私の自宅のインターネット接続環境は、かれこれ7年以上ずっとWiMAXサービスを利用している。固定回線の代わりとして利用でき、必要な時には外に持ち出すことで外出先でもネット接続に困らない、なおかつ安く利用出来るWiMAXサービスは私のニーズにぴったりはまった非常にありがたいサービスだ。
私の場合、とある事情で平日は常に自宅でのインターネット回線を維持しておく必要があるため、外に持ち出すことができるのは週末だけなのだが、最近平日に外でインターネット回線を利用しなければならない用事が出来てしまった。
そこで、新しい機種の調査をかねてTry WiMAXに申し込み、ワイマックスの無料お試しを体験してみたのでその全手順を紹介する。
WiMAXが無料で試せるTryWimaxとは?
「Try WiMAX」とは、UQコミュニケーションズ株式会社が行なうWiMAXの無料レンタルサービスのことだ。
Try WiMAXを利用すれば、WiMAX端末を15日間だけレンタルすることができ、その期間中WiMAXサービスを無料で存分にお試しすることができる。
利用するにはいろいろ注意する点もあるが、WiMAXの利用を検討している人は一度Try WiMAXを利用して自身の利用状況にマッチするのか、接続スピードなどは大丈夫かをチェックしてみると良いだろう。
Try WiMAXを利用する際の注意点
Try WiMAXサービスは、ネット接続の事前調査ができる非常に有用なサービスなのだが、利用する際はいろいろ注意する点がある。利用する場合は、ここで紹介する注意点をよく理解した上で申し込んで欲しい。
年齢制限あり
Try WiMAXを申し込みできるのは、日本国内に在住の20歳以上の方限定だ。自身が未成年でどうしてもTry WiMAX利用したい場合は、親に申し込んでもらうようにしよう。
クレジットカードの登録が必要
Try WiMAXの申し込み時に、申し込み者本人名義のクレジットカードを登録する必要がある。
デビットカードでも申込むことは可能だが、その場合書面での申込みとなっています。
オンラインでの申込みは、クレジットカードのみとなるので注意しよう。
クレジットカードのショッピング利用枠上限に注意
貸出機器が返却されなかったり、紛失、破損した場合に備えて、Try WiMAXでは申込手続き完了後、登録したクレジットカードのショッピング利用枠を一時的に機器購入代金相当額分確保されてしまう。
そのため、クレジットカードの利用枠上限付近まで利用している人は注意が必要だ。
オンライン申込みには携帯電話/PHSのメールアドレスが必要
オンラインでTry WiMAXを申し込むには、携帯電話/PHSのメールアドレスの所持が必須だ。
携帯電話/PHSのメールアドレスを保有していない場合は、書面での申し込み手続きが必要となる。
過去90日以内にTry WiMAXの利用履歴がないこと
過去90日以内にTry WiMAXを利用したことがある人は、利用することはできない。
最後の利用から90日間を経過していれば、再度利用することは可能だ。
私も今回を含めて過去3回くらい「Try WiMAX」を利用している。
貸出機器の未返却履歴のない方
過去にTry WiMAXを利用し、貸し出された機器を返却しなかったことがある人は、利用することはできない。
実際に利用できるのは10日間前後ぐらいしかない
15日間無料(貸出期間は15日間)が売りの「Try WiMAX」サービスだが、この貸出期間15日というのが曲者だ。
Try WiMAXの貸出期間の15日間とは、UQが貸出機器を発送した日から、利用者が返却手続きを行いUQに返却機器が到着する日までの最大トータル日数のことを表している。
UQから利用者宅までの配送で2日ぐらい、利用者宅からUQまでの配送に2日ぐらいかかると見積もれば、11日間となる。不在などで思うように機器を受け取れなかったり、余裕を持って返却したりしようとするとさらに利用可能な日数は少なくなってしまう。
返却期限までに機器を返却しない場合や機器を紛失、破損させてしまった場合は、20,000〜22,750円(税抜)の違約金が発生してしまうので、レンタル機器の取り扱いや返却期日には十分注意しよう。
利用したい端末をレンタルできない可能性あり
2017年12月10日現在のTry WiMAXでレンタル可能なWiMAX端末は以下の通りだ。
