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【DIY】エアコンを自分で取り外してみた!難しくないけどめちゃしんどい

【DIY】エアコンを自分で取り外してみた!難しくないけどめちゃしんどい

私の家に設置されているエアコンだが、4台中3台がなんと30年以上前の代物だ。こんな古いエアコンを未だに使用している家庭がいったいどれほどあるのだろうか(笑)

といってもその30年以上前の3台のエアコンは、壁に設置されてはいるものの近年ほとんど使用していないのが実情だ。

ただ、最近はあまりにも暑すぎて私の2階寝室についているエアコンはここ2年ほど稼働させているのだが、最悪にもドレンパンから水がぼたぼた落ちるようになってしまった。

一応簡易的にエアコンの掃除してみたのだが、水漏れは治らず。おそらくドレンパンが詰まってしまっているのだと思うのだが、はっきりした原因は結局わからないまま。さすがにこれ以上この古いエアコンを使い続けるのは無理だと判断し、これを機に処分する事にした。

実は、私は以前からエアコンを自分で取り付けたいと思っていて、近い将来DIYでエアコンを取り付けようと思っている。

なので、今回この水漏れエアコンを自分で取り外してみる事にした。

当記事では、DIYでエアコンを取り外す方法や手順などを紹介したい。

目次

エアコンをDIYで取り外しても大丈夫なの?危険性は?

エアコンを自分で取り外せるの?危険じゃないの?と思う人もいるかもしれないが、実は正しい手順をしっかり守れば、案外簡単に取り外せたりする。

ただし、手順を間違うと室外機が爆発する危険性がある。そうなれば死亡にもつながる重大事故になる恐れがあり、安易に自分でやろうとするのはやめた方が良い。

しっかりとエアコンの構造及び取り外し手順を把握した上で自己責任の上で行う事が必要だ

自分で取り外したことにより何らかの損害を被っても当サイトは一切の責任を負えないので、自分で責任が負えない方は、素直に業者に依頼してエアコンを取り外してもらおう。

エアコンを取り外すと言っても、室外機の設置場所によって難易度が大きく異なってくる。

エアコンの設置方法には、室外機の置き方によって、「直置き・地面置き」「立ちおろし」「屋根置き」「天吊り」「壁掛け」「二段置き」といった複数の方法が存在する。

直置き・地面置き

「直置き・地面置き」は、業者がエアコンを取付る時の標準工事にあたる設置方法で、室外機を戸建住宅なら1階の外や2階のベランダに、集合住宅ならベランダやバルコニーに置くケースに当たる。

直置き・地面置きは、エアコンを最も簡単に取り外すことが出来る。

立ちおろし

「立ちおろし」は、室内機をベランダの無い3階や2階に設置し、配管を通常より延長して1階外に室外機を置くという置き方。

室外機は1階に置いてあるので対処は簡単だが、長い配管の処理が厄介な感じ。

配管の処理で高所作業が必要になり、梯子を持っていない人は無理だし、持っていても高さが届かない場合もあるので、DIYでエアコンを取り外すには適さない感じ。

屋根置き

「屋根置き」は、戸建てで2階の部屋に室内機を置き2階の屋根に室外機を置く置き方だ。

屋根置きは、屋根が斜めになっていて作業がしずらく危険が伴うため、難易度・危険性が一気に上がるが、一応個人でもDIYで取り外すことは可能だ。

ただし、1人でやるよりも協力者がいた方が無難。

天吊り

「天吊り」は、ベランダの天井からエアコンの室外機を吊るして設置する方法。昔の集合住宅でよく見られる。

天吊りは、個人でもDIYでエアコンを取り外すことは可能だが、室外機を下すのがかなり大変なので、協力者がいた方がよいだろう。一人でやるにはかなり危険な感じ。

壁掛け

「壁掛け」は外壁にエアコン室外機を設置する方法。

低所についていれば個人でもDIYで取り外すことは可能だが、高所についている場合は、かなり危険を伴うのでDIYでのエアコン取り外しは適さないと思う。

二段置き

二段置きは、専用架台を用いて、室外機を縦に2台並べて設置する方法。二段おきであれば個人でもDIYで取り外すことは可能だ。

私なら、「直置き・地面置き」、「屋根置き」、「天吊り」、「壁掛け(低所)」、「二段置き」であれば自分でもエアコンを取り外せそうといった感じだ。

必要最低限の知識を身につけよう!

