WordPressテーマ「Simplicity」には標準でSEO(検索エンジン最適化)対策機能が搭載されている。
このSEO対策機能を活用すれば検索エンジンにとって親和性の高いブログ記事を投稿できるようになるのだ。
せっかく搭載されているのだから有効に活用しない手はない。
この記事ではSimplicityに搭載のSEO機能の使い方について解説を行う。
SimplicityのSEO設定
Simplicityテーマを適用したワードプレスの記事投稿画面には「SEO設定」という設定ボックスが表示される。
記事投稿画面を下にスクロールしていくと以下の表示が現れるはずだ。

「SEO設定ボックス」では以下の項目が設定できる。
- SEOタイトル
- メタディスクリプション
- メタキーワード
- インデックスしない
- リンクをフォローしない
以下でそれぞれの項目を解説する。
SEOタイトル

google検索のような検索エンジンは、ウェブページHTMLソース内の<title>タグ内に書かれた文字列をページタイトルとして表示するようになっている。
HTMLソース内では以下のように記述される
<title>ページタイトル</title>
「SEOタイトル」欄に何も入力されていない場合は、投稿記事タイトルが<title>タグに記述されることになるのだが、SEOタイトル欄に入力した場合は、入力した文字列が<title>タグに強制的に記述されるようになる。
WordPressの通常の投稿記事タイトルとは別の文字列を検索エンジンで表示されるページタイトルとして表示させたい場合は、このSEOタイトル欄に入力して投稿を行えばよい。
かかしは、検索エンジンで表示されるタイトルは投稿記事タイトルと同じでよいと思っているので、個人的にはこのSEOタイトル欄を使う必要はあまり感じていない。
メタディスクリプション

メタディスクリプションは、ページの概要を記述するHTMLタグのことだ。
HTMLソースの<head>~</head>内に以下のように記述される。
<meta name="description" content="ここにページ概要を記述する" />
検索エンジンは、ウェブページにメタディスクリプションの記述がある場合、検索結果でページの概要を表示する際にメタディスクリプションに書かれた文字列を利用する。
そのため、「SEO設定ボックス」の「メタディスクリプション」欄を用いてメタディスクリプションを適切に設定しておくことをお勧めする。
「メタディスクリプション」欄に入力がない場合、SimplicityテーマはWordPressの抜粋欄に記述した文字列をメタディスクリプションとして使用されるようになっている。
「メタディスクリプション欄」、「抜粋欄」共に記述がなかった場合、Simplicityテーマは記事本文冒頭から120文字ぐらいを抜粋自動的に抜粋してメタディスクリプションとして使用するようになっているので、「メタディスクリプション欄」に記述しなくてもとりあえず問題ないが、ユーザーに興味を持ってもらえるようなページ概要をメタディスクリプション欄に適切に設定しておけば、訪問者数のアップにつなげることが出来る。
メタキーワード

メタキーワードは、検索エンジンにページのキーワードを伝えるために使用されるタグだ。
HTMLソースの<head>~</head>内に以下のように記述される。
<meta name="keywords" content="キーワード1,キーワード2,キーワード3" />
かなり以前はgoogle検索でもSEO対策として有効に機能していたメタキーワードだが、このメタキーワードに大量のキーワードを埋め込むといったSEOスパムが横行したため、検索エンジンはメタキーワードをあまり重要視しなくなった。
最近ではメタキーワードを設定してもほとんどSEO対策としては効果がないと言われているが、検索エンジンに記事の主要テーマを伝えるためにも設定しないよりは適切に設定しておいたほうがいいのではないかと個人的に考えているので私は設定するようにしている。
ただし、大量のキーワードを設定するのはSEOスパム扱いされる恐れがあるため気をつけよう。投稿記事の主要キーワードを3つか4つほど設定しておくと良いだろう。
インデックスしない

「インデックスしない」にチェックを入れると投稿記事のWEBソースに以下のタグが<head></head>タグ内に記載される。
<meta name="robots" content="noindex">
このタグが記載されているウェブページはロボット型検索エンジンにインデックスされなくなる。
なので、投稿記事を検索エンジンにインデックスしたくない場合は、「インデックスしない」にチェックを入れておけばよい。
ただし検索エンジンにページをインデックスしてほしくない状況は通常ではほとんどなく、SEO対策について深い知識のある方以外は、安易にこのオプションを使用しない方がいいだろう。
リンクをフォローしない(nofollow)

「リンクをフォローしない(nofollow)」にチェックを入れると投稿記事のWEBソースに以下のタグが<head></head>タグ内に記載される。
<meta name="robots" content="nofollow">
このタグが記載されている場合、ロボット型検索エンジンはWEBページ内にあるリンク先を辿らなくなる。
主にリンク先にPageRankやアンカーテキストを渡したくない時、広告リンク、有料リンクなどを掲載する場合等に使用するのだが、このオプションを使用すると上記のタグが使用されるため、ページ内の全てのリンクが対象となってしまうので使い勝手が悪い。
「nofollow」属性は、以下のように個別リンクタグの<a>タグに直接記載できるので、「nofollow属性」を使用したい場合は、このオプションは使用せずに個別リンクに直接指定した方がいいだろう。
<a href="リンク先URL" rel="nofollow">リンク名</a>
google検索では、広告リンクなどには「nofollow」属性をつけておいた方がよいといわれているので、広告リンクを記事内に掲載する場合は、上のように<a>タグ内に「rel=”nofollow”」をつけておくことをお勧めする。
最後に
この記事ではWordPressテーマ「Simplicity」に搭載のSEO対策機能について解説した。
適切にSEO対策を行っておけば、ライバルサイトよりも検索エンジンで上位表示される可能性が高くなる。
ページタイトルやメタディスクリプションは、検索エンジン利用者をサイトに誘導するための直接的な導線となる。適切に設定しておけばサイト訪問者の増加に繋がるので、Simplicityテーマ利用者は「SEO設定オプション」を有効に活用し、ライバルサイトに差をつけよう。
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