Siri ショートカットを使ってパソコンを起動する方法

しばらくiPhoneのSiriを触っていなかったのだが、iOS12になってからSiriショートカットと言うものが追加されたらしく、いつの間にかものすごく便利になっていて今更ながら驚いてしまった。

そこで、今回このSiriショートカット機能を使って、音声でローカルネットワーク内のデスクトップパソコンを起動できるようにしてみた。

朝起きたときにiPhoneのSiriに「パソコン起動して」とお願いすれば自動でPCを起動してくれるぞ。

Siri ショートカット機能とは?

まず、Siriショートカット機能について簡単に説明しておく。

Siriショートカットは、iOS12で搭載された機能で、Siriに対して好みのフレーズを発話することで特定アプリの操作を呼び出せるようにしてくれる機能だ。

事前に設定しておけば普段からよく使う機能を、Siriから簡単に呼び出せるようになる。

前回、Siriショートカットを利用してローカルネットワーク内のパソコンを遠隔起動する方法を紹介した。今回は、Siriショートカットを利用してWi-Fiスマート電球を操作する方法を紹介する。玄関にWi-Fiスマート電球を設置し、Siriショートカットで操作できるようにするとものすごく便利なので是非試してみてほしい。

SiriショートカットでPCを起動するために必要なもの

SiriショートカットでPC(パソコン)を起動するためには以下のものが必要だ。

  • iOS12以降を搭載したiPhone、iPad、iPod touch
  • Wake On Lan(WOL)に対応しているPC
  • 有線LAN接続
  • iOSアプリ「RemoteBoot WOL」
  • iOSアプリ「ショートカット」

iOS12以降を搭載したiPhone、iPad、iPod touch

Siriショートカット機能はiOS12でサポートされた機能なので、iOS12以降を搭載したiOSデバイス(iPhone、iPad、iPod touch)が必要になる。

今回は、iOS12.1.3搭載のiPhone SEを使用して動作確認を行った。

Wake On Lan(WOL)に対応しているPC

Wake On Lan(WOL)は、ネットワークを経由して離れた場所にあるPCの電源をオンにすることができる機能のことだ。

ネットワークに接続されている起動対象のPCに対してマジックパケットという特殊なパケットを送信することで遠隔のPCを起動することが出来る。

パソコンのマザーボードやNIC(ネットワーク・インターフェース・カード)が対応していないと当然この機能は使用できない。

また、Wake On LAN機能を使用するには、PCのBIOS設定、OS設定を適切に行っておく必要がある。

有線LAN接続

電源完全オフだと無線LANカードには給電されないため、マジックパケットを受け取ることは出来ない。

そのため、Wake On Lanを利用するにはPCを有線LAN接続させていなければならない。

iOSアプリ「RemoteBoot WOL」

RemoteBoot WOLは、あらかじめ設定したPC(パソコン)に対してマジックパケットを送信してくれるiOSアプリだ。

このアプリは「URLスキーム」に対応しているので、Siriから呼び出してマジックパケットの送出を行うことが可能になる。

iOSデバイスにあらかじめインストールしておこう。

RemoteBoot WOL

RemoteBoot WOL

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iOSアプリ「ショートカット」

ショートカット Appは、複数のステップから成る操作まとめて自分だけのショートカット機能を作成することが出来るAppleが提供しているアプリだ。

作成したショートカットはSiriショートカットとして登録する事も可能で、今回は上で紹介したRemoteBoot WOLのURLスキームを呼び出すショートカットを作成してSiriショートカットに登録するために必要となる。

こちらも、iOSデバイスにあらかじめインストールしておこう。

ショートカット

ショートカット

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設定手順

1.パソコンを有線LANに接続

遠隔起動対象のPCは有線LANでネットワークに接続しておこう。

2.パソコンのWake On Lan設定

PC(パソコン)をWake On Lanで遠隔起動するには、基本的に以下の設定を確認すればよい。

  • PCのBIOS設定
  • OSのNIC(ネットワークインターフェースカード)設定

PCのBIOS設定について

BIOSの設定項目に「WOL」や「Wake On LAN」、「Remote Wakeup」等の項目がないかチェックしてみてほしい。

ご使用のPCマザーボードによって設定項目の名称は異なったりするので、マザーボードの説明をよく読み、Wake On Lan関係の設定をすべて有効にしておこう。

OSのNIC(ネットワークインターフェースカード設定

PCを起動してオペレーティングシステムを起動しNIC(ネットワークインターフェースカード)の設定を行おう。

ここではWindows 7の場合の設定方法を紹介する。

まず、左下のウィンドウズメニューをクリックし、検索ボックスに「デバイスマネージャ」と入力する。

上に検索結果が表示されるので「デバイスマネージャー」をクリックする。

デバイスマネージャーが起動するので、「ネットワークアダプター」の左のアイコンをクリックして展開表示し、使用しているネットワークカード名をダブルクリックする。

ネットワークカードのプロパティ画面が表示されるので「詳細設定」タブをクリックする。

プロパティの所から「Wake on Magic Packet」をクリックし、値の所を「有効」に設定する。

使用しているNICによっては別のワードが使用されている場合がある。「Wake on Magic Packet」という項目が見当たらない場合は、「WOL」、「Wake on」、「PME」、「Wake Up Capabilities」等の項目がないかチェックしてみてほしい。