エアコンをDIYで取り外すための知識・方法については、Youtubeにかなり詳しく解説をしてくれている神が存在している。

それが、「DIYをめぐる冒険」というYoutubeチャンネルを運営している「イルカ」さんだ。

このYoutubeチャンネル内の「爆発!危険!エアコン取り外しのポンプダウンをDIYで素人が自分で安全にやる方法と注意点 niteのDIY否定に反論」という動画は、自分でエアコンを取り外そうとしている人は必見の内容になっている。

DIYでエアコンを取り外す場合の教本といっていいレベルの動画なので、以下の動画を必ず最初から最後まで見るように。

私も自分でエアコンを取り外す前に、この動画を何回も繰り返しみて理解を深めた。

こんな場合は業者にエアコンの取り外しを依頼しよう

エアコンがすでに故障していて冷房運転できない場合は、自分で取り外し出来ないので、業者に依頼して取り外してもらおう。

また、冷えないエアコンの場合は、配管の亀裂やフレアの施工ミス等で冷媒ガスが抜けてしまっている可能性がある。

特に、室外機の2分管(細い方)接続口に霜が付いているような場合は、冷媒ガスが抜けて不足している可能性大。

このように、エアコンの冷却システムに何らかの問題が起きてる時の取り外しについては、知識を持ち合わせていないのでよくわからない。

よくわからない時は手を出すべきではないので、業者に依頼した方が良いだろう。

エアコンを取り外す際に必要な工具

DIYでエアコンを取り外す際に必要となる工具を以下に紹介する。

最低限必要な物

  • プラス/マイナスドライバ
  • 六角レンチ
  • モンキーレンチ x 2本
  • ニッパー
  • カッター
  • 時計(キッチンタイマー or スマホのタイマー機能)
  • 温度計

プラス/マイナスドライバ

プラスドライバーは、室外機の電源カバーや配管カバーを取り外したり、室内機の背板を取り外す際に使用する。

マイナスドライバーは、室内機と室外機に接続されているVVFケーブルを取り外す際に使用する。

六角レンチ

ポンプダウン作業で、室外機のバルブを閉める際に使用する。

通常は4mmの六角レンチを使用するが、5mmの六角レンチが必要な場合もある。

六角レンチは、組み立て式の家具などを購入した際に付いていることが多いので、購入せずとも持っている方もいると思う。

以下のような、複数一体型の六角レンチを買っておけば、様々な用途に対応できて便利。

モンキーレンチ 2本

モンキーレンチは、配管のフレアナットを外す際や、ボルト類を取り外す時に使用する。

フレアナットを外す際は、モンキーレンチの2丁掛けで取り外すので2本必要だ。

サイズ違いを持っておくと、用途に応じて使い分け出来て便利。

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ニッパー

ニッパーは、VVFケーブルを切断したり、冷媒管を切断しなければいけないケース(左直接続の場合等)で配管をつぶす際に使用する。

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カッター

カッターは、配管のテープ巻きを部分を切り剥がしたり、冷媒管の断熱材を切ったりする際に使用する。

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時計(キッチンタイマー or スマホのタイマー機能)

ポンプダウンを行う際に3分間を計測する際に時間を計れる物が必要。

置時計、腕時計、キッチンタイマーやスマホのタイマー機能等、時間を計れればなんでもよい。

場合によって必要な物

  • L型スルーレンチ

L型スルーレンチ

L型スルーレンチは、屋根置き架台にエアコン室外機を止めているボルトがさび付いていて共回りしてしまう場合等に、下のボルトを固定しておくために使用する。ボルトはおそらくM8ボルトが使われていると思うので、13mmでOKなはず。

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あったら便利

  • 温度計
  • インパクトドライバー
  • インパクトドライバー用ソケットビット
  • L型スルーレンチ
  • ワイヤーカッター

温度計

室内機の吹き出し口の温度を測る際に使用する。

インパクトドライバー

インパクトドライバーは、強力なトルクがあるのでさび付いたネジやボルトを回すのも楽で簡単。

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インパクトドライバー用ソケットビット

インパクトドライバーに挿して使用する。屋根置き架台にエアコン室外機を止めているボルトを外す際にこれがあれば楽ちん。ボルトはおそらくM8ボルトが使われていると思うので、13mmでOKなはず。

今回取り外したエアコン

今回私が自分で取り外したエアコンは、東芝 RAS-281LHLというエアコン。室外ユニットは、RAS-281LAHL。

冷媒は2019年12月末で全廃となったR22が使用されている。

隣の部屋に同じタイプの型違いのエアコン「RAS-221LHL」が設置されているので、また別の機会に取り外す予定だ。

エアコンを自分で取り外す方法(屋根置きの場合)

