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VEGAS Pro 19を詳細レビュー!前バージョンからの変更点を徹底解説!

VEGAS Pro 19を詳細レビュー!前バージョンからの変更点を徹底解説!

動画編集ソフト「VEGAS Pro」の最新バージョンである「VEGAS Pro 20シリーズ」が、日本において2021年9月14日よりソースネクストより発売されている。

当ブログでは度々VEGAS Proについて紹介してきているが、今回の記事では、VEGAS Pro 19で何が変わったのか詳しくレビューしていくので、VEGAS Proの購入を考えている人はぜひ参考にしてみてほしい。

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目次

VEGAS PROはどんな動画編集ソフト?

VEGAS PROシリーズは、ノンリニア動画編集ソフトだ。

ドイツ最大手の映像&音楽ソフトウェアメーカーである「MAGIX社」にての開発・販売が行われており、日本国内においては、ソースネクストが販売・サポートを行っている。

VEGAS PROがどんな歴史を持つのか、どのような特徴を持っているのか、具体的な操作方法等については、VEGAS Pro 17を紹介している以下の記事で詳しくまとめているのでそちらを参照してほしい。

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また、VEGAS pro 18については以下の記事にまとめているので合わせて参照してほしい。

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VEGAS Pro 19で大きく変更されたエディション構成

「VEGAS Pro 18」シリーズでは、「VEGAS Pro 18 Edit」、「VEGAS Pro 18」、「VEGAS Pro 18 Suite」という3種類のエディションが用意されていた。

パッケージ名VEGAS Pro 18 EditVEGAS Pro 18VEGAS Pro 18 Suite
標準価格(税別)14,000円16,000円23,000円
映像編集
「VEGAS Pro 18 Edit」
サウンド編集ソフト
「SOUND FORGE Pro 14」
ActionVFX Action Pack
プラグイン3種セット
「Boris FX Continuum」
NewBlue Transitions 5 Ultimate

そして、映像制作ソフト「VEGAS Pro 18」、視覚効果(VFX)・モーショングラフィックス作成ソフト「VEGAS Effects」、画像合成ソフト「VEGAS Image」の3製品を組み合わせた「VEGAS POST Suite」がVEGAS Pro 18シリーズとは別のラインナップ製品として販売されていた。

VEGAS Pro 19シリーズでは、「VEGAS Pro 18 Suite」に該当する製品がなくなり、代わりにVEGAS POST Suiteに該当する製品が、VEGAS Pro 19シリーズの最上位エディションとして採用された。

結果、VEGAS Pro 19シリーズでは、「VEGAS Edit」、「VEGAS Pro」、「VEGAS Post」という3つのエディション構成に再編されている。

ちょっとややこしいのが、海外での販売と日本での販売では基本ソフトのネーミングが微妙に異なる点。

海外での販売では、VEGASの基本ソフトは「VEGAS Pro 19」というネーミングを使用しており、VEGAS Pro 19のみの最小構成エディションは「VEGAS Pro 19 Edit」という扱いだ。

つまり、海外では「VEGAS Pro 19シリーズ」というシリーズ名称がしっくりくる。

でも日本での販売では、基本ソフト名は「VEGAS Edit 19」というネーミングになっていて、シリーズ名は「VEGAS 19シリーズ」という名称が使われるようになっている。

各エディションの構成ソフトは、海外でも日本でも変わりがなくあくまでネーミングだけの話だが、日本における今後のシリーズ名は「Pro」を含めない名称が使われていくことになりそうだ。

以下、日本での「VEGAS 19シリーズ」の各エディションの違いだ。

パッケージ名VEGAS Edit 19VEGAS pro 19VEGAS Post 19
標準価格(税別)15,400円39,800円59,800円
映像編集ソフト「VEGAS Edit 19」
 ライブストリーミング
「VEGAS Stream」
クロマキー合成
「Boris FX Primatte Studio」
サウンド編集「SOUND FORGE Audio Studio 15」
効果(VFX)・モーショングラフィックス作成「VEGAS Effects 3」
画像合成「VEGAS Image 3」