レンタル可能なWiMAX端末の在庫状況は毎日変動する。そのため、申込時に利用したい端末の在庫がない場合その端末をレンタルすることができない。
最新のWiMAX機器は、人気が高く在庫が復活してもすぐに申し込まれてしまうため、なかなか在庫が復活しない状態が続く可能性があり注意が必要だ。
目的の端末をどうしても利用したい場合は、時間帯や日を変えてチェックして見よう。午前中在庫がなくても、夕方に在庫が復活している場合が結構ある。
貸出機器の在庫状況は以下のURLで確認することが出来る。
https://trywimax.uqwimax.jp/wimax/productStockState
今回私は、「WiMAX Speed Wi-Fi NEXT WX04」をレンタルしたかったのだが、在庫がなかったため仕方なく「WiMAX Speed Wi-Fi NEXT W04(クレードルセット)」を申し込んだ。
Try WiMAX申し込み手順
下記URLにアクセスする。
http://www.uqwimax.jp/signup/trywimax/
ページ内「Try WiMAXのお申し込み」をクリックすると以下の仮登録画面が表示されるので、「同意する」を選択し「申し込む」をクリックする。
次の画面、「メールアドレス」、および「メールアドレス(確認)」欄にPC用のメールアドレスを入力する。
「開通コード送付先」で「SMS(携帯電話番号)」もしくは「携帯メールアドレス」のどちらかを選択したのち、SMSなら携帯電話番号を、「携帯メールアドレス」なら携帯キャリアのメールアドレスを入力して「仮登録」ボタンをクリックする。
「仮登録」完了画面が表示されたら、入力したメールアドレス宛にメールが送信されているはずなので確認する。
送られてきたメール内「認証URL」をクリックする。
開通コード送付先(SMSもしくは携帯メールアドレス)に届いた開通コード(8桁の数字)を「開通コード」欄に入力し、「確認する」ボタンをクリックする。
「Try WiMAXレンタルお申込み入力画面」が表示されるので、必要事項を入力した後、「確認する」ボタンをクリックする。
登録内容確認画面が表示されるので、入力した情報に間違いがないかを確認し、「登録」ボタンをクリックする。
すると以下のように「Try WiMAX」レンタルお申し込み受付完了画面が表示され、登録したメールアドレス宛に「Try WiMAX レンタル本申込登録完了」というメールが送信される。
「Try WiMAX レンタル本申込登録完了」のメール内容は以下のとおり。
以上をもって、Try WiMAXの申し込み手続きは全て完了だ。
レンタル機器の出荷が完了したら、以下の「Try WiMAXレンタル機器出荷完了」メールが送られてくる。
私の場合、12時14分に申込みを完了させたが、その日の20:05分に出荷完了メールが届いた。
日中の早い時間に手続きを行えば、当日中に発送してくれる可能性が高くなるので、急いでいる場合は午前中に手続きするとよいだろう。
出荷完了メールが届いたらあとは機器が到着するのを待つだけだ。
機器の到着と内容確認
発送日から1~2日ぐらいで、申し込んだWiMAX機器が以下のような形で到着する。
早速開けて内容物を確認しよう。
はじめてガイド、広告チラシ、端末リセット&返送方法の記述されたシート、返送用ゆうパック着払い伝票、Wimax機器一式が入っていた。
WiMAX機器一式は、WiMAX Speed Wi-Fi NEXT W04、クレイドル、PC接続ケーブル、ACアダプタの構成となっていた。
WiMAX機器の初期化と利用設定
内容物を確認したら、さっそくWiMAX機器を使えるように設定しよう。
WiMAX Speed Wi-Fi NEXT W04の電源を入れた後、端末リセット方法が記述されたシートの指示に従い、W04を初期化する。
W04の右サイドリセットボタンの穴にシャープペンシルの先端などを5秒以上押し当てればリセット処理が実行される。
WiMAX機器の初期設定はこれだけでOKだ。
あとは、WiMAX Speed Wi-Fi NEXT W04を利用する機器側でWi-Fiの設定を行えばいい。
W04を裏返すと、「無線LAN初期設定」というシールが張ってあり、そこにWi-Fi設定で利用するSSIDとWPA Keyが記述されている。
