前回、ワードプレスブログのバックアップやリストアが簡単に出来るWordPressプラグイン「All-in-One WP Migration」を紹介した。
All-in-One WP Migrationを使用してワードプレスをバックアップすると「.wpress」ファイルという1つのファイルにまとめられる。
通常はこのファイルのまま復元処理を行うことになるわけだが、今回はこの.wpressファイルから画像やデーターベースファイル等のバックアップデータの中身を抽出方法を紹介する。
.pressファイルから中身を抽出するには?
All-in-One WP Migrationのバックアップファイル「.wpress」ファイルは独自のファイル形式になっている。
.zipファイルであればそこら辺にある解凍ソフトを使用すれば中身を取り出すことが可能なのだが、.wpressファイルの場合はどうすればよいのだろうか?
実はこの.wpressファイルを展開するためのツール「Wpress-Extractor」がgithabで公開されており、そのツールを使用すれば中身を抽出することが可能だ。
Wpress-Extractorのダウンロード
Wpress-Extractorをダウンロードするには、下記URLにアクセスしよう。
画面を少し下にスクロールすると「Download link」という項目の所にWindows用とMac用の2つのダウンロードリンクが掲載されているので、そこからファイルをダウンロードしよいう。
使い方(Windowsの場合)
Wpress-Extractorの使い方は非常に簡単だ。
ダウンロードした「wpress-extractor.exe」とAll-in-One WP Migrationのバックアップ「.wpress」ファイルを任意の同じフォルダの中に入れておく。
「.wpressファイル」を「wpress-extractor.exe」の上にドラッグアンドドロップすればコマンドプロンプトが立ち上がり自動で展開処理が始まるので完了までしばらく待とう。
展開処理が完了すると、以下のように同じディレクトリにバックアップファイルの中身が展開される。
「database.sql」ファイルがデータベースのバックアップファイルだ。
ブログで使用している画像はuploadsフォルダに入っている。
このように、Wpress-Extractorを使用すれば、All-in-One WP Migrationの.wpressファイルを展開することができる。
最後に
ワードプレスのバックアップや復元において、All-in-One WP Migrationプラグインを使用する場合、.wpressファイルだけで完結するので、Wpress-Extractorを使ってファイルを展開するような機会はほぼないと思う。
だが、過去に運営していたワードプレスブログのバックアップファイル(.wpress)だけが手元に存在していてそこで使用していた画像がもう一度必要になったといった場合には、Wpress-Extractorが役立つだろう。
コメント
コメント一覧 (2件)
コメント失礼致します。
「.wpress」ファイルを展開してできたファイルたちを、個別にAll-in-One WP Migrationでインポートできるのでしょうか?
テスト環境用のサブドメインのサイトでインポートしたいのですが、512MBを超えてしまっていて困っています。
うっくんさんへ
展開したファイルをAll-in-One WP Migration経由でインポートすることは出来ません。
All-in-One WP Migrationは、無料版だとインポートできるバックアップデータのサイズが512MBまでに制限されます。
無制限にするには69$の有料版を購入する必要があります。