各製品の簡単な説明は以下の通り。

VEGAS Edit 19限られた時間の中で、品質を追求する、プロフェッショナルのためのビデオ編集ソフト。
VEGAS StreamYouTuberを始めとしたさまざまなプラットフォームでライブ配信ができるライブ配信用ソフト。
Boris FX Primatte Studioアカデミー賞にノミネートもされた「ロード・オブ・ザ・リング」、「ハリー・ポッター」、「スパイダーマン」等の映画にも使用されているプロ仕様のクロマキープラグイン。没入型クロマキーを作成可能。
SOUND FORGE Audio Studio 15「SOUND FORGE Audio Studio 15」は、業界標準のプロ用オーディオ編集ソフト「SOUND FORGE Pro」と同じエンジンを搭載したサウンド編集ソフト。一般ユーザー向けに機能を絞ってより購入しやすくされている。
VEGAS Effects 3「VEGAS Effects 3」は、800種類以上のビジュアルエフェクトやフィルターを搭載した、ビジュアルエフェクト・合成ソフト。
VEGAS Image 3Adobe Photoshopのようなレイヤーを無制限に設定できる非破壊型RAWイメージ合成編集ソフトウェア。

日本では、上述した3つの基本エディション以外にも、VEGAS Edit 19に特定のソフトや解説ムービー・ガイドをまとめたソースネクストオリジナルパック商品「VEGASクリエイターズスイート」が販売されている他、キャンペーン時に特別のパック商品が販売されたりもするので、キャンペーン情報は要チェックだ。

VEGAS 19は前バージョンよりも若干の値上げ!

VEGAS Pro 18シリーズとVEGAS 19シリーズでは、上位エディションのパッケージ構成が変更されているため、Edit版以外で価格の単純比較はできなくなっている。

最小構成のEdit版で比較した場合、1,400円の値上がりとなっている。

 VEGAS Pro 18 Edit
VEGAS Edit 19
価格14,000円15,400円

キャンペーン情報

若干の値上げが行われたVEGAS 19だが、ソースネクストが実施する激安キャンペーンは今でも健在。

激安キャンペーン時に購入すればさらにお得に購入する事が可能だ。

当サイトでは、VEGAS PROシリーズの最新キャンペーン情報を紹介しているので興味がある方は是非チェックしてほしい。

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VEGAS Pro 19で何が変わった?追加/改善された機能をチェック!

VEGAS Pro 19(VEGAS 19 Edit)は前バージョンから何が変わったのかを見ていこう。

UIが微妙に変わった

VEGAS Pro 19では、アプリアイコンや起動時のスプラッシュウィンドウ、アプリ本体のボタンアイコンのデザインが刷新されている。

アプリアイコン

VEGAS Pro 17と18では、アプリアイコンは四角い形状だったが、VEGAS Pro 19シリーズでは、アプリアイコンが丸い形状のアイコンに変更された。

個人的には前の四角い形状の方が好きなのでこの変更はいまいち。

スプラッシュウィンドウ

VEGAS Pro 18の頃はクールな感じのデザインで好きだったのだが、VEGAS Pro 19はカチンンコの写真が用いられた微妙なものに変更されてしまった。

個人的には変えなくてよかったのにという印象だ。

アプリ本体のUI

以下はVEGAS Pro 18のデフォルトUI。

以下がVEGAS Pro 19のデフォルトUI。

ざっと見た所、以下の点が変更されている感じ。

  • ビデオプレビューエリアがデフォルトで大きく表示されるようになった。
  • VEGAS Pro 18の時にドッキングウィンドウにデフォルトで表示されていたHubエクスプローラーウィンドウがVEGAS Pro 19ではデフォルト非表示に変更
  • アプリ上のボタンアイコンのデザインがよりシンプルな感じに変更
  • イベントヘッダーの表示がデフォルトで非表示に変更された。
  • カラーグレーディングパネルのUIが変更されている。
  • メディアジェネレーターでプリセットサムネイルの透明色背景が暗めの表示になり、サムネイル上のアニメーション表示が確認しやすくなった。

標準編集ツールから選択編集ツールに瞬時にアクセス可能に!