W04に接続したい機器側のWi-Fi設定画面に「W04_」で始まるSSIDが表示されているはずなので、それを選択してワスワードの入力で「WPA Key」を入力すればOKだ。
上はMacのWi-Fi設定画面
Wi-FiでW04と接続できたらWiMAX2+サービスがいつでも利用できるようになる。
Try WiMAXの利用期間中に確認すべき事
WiMAXが利用できる状態になったら、無料お試し期間中に以下のことを最低限チェックしておこう。
利用想定場所での通信状態、速度の確認
WiMAXの利用において、車を運転中、電車で移動中、地下、屋内、窓際、鞄に入れたままの利用、ネット、メール閲覧だけに使う、オンラインゲームに利用する等々様々な利用シーンが考えられる。
まず、自身が利用を想定している場所、状況でWiMAXの電波が入るのかどうかをチェックし、電波が入っている場合は、通信回線速度を計測できるアプリを使用して、必ず通信速度を計測しよう。
WiMAXの電波は屋内では非常に弱くなってしまう。屋内で利用する場合は、窓に近い場所でないと圏外になってしまう可能性が高いので、どの場所でなら利用できるのか、また速度がでるのかいろいろな場所で通信速度を計測し、利用可能な場所を把握しておこう。
通信速度の計測方法
通信速度の計測はスマートフォンで行うのが手っ取り早いし使いやすい。
通信速度計測アプリは、iPhoneでもAndroidでも使える「Speedtest.net」が著名でお勧めだ。以下にURLを記載しておくので試してみるといいだろう。
iPhone/iPad
Android
通信速度制限の把握
WiMAX2+サービスは、3日間で10GB以上利用すると速度制限がかかってしまう。また、WiMAX2+とau 4G LTEを両方使用した場合は、両方合わせたデータ量が3日間で10GB以上となると速度制限される。
速度制限されてしまった場合、3日間で10GBを超えた日の翌日のネットワーク混雑時間帯(18時頃~翌2時頃)は1Mbps程度の通信速度となってしまう。
無料レンタル期間中に意図的に3日で10GB以上の通信を行い、翌日通信制限された通信速度を実際に体験しておこう。
速度制限時の速度は、ある人は問題なくてもある人には使い物にならない速度だったりするので、自身が想定する利用シーンに耐えられるのかしっかりチェックしておきたい。
au 4G LTEの使用感もチェックすべし
レンタル可能なWiMAX端末の中には、au 4G LTE(ハイスピードプラスエリアモード)に対応している端末も存在する。
ハイスピードプラスエリアモードに対応しているWiMAX端末をレンタルした場合は、au 4G LTEの使用感も是非チェックしておきたい。
ハイスピードプラスエリアモードを利用すれば、WiMAX電波が届かない屋内でも通信を行うことが可能になる。
WiMAX電波が圏外となる場所で、ハイスピードプラスエリアモードに切り替えて電波が入るのか、どれだけ速度が出るのかをチェックしてみよう。
WiMAX機器の返却方法
返却期限日の5日ぐらい前になると、「Try WiMAX 返却期限日のお知らせ」というメールがUQから送られてくる。
このメールが届いたらそろそろ返却の準備に入ろう。返却期限日に確実に到着させるために、期限日の3日ぐらい前には発送手続きを行った方がよいだろう。
返却手続きは実に簡単だ。 内容物を発送されてきた状態に戻し、以下の着払いゆうパック伝票に必要事項を記述してゆうパックの集荷人渡すだけで完了する。
ゆうパックは、ネットや電話で集荷依頼すれば家まで取りに来てくれるのでわざわざ自分が郵便局にもっていく必要もない。
注意すべきは、返却期限日に遅れないように発送手続きを行うということだけだ。この点はしっかり守るようにしよう。
最後に
この記事では、UQのTry WiMAXサービスを利用して、無料でWiMAXサービスをお試し利用するための全手順を解説した。
WiMAXサービスは、自宅の固定回線に置き換えることも可能な非常に便利なモバイル通信サービスだ。
契約前に無料でお試しできるサービスはWiMAXならではといえるので、是非このTry WiMAXを有効に活用して、WiMAXサービスの使用感を確認してもらえればと思う。
コメント