この記事では、PayPay(ペイペイ)を利用する上で知っておきたい基礎知識を詳しくまとめた。
PayPayの使い方を詳しく知りたい人は是非参考にしてみてほしい。
PayPay(ペイペイ)とは?
PayPay(ペイペイ)とは、ソフトバンクとヤフーが合弁で作ったPayPay株式会社が提供するスマートフォン決済(モバイル決済)サービスだ。
ユーザーは、各種方法を用いてPayPay残高にお金をチャージしておき、PayPay加盟店の店頭において、スマホアプリに表示されるQRコードを提示したり、店頭のQRコードをスマホで読み込ませてショッピングの決済を行うことが出来る。
他にも、対応しているネットサービスの決済や、PayPay残高で公共料金や税金の支払いを行うことも出来たりする。
2020年6月2日現在において、知名度はダントツに高くなっており、モバイルQRコード決済に置いて非常に優勢にサービスを展開してきていると言えよう。
PayPayを利用するための事前準備
必要なもの
PayPay決済サービスを利用するには、以下のものが必要なのであらかじめ準備しておこう。
- SMS認証コードを受信できる端末(スマートフォン)
- PayPayアプリ(Android,iOSに対応)
- 4G/LTEやWi-Fiなどの通信ネットワーク
なお、スマートフォンの推奨動作環境は以下の通りとなっている。
Android5.0 以上の対応機種
iOS:iOS10.0以降のiPhone/iPad/iPod touch<
スマホアプリのインストール
まずはPayPayのスマートフォンアプリを利用中のスマホにインストールしよう。
PayPayに新規登録
PayPayに新規登録する方法としては以下の3通りの方法がある。
- 携帯電話番号で新規登録する方法
- Yahoo!JAPAN IDで新規登録する方法
- ソフトバンク・ワイモバイルの携帯電話回線を利用して新規登録
携帯電話番号で新規登録
1.PayPayアプリで携帯電話番号とパスワードを入力
2.登録した携帯電話番号のSMS認証を実施
Yahoo! JAPAN IDで新規登録
1.PayPayアプリ下部のYahoo! JAPAN IDで新規登録をタップし、Yahoo! JAPAN IDの入力
2.携帯電話番号の登録
3.登録した携帯電話番号のSMS認証を実施
ソフトバンク・ワイモバイルの携帯電話回線を利用して新規登録
1.PayPayアプリ下部の「ソフトバンク・ワイモバイルで新規登録」をタップ
2.ご利用の携帯電話番号のSMS認証を実施
セキュリティ設定を行う
PayPayアプリにログインできたら、最初にセキュリティ設定をしておこう。
セキュリティ設定は下記記事を参照してほしい。