タイムラインのある範囲のイベントを全て選択したい時、選択編集ツールで操作すると非常に楽に選択することが可能だ。

しかし、選択編集ツールで操作するには、編集ツールバーにマウスカーソルを移動して選択編集ツールをクリックし、選択操作後に再度編集ツールバーにマウスカーソルを移動して標準編集ツールをクリックして切り替えるという非常に作業効率の悪い手順を得る必要があった。

VEGAS Pro 19では、この煩わしい手順を得ずに選択編集ツールを使える機能が搭載された。

編集ツールバーを使用せずに簡単に標準編集ツールから選択編集ツールに切り替えるには、タイムライン上でマウスの左ボタンを押しっぱなしにする。

そして、左ボタンを押しっぱなしにしたまま、右ボタンを1回クリックする。※左ボタンは押したまま継続

すると、マウスカーソルが変化し選択編集ツールに切り替わるのでそのままドラッグ&ドロップして領域を選択すれば、領域内に含まれるイベントを全て選択することができる。

マウスの左ボタンを離した瞬間、標準編集ツールに自動で切り替わるので、ワークフローを中断させずに素早くイベントの範囲選択を行うことが可能だ。

調整トラック機能の追加

調整トラックは、複数のトラックに同時にビデオエフェクトを適用するためのものだ。

通常、トラックエフェクトは適用したトラックに対してのみエフェクトが適用されるが、調整トラックに対してエフェクトを適用することで、その下にある全てのトラックにエフェクトを適用することが出来る。

わかりやすいように、3つのトラックを用意し、それぞれのトラック上にトラックナンバーのテキストを配置した状態で調整トラック機能を試してみよう。

トラック2の上に調整トラック(上の画像の赤枠のトラック)を挿入後、調整トラックにリニアブラー(小)を適用した結果、調整トラックの下に位置するトラックに配置されているトラック2とトラック3のテキスト両方にリニアブラーが適用された。

複数の映像トラックに対して同時にエフェクトをかけたい時には便利な機能だ。

ちなみに、調整トラックのトラックヘッダーに表示するボタンセットは、通常のビデオトラックとは別に設定できるようになっており、調整トラックのトラックヘッダーにはデフォルトでトラックFXボタンが表示されるようになっている。

BlackmagicRAW(BRAW)形式をサポート(ベータ提供)

BlackMagic RAWは、撮影後にISOやホワイトバランスを設定することができるRAWレコーディングのメリットを享受できかつ速度やファイルサイズにも優れた次世代のロスレスビデオコーデックだ。

VEGAS Pro 19では、ベータ版対応となるがBlackmagicRAW(BRAW)ファイルを公式にサポートした。

BlackmagicRAWで撮影できるカメラを持っている人にはうれしい機能。

カラーグレーディングパネルの色補正機能の強化やUIの変更

今回、カラーグレーディングパネルの各機能やUIが色々変更されている。

UIの変更点

右端に貼ったボタン群

VEGAS Pro 18の時に、カラーグレーディングパネルの右側に並んでいたボタン群。

VEGAS Pro 19では、右上に小さくまとめられてすっきりした表示になっている。

カラー曲線タブ

VEGAS Pro 18の時にカラー曲線タブの左端にあった各コントロール。

VEGAS Pro 19では、右上にボタン化してシンプルにまとめられている。

HSLタブ

VEGAS Pro 18では縦型のスライダーだった。

VEGAS Pro 19では、横型スライダーになり、スライダーに色がついてわかりやすくなった。

カラーホイールタブ

以下は、VEGAS Pro 18の時のカラーホイール。ちょっとやぼったい感じ。

VEGAS Pro 19では、ホイールが細くなり、クールでより洗練された感じに変更されている。

カラーチャンネルタブ

VEGAS Pro 18の時は、カラーチャンネルタブが独立して存在していた。

VEGAS Pro 19では、カラーチャンネルはカラーホイールタブ上に統合され、各カラーホイールの右上にあるボタンでカラーチャンネルとカラーホイールを切り替えられるようになっている。

カメラLUT(入力LUT)とLook LUTのプリセットが用意された

VEGAS Pro 19では、多くの一般的なカメラで使用されているカラーススペース(VLOG/VGamut、SLOG、CLOG等)を、多くのビデオ編集プロジェクトで使用されているカラースペースであるRec709に変換する入力ルックアップテーブル(LUT)のプリセットが利用できるようになった。

カメラLUTプリセットの指定は、カラーグレーディングパネルの左側「LUT入力」タブをクリックして、画面上にあるLUTドロップダウンリストから指定することが可能だ。