今回、私が取り外した自宅のエアコンは室外機が屋根置き設置されているため、エアコンの室外機が屋根置きされている前提でのDIY取り外し解説になっている。

そして、エアコンの機種が30年以上前のレトロ機種なので、現在のエアコンとは少し仕様が異なっている点が存在する。

かなり古いエアコンを取り外す際の参考になれば幸いだ。あくまで1つの取り外し事例として参考程度に留めてほしい。

また、エアコンを廃棄する前提で説明しており、後にエアコンを移設して再利用する事は想定していないので注意してほしい。

1.室内機側で養生をしておく

室内機を取り外す際に、ドレンパンから水が落ちる可能性があるので、室内機の下をブルーシートなどを使って養生しておくのをお勧めする。

特に、ドレンパンから水漏れするようなトラブルを抱えているエアコンの場合は養生は必須だ。

下側はこんな感じ。

私が使ったブルーシートは、モリリンのブルーシート(1.8×2.7m)

2.エアコンを冷房で予備運転させる(強制冷房運転)

エアコンの取り外しに必須の「ポンプダウン」を行うためには、冷房運転が必須となる。

エアコンには強制的に冷房運転させるための「強制冷房運転」という機能が存在するので、まずはその強制冷房運転機能を使って10分間予備運転を行おう。

ただし、この強制冷房運転というのがやっかいで、メーカーによってやり方が異なるし、古い機種でも同じやり方で通用するのかもよくわからない。

さらに、10分とか15分程度で自動停止してしまう機種も存在するので注意が必要だ。業界で統一仕様ぐらい規定しとけって話だ。

このように、強制冷房運転は扱いが面倒な点も存在するので、夏場であれば強制冷房運転を使わずに通常の冷房運転で設定温度は最低温度、風量はMAXで稼働させて作業するのが手っ取りばやい。

今回私がポンプダウンを行った際は、最低温度、風量MAXでの通常の冷房運転で行った。

冬場など、通常の冷房運手が出来ないような場合は、使用している機種のマニュアルやネットの情報を参考に強制冷房運転を行うようにしてほしい。

あまりにも古い機種で強制冷房運転の動かし方がわからない、強制冷房運転が動作してくれないという場合は、初夏まで取り外しを待つというのも手だ。

3.ポンプダウンを行う

10分程度の予備運転が終わったらポンプダウン作業を始めよう。

室外機の右横側に配管が接続されている場所が存在するはずだ。

最近の室外機は、配管カバーが付いていたりするので、カバーが付いている場合は配管カバーをまず外そう。

以下が、私の家に設置されていた東芝のかなり古い室外機の配管接続部だ。

今時の室外機は、細い配管がつながっているバルブが上側、太い配管が繋がっているバルブが下側にあり、配管は後ろ方向に向かって接続されるのがほとんど。

何となく室外機のバルブカバーを外してみる
この蒸し暑さのせいか、2方弁と3方弁共にすごい結露だな〜 pic.twitter.com/HfeVZ7Dkkk

— エイサス (@ASUSLAPTOPJP) July 19, 2019

しかし、この東芝の室外機は細い管のバルブが左側、太い管のバルブが右側にあり、上方向に向かって配管が接続されている。

このように、昔の室外機のバルブは現在の室外機とは違った位置に取り付けられていたりして困惑するのだが、バルブの位置は特に気にする必要はなく、接続されている配管が細いか、太いかそれだけを意識しておけば問題ない。

ポンプダウンを行うには、以下の写真の赤丸のバルブキャップを2つとも外す。

以下はバルブキャップを外したところ。中は六角レンチを差し込む穴が見える。

ここに六角レンチを差し込んで右回しするとバルブが閉まり、左回しでバルブが開くようになっている。

エアコンを新品でかってまだ取り付けていない時は、このバルブが全て閉まっている状態だが、エアコンを取りつけた後はこのバルブは全開状態になっている。

で、今時のエアコンは、4mmの六角レンチを使用してバルブの開閉を行えるようになっているのだが、この糞古い東芝の室外機バルブmの六角レンチを差し込んだところ、スカスカ状態。

どうやら、この東芝の室外機は5mmの六角レンチを使わなければいけないようだ。幸い、5mmの六角レンチも持っていたのですぐに対応することができたが、この点も現在の室外機と異なっていて少し慌てた。