PayPay残高の基礎知識を知っておこう
PayPay残高について最低限知っておくべき事をまとめた。
PayPay残高には4種類ある!
PayPay残高には以下の4種類が存在する。
- PayPayマネー
- PayPayマネーライト
- PayPayボーナス
- PayPayボーナスライト
PayPayマネー
PayPayマネーは、本人確認後に「銀行口座」や「セブン銀行ATM」、「ヤフオク!・PayPayフリマの売上金」を利用してPayPay残高にチャージした残高の事だ。
PayPayマネーは、出金が可能となり、他にもPayPay残高を送る機能、わりかん機能で友だちに送ることが可能だ。
PayPayマネーライト
PayPayマネーライトは、「Yahoo! JAPANカード」や、「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い」を利用してPayPay残高にチャージした残高のことだ。
本人確認前に「銀行口座」や「セブン銀行ATM」、「ヤフオク!・PayPayフリマの売上金」を利用してPayPay残高にチャージした残高についても、PayPayマネーライトとなります。
PayPayマネーライトでは、PayPay残高を送る機能や、わりかん機能で友だちに送ることができるが、PayPayマネーのように出金することはできない。
PayPayボーナス
PayPayボーナスは、特典やキャンペーン等の適用に伴い、PayPay残高に進呈された残高の事だ。
PayPayボーナスは、出金、PayPay残高を送る機能、わりかん機能で使用する事はできない。
PayPayボーナスライト
PayPayボーナスライトは、特典やキャンペーン等の適用に伴い、PayPay残高に進呈された残高で、かつ有効期間が設定されており、有効期間を過ぎると失効してしまう。
PayPayボーナスと同じく、出金、PayPay残高を送る機能、わりかん機能での使用はできない。
なお、Yahoo! JAPANが付与するPayPayボーナスライトを利用する際には、Yahoo! JAPAN IDとの連携が必要となる
本人確認の有無によるPayPay残高の扱い
本人確認の有無により、チャージされるPayPay残高は、以下のように異なる。
PayPayマネーを利用するには、本人確認が必須となる。
チャージ方法 | 本人確認未完了 | 本人確認済み |
---|---|---|
銀行口座 | PayPayマネーライト | PayPayマネー |
セブン銀行ATM | PayPayマネーライト | PayPayマネー |
ヤフオク!・PayPayフリマの売上金 | PayPayマネーライト | PayPayマネー |
ヤフーカード | PayPayマネーライト | PayPayマネーライト |
ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い | PayPayマネーライト | PayPayマネーライト |
チャージに利用できるクレジットカードはヤフーカードのみ
PayPayで利用できるクレジットカードは、本人認証サービス(3Dセキュア)に登録をしたヤフーカードのみとなる。
本人認証の設定ができない家族カードやその他のクレジットカードでチャージすることはできない。
PayPay残高には支払い優先順位がある
PayPay残高で支払う場合、以下の優先順位で支払が行われる。
- PayPayボーナスライト
- PayPayボーナス
- PayPayマネーライト
- PayPayマネー
有効期限のあるPayPayボーナスライトから消費されていくので安心だ。
PayPay残高の有効期間
PayPayボーナスライト残高のみ有効期限が存在する。
PayPayボーナスライトの有効期間は付与日の翌日から起算して60日間となる。
そのほかの残高は、無期限で利用する事が可能だ。
PayPayマネー | 無期限 |
---|---|
PayPayマネーライト | 無期限 |
PayPayボーナス | 無期限 |
PayPayボーナスライト | 60日間 |
PayPayマネー、PayPayマネーライトは個人間送金が可能!
PayPay残高にチャージした金額(PayPayマネー、PayPayマネーライト)は、個人間送金が出来るようになっている。
そのため、家族間で残高を融通しあったり、友人との飲み会や食事会の割り勘分をPayPayマネーやPayPayマネーライトで支払うことができ、便利に活用することができる。
PayPay残高の内訳を確認する方法
PayPayアプリのホーム画面に表示される残高は、各種残高の合算額となっており、どの種類の残高がいくらあるのかまではわからない。
PayPay残高の内訳は以下の手順で確認することが可能だ。
まず、PayPayアプリ下部のアイコンメニューから「残高」をタップする。
あなたの残高画面が表示されるので、残高のすぐ下にある「内訳」ボタンをタップする。

すると、以下のようにPayPay残高の内訳を確認することが出来る。
本人確認が終わっていない場合は、以下のようにPayPayマネーがグレーアウトし、本人確認手続きへのリンクが表示される。

