スエード靴やヌバックの靴は不適切な保管をするとすぐにカビが生えてしまうので注意が必要だ。
実は今回、しばらく靴箱にしまったままだった私のスエード靴にも白カビが生えてしまい、対処することにした。
当記事では、スエード靴のカビの落とし方についてまとめたので、大切にしていたスエードやヌバック素材の靴、スニーカー、ブーツ、パンプス、バッグやウェア等にカビが生えてしまい困っているという方は、対処法を参考にしてみてほしい。
スエードの靴のカビの落とし方
スエードやヌバックは非常にデリケートな素材なので、基本水洗いはNGだ。
水洗いしてしまうと、シミになったり脱色する危険性がある。
では、どうすればよいのかというと、市販の革専用カビ取りスプレー等を使うのが最もおすすめだ。
皮革専用のカビ取りスプレーを使用することで、白カビ程度であればスエードやヌバック素材を極力傷めることなく手軽にカビ取りを行うことが出来る。
今回私は、皮革製品のカビ予防&除去が可能な「コロンブスのカビ用ミスト」を使用して、スエード靴のカビ取りを行った。
今回カビ取りするスエード靴はこちら
今回カビが生えてしまったのは、以下のスエード素材のデザートブーツ。

アッパー部に白カビの点々が・・・
これはみっともない、早くなんとかしないと。
用意するもの
今回、スエード靴のカビ取り・お手入れをするにあたって用意したものは以下の通り。
カビ取りスプレー「コロンブス カビ用ミスト」

コロンブス カビ用ミストは、創業100年を超える靴メーカーの「コロンブス」が販売する、皮革専用ミストタイプのカビ取りクリーナーだ。
「カビ落とし」と「カビの予防」のWの効果を発揮してくれる優れものなので、これ1つだけでスエード靴やその他一般的な革製品のカビ取り対策を行うことが出来る。
無色なのでどんな革製品にも利用できるが、ヌメ革、素仕上げ革、ハ虫類等の特殊な革には使用できないので注意。
馬毛ブラシ

毛が柔らかい馬毛ブラシはスエード靴のホコリ落としに最適。
最初に靴の表面についたカビを落とす時と、最後の仕上げのブラッシングで使用する。

コスパを求めるなら近藤の馬毛ブラシがおすすめ。
リッチ感や高品質を求めるならコロンブスの馬毛ブラシがおすすめ
ポリッシングクロス(いらない布など)

コロンブス カビ用ミストを使ってカビを拭きとっていくために、ポリッシングクロスを用意する。
私は、かなり前にダイソーで購入していた「コットン 靴磨きクロス」を使用したが、拭いていると繊維クズがボロボロと出て靴についてしまい、スエード靴にこれを使ったのは失敗だった。
いらない服の切れ端などでいいので、しっかりとした布を使った方が良いと思う。
不織布マスク

マスクは必須ではないが、カビを含むホコリを吸い込まないようにできるだけ不織布マスク用意したほうがよい。
スエード靴のカビ取り手順
スエード靴のカビ取り手順は以下の通り。
- マスクをする
- 靴全体をブラッシングしてカビや汚れを落とす
- ポリッシングクロスにカビ用ミストを吹きかけて靴のカビをふき取る
- 靴全体にカビ用ミストを吹きかける
- 陰干し
- ブラッシング
- 防水スプレー等でメンテナンス
ステップ1:マスクをする

靴をブラッシングする際に、カビを含んだホコリが舞う可能性がある。
吸い込まないように念のためマスクをしよう。
また、家の中にカビをまき散らさないように屋外で作業を行おう。
ステップ2:靴をブラッシング
スエード靴にカビが生えている部分に馬毛ブラシでブラッシングして、表面のカビやホコリを落とす。
靴全体に対してカビ対策をする場合は、靴全体をブラッシングしよう。
ステップ3:カビをふき取る
コロンブス カビ用ミストをポリッシングクロスがじっとりと湿る程度にまで吹きかける。