プロパティの中に「LAN 上のウェークアップのシャットダウン」と言う項目がある場合はそちらも「有功」に設定しておこう。

次に「電源の管理」タブをクリックし以下の項目にチェックを入れる。

  • このデバイスで、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする
  • Magic Packetでのみ、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする

ただし、「Magic Packetでのみ、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする」にチェックを入れた場合、Windowsのリモートデスクトップ接続要求でスリープ状態を解除できなくなるので、もしリモートデスクトップ経由でのスリープ解除をやりたいならチェックは外しておこう。

設定したら「OK」ボタンをクリックする。

以上でPC側の設定は完了だ。

3.iOSアプリ「RemoteBoot WOL」の設定

RemoteBoot WOLの設定を行う前にPCのMACアドレスを調べておこう。

Windows7のデスクトップ右下にあるネットワークアイコンをクリックし、「ネットワークと共有センターを開く」をクリックする。

ネットワークと共有センター画面が表示されるので「ローカルエリア接続」をクリックする。

ローカルエリア接続の状態画面が表示されるので、「詳細」ボタンをクリックする。

ネットワーク接続の詳細画面が表示される。

「物理アドレス」の所に書かれている英数字の組み合わせ文字列がMACアドレスとなるので控えておこう。

MACアドレスがわかったらRemoteBoot WOLを起動しよう。

RemoteBoot WOLを起動したら右上の「+」をタップする。

すると「no name」というアイテムが表示さるので右側の「i」アイコンをタップする。

Details画面が表示されるので必要な情報を入力する。

ローカルネットワーク内のPCを起動する場合であれば、Name or HostnameとMAC Addressだけの設定でよく、あとはデフォルト設定で問題ない。

  • Name or Hostname:どのPCなのか自分が把握できればなんでもいい。
  • MAC Address:先ほど控えておいたPCのMACアドレスを入力する。
  • IP Address:ローカルネットワーク内のPCを起動する場合はデフォルトの255.255.255.255でOK。
  • Port:ローカルネットワーク内のPCを起動する場合は特に意味をなさないのでデフォルトのままでOK。

起動させたいPCの電源をオフ状態にした状態で、画面内の「BOOT」ボタンをタップしてPCが起動するかチェックしてみよう。

無事起動できれば、RemoteBoot WOLの設定は完了だ。

4.iOSアプリ「ショートカット」の設定

iOSアプリの「ショートカット」を起動したら、ライブラリと言う画面が表示されているので、「ショートカットを作成」というボタンをタップする。

すると、名称未設定ショートカットという画面が表示されるので、下にある「検索ボックス」内をタップする。

検索ボックスに「テキスト」と入力すると下に検索結果が表示されるので、一覧から「テキスト」を選択する。

名称未設定ショートカット画面に「テキスト」という入力可能な領域が追加されるので、そこに以下のフォーマットに従ってテキストを入力する。

○○○の部分には、RemoteBoot WOLアプリで設定した名前を入力する。

rboot://○○○
入力したら、再度下にある検索ボックス内をタップする。

テキストボックスに「URL」と入力すると、下に検索結果が表示されるのでリストの中から「URLを開く」をタップする。

名称未設定ショートカット画面で、テキストアイテムの下に「URLを開く」というアイテムが追加されたことを確認し、右上にあるスイッチアイコンをタップする。

設定画面が表示されるので、名前の部分をタップする。

すると「名前」という画面が表示されるので、このショートカットに割り当てる名前を入力して「完了」をタップする。

次に設定画面で「アイコン」の所をタップする。

するとアイコン画面が表示されるので、カラーやグリフから好みの色をアイコンを選択し「完了」をタップする。

次に、設定画面の「Siriに追加」をタップする。

するとSiriに追加という画面が表示されるので、下部にある赤丸ボタンをタップする。

音声入力画面が表示されるので、ショートカットを起動するためのフレーズを発話する。

発話終了後、認識されたフレーズが画面に表示されるので正しく認識されたかを確認。

もし発話フレーズと違うフレーズが認識されていれば、「フレーズを再録音」をタップして再度フレーズの登録を行おう。

問題がなければ右上の「完了」をタップする。

Siriのフレーズの所にフレーズが表示されているのを確認し「完了」をタップする。

前の画面に戻るので「完了」をタップする。

ライブラリ画面に作成したショートカットが表示されるはずだ。

以上でショートカットの作成は完了だ。

5.Siriに登録フレーズを発話して起動する

すべての設定は完了しているので、あとはSiriを起動し登録したフレーズを発話するだけ。

今回の場合は、Siriに対して「パソコン1を起動して」と発話すればパソコンが起動するはずだ。

「Hey,Siri」を有効にしていれば、完全に声だけでPCの遠隔起動が可能になる。

まとめ

今回、Siriショートカットを利用してローカルネットワーク内のPCを遠隔操作するための方法を紹介した。

この方法を活用すれば、朝起きてSiriにおはようと言えばPCを自動的に起動させることも可能になる。

Apple HomeKitに非対応のスマートデバイスもSiriショートカットとiFTTTを組み合わせれば操作できてしまうのでものすごく便利だ。

このように、iOS12でSiriショートカットが利用できるようになって以来、これまでとは比べ物にならないくらいiPhoneで様々なことが出来るようになった。

音声操作においてAmazon AlexaやGoogle Homeから後れを取っていたSiriだが、まだまだ楽しませてくれそうだ。

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