このように、相当古い室外機の場合は5mmの六角レンチを使う場合があるという事を頭に入れておいてほしい。

で、ここからいよいよポンプダウン作業に入っていくわけだが、作業を行う前に事前に流れを頭に叩き込んでおこう。

ポンプダウン作業は以下の手順で行う。

  1. 細管が繋がっているバルブ(送り側)を全閉する
  2. 3分間待つ
  3. 太管が繋がっているバルブ(受け側)を全閉する
  4. エアコンの電源をオフにする
  5. エアコンのコンセントを抜く

ポンプダウン中は、配管を接続しているフレアナットに絶対に触らない事。ポンプダウン中にフレアナットを緩めてしまうと、空気が大量に流入して室外機が爆発してしまう。

1.細管が繋がっているバルブを全閉する

送り側の細管が繋がっている方のバルブに六角レンチを突っ込んで、右回り(時計回り)に回転させ、回転が止まるまでしっかりと回してバルブを全閉状態にする。

これにより、室内機側に冷媒が送られなくなる。

2.3分間待つ

細管のバルブを閉めたら、スマホのタイマー機能で3分に設定してタイマーが鳴るまで待とう。

この間に、室外機にどんどん冷媒ガスが回収されていく。

3.太管が繋がっているバルブを全閉する

3分たったら、次は受け側の太管が繋がっている方のバルブに六角レンチを突っ込み、右回り(時計回り)に回転させ、回転が止まるまでしっかりと回してバルブを全閉状態にする。

これで、冷媒が全て室外機に閉じ込められた状態になる。

4.エアコンの電源をオフにする

太管が繋がっているバルブ締め終わったら、速やかにエアコンの電源をリモコンを使ってオフにする。

バルブを全閉状態にしたまま稼働し続けるのは、コンプレッサーに負担がかかりあまりよくないので、出来るだけ早く電源を切るようにしよう。

5.エアコンのコンセントを抜く

エアコンの電源をきったら、エアコンのコンセントをコンセントプラグから外そう。

以上で、ポンプダウン作業は終了だ。

ポンプダウンが正常に完了すれば、室内機や配管にあった冷媒が室外機側に全て回収されてたことになる。

そして、コンセントを抜いているので、室内機、室外機に電気が流れる事がなくなり、安全に取り外し作業が行えるようになる。

5.VVFケーブルを取り外す

室外機右側にある電源カバーのネジを回してカバーを外す。

以下の写真はケーブルを取り外した後に撮った電源カバーの写真。写真を撮り忘れていたので後から撮った。

電源カバーを空けたところ。

今時のエアコンは3芯のVVFケーブル1本で接続されているのだが、この古いエアコンは2芯2線で接続されていることがわかる。

ケーブルを外すには、下にあるケーブルを押さえつけている金具をまず外す。

そして、上の写真の赤枠の所にある白い個所をマイナスドライバ―で押しながら、ケーブルをぐいぐいと左右に振りながら下に引っこ抜いていくと抜ける。

廃棄する場合は、差込口の手前でケーブルを切断してしまってもいいだろう。

VVFケーブルを抜いたら、取り外した電源カバーを再度付けておこう。

4.室外機側の配管を外す

ポンプダウンが正常に完了すれば、配管を取り外すことが可能になる。

配管を接続しているフレアナットを、モンキーレンチを使って反時計回りに回し配管を取り外そう。

5.室内機の取り外し

次に室内機を取り外していく。

室内機の取り外しについては、エアコンを廃棄してしまうのか、それとも他の場所に移設して引き続き使用するのかによって取り外し方法が異なってくる。

エアコンの配管穴の位置により、室内機の補助配管が外側に出ているのか、室内側に位置しているのかにも注意しておく必要がある。

外側の配管を化粧カバーで隠している場合は、化粧カバーをまず外しておこう。

以下のエアコン買取王さんの動画で、上述の注意点をまとめてわかりやすく解説しながら室内機の取り外し方法を紹介してくれているので、室内機の取り外し方はこの動画を視聴するといいだろう。