液が布に浸透したら、スエード靴のカビが生えていた部分もしくは靴全体を優しく拭いていく。革はデリケートなのでごしごしと強く拭き取らない事。
拭き取りで布にカビが付着するため、拭き取り範囲が広くなる場合は、布の拭き取り面を変えるか新しい布を使用してふき取り作業を進めよう。
下の写真はふき取り作業が終えた所。クロスの繊維クズが若干ついたままだが最後のブラッシングで落とすので問題ない。

ステップ4:靴全体にカビ用ミストを吹きかける
カビの発生部分以外にもカビ菌は広がっている可能性があるので、スエード靴全体に「コロンブス カビ用ミスト」をスプレーをしておこう。
約10cm離れた所から皮革表面が濡れる程度にスプレーする。

ステップ5:陰干しする
風通しのよい日陰で陰干しをして、しっかりと乾燥させよう。
ステップ6:ブラッシングして整える
しっかり乾燥したら、馬毛ブラシでブラッシングして毛足を整える。

スエード靴のカビ取り工程はこれにて完了だ。
ステップ7:防水スプレー等でメンテナンス
カビ取り後は、防水スプレー等を使用してスエード靴をメンテナンスしておくのが望ましい。
今回私は、防水と保革が同時にできる「コロニル 1909 シュプリームプロテクトスプレー」を使用してスエード靴のメンテナンスを行った。
[コロニル] 防水スプレー 1909 シュプリームプロテクトスプレー 200ml CN044013 メンズ Colorless
「コロニル 1909 シュプリームプロテクトスプレー」を使ったメンテナンス方法については以下のレビュー記事を参照してほしい。

自分でカビ取りしたくない方はプロにまかせよう
白カビ程度なら、当記事で紹介している方法でスエード靴のカビ取りを行うことができるが、やはり作業が必要なので面倒だからやりたくないという人もいるだろう。
また、黒カビや赤カビ等の除去は素人には難しい。
自分でカビ取りするのは面倒という方hあ、革専門のクリーニング店を利用することも検討してみよう。
靴の宅配クリーニングが可能な業者
カビからスエード靴を守るためのお手入れ方法
定期的に防水スプレーをしておこう
スエードは濡れやすく、また汚れやすい素材なので、防水スプレーを定期的にしておくのが吉。
スエード靴用の防水スプレーは、先ほど紹介した防水と保革が同時にできてしまう一石二鳥の「コロニル 1909 シュプリームプロテクトスプレー」の使用が手軽でおすすめだ。
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履いた後はブラッシング
カビのえさとなる汚れをしっかり落としておくことは、カビ対策の基本だ。
スエードは、ホコリが付きやすく汚れやすい素材なので、スエード靴をはいた日は、馬毛ブラシを使用してしっかりとブラッシングしておこう。
同じ靴を連続して履かないようにする
足裏は非常に汗をかきやすく、思っている以上に革は汗を吸収している。
毎日連続して履いていると、湿気た状態が続いてしまいカビが生えやすい状態になってしまう。
毎日履くのは極力さけ、しっかり乾燥させてから履くようにしよう。
風通しのよい場所で保管
下駄箱は、空気の流れが悪く、靴から発生する湿気がこもりやすいためカビ菌が繁殖しやすい環境だ。
そのため、スエード靴は扉で閉めるタイプの下駄箱には保管しないほうがよい。
できるだけ風通しのよい場所で保管するようにしよう。
どうしても下駄箱で保管したい場合は、定期的に換気したり除湿剤を置くなどの対策をしておくこと。
まとめ
スエードやヌバック素材の靴やその他の革製品についたカビは、専用のカビ取りスプレー等を使うことで自分で対処する事が可能だ。
万が一スエード靴にカビが生えてしまった場合は、当記事を参考に対処してほしい。
スエード靴はカビが生えやすい靴なので、カビを生やさないように日々のメンテナンスをしっかり心掛けよう。
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