また、人気の高い映画やミュージックビデオ、テレビ番組のルックを再現して画像をカラーグレーディングするためのLook LUT プリセットも用意されている。

LOOK LUTプリセットの指定は、カラーグレーディングパネルの右側「Look LUT」タブをクリックして、画面上にあるLUTドロップダウンリストから指定することが可能だ。

範囲限定カラーホイール機能を追加

カラーグレーディングパネルに、範囲限定カラーホイールタブが新たに追加された。

範囲限定カラーホイール機能では、左のスライダーでシャドウ側、ハイライト側にしきい値を設定することで、そのしきい値の範囲内で、シャドウ、ハイライト、ミッドトーンの調節を行うことが出来る。

より詳しく言えば、シャドウのカラー調節は、シャドウ側のしきい値を上に超えないレベルのみ調節が行うことができ、ハイライトのカラー調節は、ハイライト側のしきい値を下に超えないレベルでのみ調節が行える。

また、ミッドトーンのカラー調節は、シャドウ側とハイライト側のしきい値で挟まれた範囲内でのみカラーの調節を行うことが可能だ。

しきい値は、ビデオスコープウィンドウの波形やRGBパレード画面に青いラインで表示される。

白と黒のポイント指定機能

カラーグレーディングパネルの「カラーホイール」タブ上にブラックポイント指定ツールとホワイトポイント指定ツールが追加された。

「ブラックポイント指定」と「ホワイトポイント指定」ツールを使うと、映像のブラックとホワイトの値をすばやく分析して補正することができる。

これにより、映像のカラーコレクションやグレーディングにかかる時間を短縮することが可能だ。

ビデオのブラックポイントを指定するには、リフトのカラーホイールの右上にある「ブラックポイントの指定」ボタンをクリックする。

するとマウスカーソルが十字カーソルに変わるので、「ビデオ プレビュー」 ウィンドウで真の黒にしたいポイントをクリックすれば、必要に応じてリフトカラーホイールが自動で調節される。

ビデオのホワイトポイントを指定するには、ゲインカラーホイールの右上にある「ホワイトポイント指定」ボタンをクリックする。

するとマウスカーソルが十字カーソルに変わるので、「ビデオ プレビュー」 ウィンドウで真の白にしたいポイントをクリックすれば、必要に応じて、ゲインカラーホイールが自動で調節される。

また、色選択時は領域指定することも出来る。

領域指定により、1ピクセルの値よりも正確な色補正が可能になる場合がある。

領域指定する時は、ブラックポイントもしくはホワイトポイント選択時に、プレビューウィンドウの特定ポイントをクリックする代わりに、ドラッグ&ドロップしてサンプル領域の矩形を作成する。

すると、指定した矩形領域全体がサンプリングされ、その領域内のすべてのカラーバリューの平均値が計算される。

そして、この平均値をもとに、色の自動調整が行われる。

カラーピッカー機能を搭載

上述した、「ブラックポイント指定」と「ホワイトポイント指定」機能だが、実はカラーピッカー機能としても使用することが出来る。

例えば、リフトのカラーホイールの右上にある「ブラックポイントの指定」ボタンをクリックして、ビデオプレビューウィンドウ上にマウスカーソルを移動させれば、マウスカーソル位置の色の情報が表示される。

カラー値をテンキーで操作できるようになった

カラーグレーディングパネルの「カラーホイール」タブと「範囲限定カラーホイール」タブの両方でキーボードの10キーを利用してカラーの微調整が行えるようになっている。

10キーを利用してカラー調整を行うには、調整したいカラーホイールの1つをクリックしてフォーカスを充てた状態で10キー操作を行う。

クリックしたホイールの上部には、灰色のフォーカス線が表示される。

10キーに割り当てられている機能は以下の通りだ。

テンキー上のキー名機能
7RED値を+0.1
4RED値を-0.1
8Green値を+0.1
5Green値を-0.1
9Blue値を+0.1
6Blue値を-0.1
+Y値を+0.1
EnterY値を-0.1
1Cyan値を-0.1
Cyan値を+0.1
2Magenta値を+0.1
0Magenta値を-0.1
3Yellow値を+0.1
.Yellow値を-0.1