PayPayボーナスライトの有効期限は、この画面のPayPayボーナスライト下にある「有効期限を確認する」より確認が可能だ。
利用できる支払方法
PayPayで支払う方法は以下の2種類から選択することが出来る。
- PayPay残高
- 登録したクレジットカード
PayPay残高とクレジットカードの併用支払いは不可
以前は併用できたのだが、仕様変更により現在はPayPay残高とクレジットカードを併用して支払うことが出来なくなっている。
つまり、PayPay残高で足りない分をクレジットカードで支払うといったことは出来ない。
PayPay残高が足りない場合はその場でチャージするか、登録したクレジットカードで全額支払う事になる。
登録できるクレジットカード
PayPayに登録できるクレジットカードの種類は以下の通り。
- VISA
- Mastercard
- ヤフーカード(JCB)
利用上限金額
各支払方法における利用上限金額は以下の通り。
支払い方法 | 過去24時間 | 過去30日間 | |
---|---|---|---|
PayPay残高 | 50万円 | 200万円 | |
クレジットカード | 本人認証サービス(3Dセキュア)未設定 | 5千円 | |
本人認証サービス(3Dセキュア)設定済 | 2万円 | 5万円 |
クレジットカードで支払う場合、本人認証サービス(3Dセキュア)が未設定の場合、過去30日間で5千円しかりようすることができない。
5千円だと心もとないので、いざという時のために本人認証サービス(3Dセキュア)は設定しておいた方がいいだろう。
前月の利用条件に応じて還元率が変わる「PayPayステップ」
2020年4月1日より、前月の利用条件に応じて還元率が変動する「PayPayステップ」という仕組みに変更された。
PayPayステップは、PayPay残高、PayPayあと払い(一括のみ)またはヤフーカードでの支払いが対象となる※。
色々複雑化してきてわかりにくくなっているが、還元率だけで単純化すると以下の範囲の還元率が適用される。
支払対象 | 還元率 |
---|---|
PayPay加盟店 | 0.5%〜1.5% |
請求書払いサービス | 0.5%〜1.5% |
Yahoo! JAPANの対象サービス | 1%〜2% |
利用条件を加味したより詳細な還元率は以下の表の通りだ。
支払い対象 | PayPay加盟店 | 請求書払いサービス | Yahoo! JAPANの対象サービス |
---|---|---|---|
基本付与分 | 0.50% | 0.50% | 1% |
カウント期間に100円以上の決済回数が50回以上達成 | +0.5% | ||
カウント期間に利用金額10万円以上達成 | +0.5% | ||
適用期間の付与率 | 1.50% | 1.50% | 2% |
付与上限:7500円相当/回、15000円相当/期間 |
カウント期間と適用期間
カウント期間:前月1日 0:00 ~ 同月末日 23:59
カウント期間の利用状況を反映した特典の適用期間:当月1日 8:00 ~ 翌月1日 7:59
※PayPayのオンライン加盟店、請求書払いサービスおよびYahoo! JAPANの対象サービスはPayPay残高でのお支払いのみカウント及び特典付与対象となり、ヤフーカードでの支払いは対象外となる。
とにかくいろいろ細かな条件が入ってきて非常にわかりにくくなっている。
詳しくは以下の公式解説ページを参照してほしい。
https://paypay.ne.jp/event/paypay-step/
決済方法には2種類ある
PayPayを使用して店舗で決済する手順には以下の2種類の方法が存在する。
- ユーザースキャン方式(スキャン支払い)
- ストアスキャン方式(コード支払い)
ユーザースキャン方式は、お店が提示するQRコードをユーザーがスマートフォンで読み取って支払いを行う方式。
ストアスキャン方式は、ユーザーのスマートフォン上に表示されるバーコード・QRコードをお店の人にスキャンしてもらう方式。
どちらの決済方法が利用できるかは、お店によって異なり、店がサポートしている決済方法を利用する必要がある。
ユーザースキャン方式で支払う方法
ユーザースキャン方式で支払う場合は、PayPayホーム画面にある「スキャン」をタップする。
初回クリック時はここでカメラへのアクセス許可を求められるので許可しておこう。
スマートフォンのカメラが起動するので、お店のレジにあるPayPayのQRコードをカメラでスキャンする。

スキャン後は、以下の流れで決済が完了する。
- 「お支払金額の入力」画面で支払金額を入力する
- 金額を入力した画面をお店の人に見せる(間違い防止のため)
- 支払方法を選択する
- 「支払う」ボタンをタップする。
- 支払い完了画面をお店の人に見せる
ユーザースキャンだと自分で支払金額を入力しないといけないので、入力ミスしてしまう可能性もあり使い勝手は少々悪い。
間違えないためには、金額を入力した時点でお店の人に確認してももらったほうがいいだろう。
ストアスキャン方式で支払う方法
ストアスキャン方式で支払う場合は、PayPayアプリ下部にあるアイコンメニューから「コード支払い」をタップする。

表示されたバーコードをお店の人にスキャンしてもらえば支払いは完了する。
バーコード直下に表示されているボタン(上の画像でPayPay残高と表示されている所)をタップすれば、以下のように支払方法を変更することが出来る。変更が必要な場合はスキャンしてもらう前に変更しておこう。

具体的には、PayPay株式会社提供の以下の動画を参照してほしい。
PayPay残高にチャージする方法
PayPay残高へチャージする方法として、以下の5種類の方法が用意されている。
- 銀行口座
- セブン銀行ATM
- ヤフオク!・PayPayフリマの売上金
- ヤフーカード
- ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い。
具体的なチャージ方法は、公式HPに詳しく説明があるのでそちらを参照してほしい。

まとめ
2018年~2019年は様々なモバイル決済サービスが誕生し、まさにモバイル決済戦国時代が進行中だ。
その中において、PayPayは大規模キャンペーンで攻勢をかけ、自治体などでも各種税の支払いや健康保険等の支払いが可能なPayPayの「請求書払いサービス」を導入するところが徐々に増えてきている。
個人的には最後まで生き残る可能性が高いモバイル決済ではないかと思っている。
日本人はなかなか現金主義から離れようとはしないが、お得なキャンペーンが実施されている時ぐらいは積極的にPayPayを利用してみてはどうだろうか?
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