ちなみに、今回のエアコン室内機は左直で設置されており、補助配管は室内側にある。

エアコンは廃棄するため、今回は外側の配管穴近くで配管やVVF線、ドレンホースをばっさりと切断した。

エアコンの銅管は年数がたてば固くなるので、切るのに苦労する。私はニッパーで一度潰して、潰したところを何回か折り返すことで切断することが出来た。

外側の配管穴についているパテを除去していよいよ室内機本体の取り外しへ。

で最近のエアコンは室内機下側も爪でしっかり止められているものだが、今回の古い東芝エアコンの室内機は、上に持ち上げるだけで背板から簡単に外すことが出来た。

ただ、予備運転でドレンパンにたまった水が取り外し時に大量に落ちてきた。

大半はバケツにうまく収める事ができたが、ブルーシート側にもいくらか漏れてしまった。

室内機を取り外すと、壁に取り付けられていた背板が現れる。ちなみに、黒いケーブルはeo光の光ケーブル。

背板を止めているネジを全て取り外し、背板を取り外そう。

以上で、室内機の取り外し作業は完了だ。

6.配管穴をパテ埋め

室内機を壁から外したら、とりあえず配管用貫通穴の外側を防いでおこう。

そうしないと、虫が入り放題だし台風などの時の横殴りの雨も入ってきてしまう。

ウォールキャップを持っている人はそれで蓋をすればよいだろう。

持っていないなら、エアコンパテで埋めておこう。

で、以下が私が行ったパテ埋め。なんか、やり方間違えてめちゃくちゃ汚くなってしまった(笑)

穴を丸ごとふさぐのってなんだか難しい。

まーこんなとこ見られることなんてほとんどないしこれでいい事にしておこう。

私が使用したのは、因幡電工のパテのアイボリー色。

7.室外機を2階屋根から撤去する

直置き・地面置きの場合は、室外機を保管場所へ移動するだけで済むのだが、今回のエアコンは、2階屋根置きだ。

2階の屋根の上にある室外機を窓から部屋に入れて、そこから階段を経由して1階に降ろさなければいけない。

つまりここが一番の難所となる。

なんせ室外機が重すぎるので、1人で運ぶのは非常に大変。特に屋根の上だと足場が斜めで踏ん張りにくいので非常に危険だ。

家族などに協力をたのんで最低二人で運んだ方が安全だ。私はなんとか一人で運んだが糞重かった。

で、今回の室外機だが、こんな感じで取り付けられている。

屋根置き架台はもう錆びまくり。後ろ側はこんな感じ。

屋根置き架台のボルトネジも錆びまくりで、ボルトとねじが固着してしまっているため普通に回しても共回りしてしまう。

なので、下からソケットレンチを入れてボルトを固定し、上部のナットをモンキーレンチで回してなんとか取りはずせた。

屋根置き架台の引っ張りワイヤーはペンチで途中カット。

後は、窓から部屋にいれて、バルブの付いている重たい側を階段に一段ずつ降ろし乗せながら無事一回まで降ろすことが出来た。

以下が、撤去したエアコン。長い間お疲れ様。

古いエアコンの興味深い発見まとめ

今回、30年以上前のエアコンを撤去するにあたり、近年のエアコンとはいろいろ違う点を発見したので以下にまとめておく。

資料的な側面で誰かに役に立てば幸いだ。

ドレンホースは右側接続のみだった

今時のエアコンはドレンホースを左右どちらにでも接続できるようになっているが、この古いエアコンだと右側(裏側から見ると左側)接続のみとなっている。

以下の写真を見ればわかるが、裏面右隅にドレンホースを接続するような差込口はない。

以下のようにエアコン右側(裏面からだと左)から本体のドレンホースが伸びている。

VVFケーブルは2芯2線が使用されている

室外機のVVFケーブル接続箇所。今時のエアコンは3芯のVVFケーブルを使用するが、この古いエアコンには2芯2線で接続されている。

室内機側の接続部はこんな感じ。右下の所に接続されていた。室内機のVVFケーブル接続箇所も今時のエアコンとは異なっている。

室外機のバルブの開閉に5mmの六角レンチが必要

今時の室外機のバルブの開閉は4mmの六角レンチを使用するが、この古い東芝の室外機は5mmの六角レンチが必要だった。

室内機は背板の突起に上からひっかけるだけ

今時のエアコンは、エアコン下部に爪がついていて背板にカチッと固定できるようになっているが、この古いエアコンは、背板の4カ所の突起に上から引っかけて設置するようになっていた。

上に持ち上げるだけで取り外せるので、取り外しは非常に簡単だった。

室内機の接続部が断熱されてない!?なぜ?

室内機を取り外してみて驚いたのが、室内機補助配管との接続部分が一部断熱されてないという事だ。

今時こんな施工はありえないと思うのだが、昔は当たり前だったのか?

