAndroid 5.1.1 Lollipopを入れようと思ったわけだ。
Lollipop導入手順
端末のアンロック化&Root化
まだカスタムロムによるアップデートを行ったことがない人は、ブートローダーのアンロックとRoot化が必要になる。
アンロック&Root化は、「Nexus Root Toolkit v2.1.9」を使用すれば簡単に出来る。
「Nexus Root Toolkit」の使い方については検索すればたくさん見つかるので説明は他のサイトに任せる。
カスタムROMを入手する
今回、私はXDA-Developersから[ROM] [5.1.1] [EXT4/F2FS] [12/23/2015] UNOFFICIAL CyanogenMod 12.1 [DDK 1.8]というカスタムロムをダウンロードした。
以下のURLで入手可能だ。

「Downloads」項目の所にLatest Build 「cm-12.1-20151223-UNOFFICIAL-maguro.zip」というリンクがあるのでここからダウンロードすることができる。
次にGoogle Play等を利用するための「GAPPS」をダウンロードしたかったのだが、「Google Apps」項目にあるリンクは、CyanogenModがすでに閉鎖しているため機能していなかった。
いろいろ調べてみると、以下のサイトから入手できることがわかった。
Nexus-SC04Dの場合だと「Platform」は「ARM」、「Android」は「5.1」、「Variant」は「pico」を選択すればよい。
最後にダウンロードアイコンをクリックしてGAPPSのファイルをダウンロードする。

ダウンロードしたファイルは、Androidの適当なフォルダの中に保存しておく。
カスタムROMを焼く
カスタムリカバリを起動
Androidの電源を落とし、ボリュームのプラス、マイナス、電源キーを同時長押しする。
リカバリーモードに入る
ドロイド君の画面が表示されたら、ボリュームキーを数回押して「RecoveryMode」に設定し電源キー押す。
するとTeam Win Recovery Project(TWRP)が起動する。
インストール
TWRPの画面で「インストール」ボタンをタップし、先ほどダウンロードしてAndroid内に保存しておいたカスタムROMのファイルをタップする。
画面下部にある「And more Zips」ボタンをタップして、もう一つのファイル(GAPPS)をタップする。
画面下部にある「Swipe to confirm Flash」の矢印を右にスワイプする。
するとロム焼きが開始されるので終わるまで待とう。
終わったら、Rebootをタップする。
再起動後
私の場合、再起動した後Lolipop起動画面のぐるぐる回るアニメーションがずっと継続していて一向に立ち上がる様子がなく、バックアップも取ってなかったのでこりゃ失敗したかもとかなり焦った。
とりあえず、バッテリーを抜いて起動しなおしてみたところ、しばらくすると「Androidのアップグレードしています」という画面が表示された。
「○○件中○○個のアプリを最適化しています」と表示されているのですべてのアプリが最適されるまで待たされる。
これがものすごく長くて、たしか1時間以上はかかったと思う。しばらく放置していたらいつの間にか終わっていてLollipopが起動していた。

とりあえずNexus SC-04Dが文鎮化せずに済んで何よりだ。
Lollipopにアップデートした後の操作感
Android 4.4 KitKatの時も相当重かったのだが、5.1.1 Lollipopにしても重い、当然のごとく重い。
ホーム画面(アプリ一覧)を起動するのに1分ぐらい待たされる。
これではまともに操作できない。
これはアプリを入れすぎているのが原因とみて、クリーンアップを行うことにした。
Android 5.1.1(Lollipop)のクリーンアップ
使わないアプリを全て削除
使わないだろうと思われるアプリをホーム画面アプリ一覧から1つずつ削除していった。
以下のgoogle系のアプリは全て削除。
- Google Playゲーム
- Google Playニューススタンド
- Google Playブックス
- Google Play Music
- Google Playムービー&TV
- Google Chrome
- Youtube
- Gmail
他にも、ウィルスチェックアプリ、通信データ量計測アプリとか、英語学習系のアプリとか、root系のアプリとか、標準メールアプリとか、なぜか重複してるアプリとか、いらないと思ったらとにかく削除削除削除。
とりあえず自分で入れたアプリもゼロベースでとことん削除しまくった。
設定から余計な機能をオフ
設定画面から使わない機能は停止させた。ただし高速化にどれだけ影響があるか不明。
無線とネットワーク
Bluetoothをオフ
モバイルネットワークをオフ
NFCをオフ
緊急警報の設定全てオフ
ディスプレイとライト
明るさの自動調節:オフ
ダブルタップしてスリープ:オフ
スクリーンセーバー:オフ
ロック画面
音楽ビジュアライザを表示:オフ
通知ドロワー
天気を表示:オフ
位置情報
位置情報:オフ
余計なバックグランドアプリを停止
設定→アプリ→実行中から必要のないバックグランドアプリを停止する。
キャッシュを削除する
設定→アプリ→すべて で表示されるアプリからキャッシュがたまってそうなアプリを選択し、「キャッシュを消去」ボタンでキャッシュを消す。
必要のないサービスを無効化
設定→アプリ→すべて で表示されるアプリから必要のないアプリを無効化する。
- カメラ(なぜか重複していたため)
- メール
- Exchangeサービス
さらに必要のないアプリの削除
設定→アプリ→すべて で表示されるアプリから必要のないアプリを削除。
何個かアンインストールしたが何を選んだかよく覚えてない。
一番最初にホーム画面のアプリ一覧から使わないアプリをすでにがんがん削除しているためほとんど消すアプリはない。
ぶっちゃけそこまでやる必要はないと今更ながら思う。
ホーム画面から余計なウィジェット、アイコンを削除
ホーム画面にデフォルトで表示されている、ショートカットアイコンを削除。
音楽コントロールウィジェットが表示されていたのでそれも削除した。
最後に再起動
上記の作業を行った後は、一度再起動させよう。
クリーンアップ後の操作感
Android 5.1.1 Lollipopにアップデートした直後の動作とはまさに雲泥の差。
ものすごくぬるぬる動くようになった。
ホーム画面(アプリ一覧)もタップしてすぐに表示される。
こんな古いデバイスでも、アプリを無駄に入れなければまだまだ十分使えるんだなぁと感動した。
インストールしたかったアプリも無事インストールすることができ、問題なく操作出来た。
もっと早くLollipopを導入しておけばよかったと後悔。
まとめ
Galaxy Nexus SC-04Dは2011年12月発売のモデルで、今(2018年10月)から約7年ほど前のスマートホンとなるが、今回Android 5.1.1 Lollipopにバージョンアップできたことで、まだまだ使い続けることが出来るようになった。
最近自宅をスマートホーム化していろいろ試しているのだが、スマートホームデバイスをIFTTTで連携させる時にiPhoneだとできない事がいろいろ出てきていて、Android機の需要が個人的に高まってきている。
iPhoneでできない事を行うための補助機として、古いGalaxy Nexus SC-04Dをこれからも活用できるようになったのはうれしい限り。
バッテリーはあまり長く持たないので常時電源接続する形で使おうと思う。
自宅で眠っている古いAndroid機を復活させたいと思っている人は当記事をぜひ参考にしてみてほしい。
コメント