てか、これで結露したりしないのだろうか?

この部分が結露するなら取り付け当時から水が落ちてくるはず。でもそんなことにはなっていない。

いまいちよくわからない。もしわかる人がいたらコメントで教えてほしい。

DIYでエアコンを取り外すメリットデメリット

メリット

  • 取り外し費用をかなり節約できる
  • エアコンの構造に詳しくなる(笑)

取り外し費用をかなり節約できる

結局の所、お金を大きく節約できるというのが、自分でエアコンを取り外す場合の大きなメリットとなる。

業者にエアコンの取り外し・撤去を依頼すると5000~6000円ほど取られてしまうが、自分でエアコンを取り外せば、撤去費用(リサイクル料金:1303円)ほどで処分することが可能だ。

エアコンの冷媒管(銅管)などはスクラップ業者に今だと高く買い取ってもらえるので、撤去費用はかなり安く済ませることが出来る。

ただし、大きく節約するには最低限必要な工具を持っていることが前提となる。

特にまともなモンキーレンチを2本買うと、4000円以上飛んでしまうので、今後DIYでいろいろやりたいと思っていないような人は、自分で取り外すのは割に合わないと思う。

エアコンの構造に詳しくなる

これがメリットになるのかはよくわからないが(笑)、エアコンを自分で取り外すにあたり必要な知識を勉強することになるので、エアコンの構造にある程度詳しくなる。

そのため、知り合いにエアコンのうんちくを垂れる事ができるようになるだろう(笑)

デメリット

  • 室外機が直置きされていないような場合、かなりの肉体労働
  • 失敗すれば大けが・最悪死亡(転落死等)リスクがある
  • 撤去したエアコンの処分が面倒

室外機が直置きされていないような場合、かなりの肉体労働

室内機が1階の部屋に合って、室外機が直置きされている場合であれば、それほど体力は必要にならない。

ただ、室外機がべらぼうに重いので、屋根置き等の直置き以外の設置方法になっている場合は、室外機の移動がかなりの肉体労働になり非常にしんどい。

特に夏場だと汗だらだらになる。

私の場合、上半身は普段から筋トレで鍛えていたので大丈夫だったが、下半身の筋トレをさぼっていたため、翌日足のふくらはぎやお尻の下あたりが筋肉痛になってしまった。

失敗すれば大けが・最悪死亡(転落死等)リスクがある

ポンプダウンの手順を間違えると爆発する危険があるので、万が一爆発してしまったら大事故・大けがにつながるリスクがある。

また、屋根置きの場合は、屋根の上での作業となるため、万が一転落してしまったら最悪死亡してしまうリスクもあるだろう。

自分でエアコンを取り外す作業は、このようなリスクをわかったうえで全て自己責任でやる必要がある。

撤去したエアコンの処分が面倒

エアコンは取り外しただけで終わらない。

移設する場合は、新しい場所で再度設置すればいいが、不要な場合は廃棄しなければいけない。

自分で廃棄するには、郵便局でリサイクル料金を払って、自治体指定の回収場所へ運搬しないといけないし、自分でできない場合は、廃品回収業者に依頼したり、販売店に引き取りしてもらうといった事も考えなければいけない。

自分で、エアコンを取り外すと廃棄するにもいろいろ面倒な手続きが必要になってくる。

こんな人は業者に頼んだ方がいいかも

以下のような人は、DIYでエアコンを取り外さず、素直に業者に依頼した方が良いと思う。

  • 節約に興味のない方
  • 体力に自信のない人・重いものを持ちたくない人
  • 最低限必要な工具を持っていない人
  • 取り外したエアコンの運搬手段を持っていない人

まとめ

当記事では、30年以上前の東芝のエアコンを自分で取り外した様子を紹介した。

ポンプダウンは、失敗したら爆発する危険があるので、作業前はめちゃくちゃびびっていたのだが、やってみたら拍子抜けするほどあっさりなんの問題もなく終える事ができた。

ただし、室外機が重いので2階以上に室外機が設置されている場合かなり体力を消耗した。日々重いエアコンを取り付けたり取り外したりしている業者に敬意を表したい。

まぁ結構大変な事もあるが、DIYでエアコンを取り外すことは全然可能なので、自分でエアコンを取り外してみたいという方、古いエアコンを取り外したいけど、今のエアコンと違う所があり不安という方は、当記事を是非参考にしてみてほしい。

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