Ctrlキーを押しながらキー操作を行うと、増減値が0.1から0.01に変更される。より細かな微調整を行いたい場合はCtrlキーを押しながら操作しよう。

他にも、Bakspaceキーを押すことでデフォルト値にリセットすることが可能だ。

マウスを使ったカラー値操作で変化量がより小さくなった

カラーグレーディングパネルで、カラーホイールやカラーチャンネルスライダーをマウスの左ドラッグで操作する時、従来よりも変化量がより小さくなり、細かな調整が可能になっている。

マウスの右ボタンを使用してコントロールの操作を行うことで、従来と同じ変化量で調節することが可能だ。

スローモーションプラグインの改善

VEGAS Pro 19ではスローモーションプラグインが機能改善されている。

VEGAS Pro 18では、解析処理が必要だったが、VEGAS Pro 19では事前の分析を必要としないリアルタイム計算技術を利用している。

ビジュアル化オプションからオプティカルフローを表示することも出来る。

このプラグインを利用する時は、ユーザー設定でダイナミックRAMプレビューを0に設定しておいた方がよい。

最初、ダイナミックRAMプレビューが設定されている状態で機能確認していたのだが、触るたびに変な再生になってなんだこれ、使い物にならねーって感じだった。

もしかしてダイナミックRAMプレビューが悪さしてるのかなと思い、ダイナミックRAMプレビューを完全にオフにしたところ、ビンゴ!問題なくスロー再生できるようになった。

自動シーン検出機能が追加された

VEGAS Pro 19では、新たに自動シーン検出機能が搭載された。

自動シーン検出機能は、すでに1つのファイルにレンダリングされているビデオを再編集する必要がある場合等でプロセスを簡略化することが可能だ。

シーン検出は、AIの力を使ってビデオのカット、フェード、クロスフェードを自動的に検出し、ビデオをタイムラインのクリップイベントまたはサブクリップに分割して、プロジェクトメディアウィンドウに表示してくれる。

アップスケールエフェクトが追加された

VEGAS Pro 19では、ビデオFXに新たにアップスケールエフェクトが追加された。

アップスケールエフェクトを使うと、AIの力により優れた品質で低解像度の映像を高解像度に変換することができる。

例えば、HD映像にアップスケールエフェクトを適用して、4Kプロジェクトで使用するといったことが可能になる。

他にもパンニングやズームを行うことも可能だ。

4KプロジェクトにフルHDの素材を読み込んで、アップスケールエフェクトをビデオイベントに適用すると以下のようにスケーリングが2に自動設定される。

ビデオイベントにアップスケールエフェクトを適用した場合は、プラグインチェーン内のパン/クロップの左にアップスケールエフェクトをドラッグして移動しないといけない。

ちなみに、アップスケールエフェクトをビデオメディアFXで使用した場合は、スケーリングスライダがアクティブになり、任意のアップスケールレベルに調節することが出来る。

人工知能関連の機能改善

ビデオFX「スタイル転送」に新たなプリセットが追加

ビデオエフェクトの「スタイル転送」に新たなプリセットが追加されている。

今回追加されたプリセットは以下の5点。

  • キャンディ
  • モザイク
  • 点描画
  • レインプリンセス(レオニードアフレモフ)
  • ウドニー(フランシス ピカビア)

ビデオFX「スタイル転送」でカスタムリファレンスが設定可能に!

ビデオFXの「スタイル転送」でスタイルソースオプションが追加され、「カスタムリファレンス」設定にて任意の画像等をビデオ画像に転送するスタイルソースとして指定できるようになった。

スタイルの参照元として、トリマー、クリップボード、ファイル、スクリーン、プレビューのいずれかを指定することが出来る。

カラー化エフェクトにモデルパラメーターを追加

自動で着色を行える「カラー化」エフェクトで、新しくモデルパラメーターが追加され、フィルターが映像にカラーを適用する際に使用するAIモデルの選択を行うようになっている。

これにより、ビデオの種類に応じてより最適な着色ができる。

「モデル」パラメーターには、「ベーシック」と「エンハンスド」の2つのオプションがあり、風景やワイドなシーンでは「ベーシック」が適していて、より難しい映像、特に人間の肌の色を表現する場合は、「エンハンスド」の方が優れた結果を得られることが多いとのことだ。

  • ベーシック:風景や建物などに最適
  • エンハンスド:人や肌の色に最適

ダイナミックRAMプレビューのクリア機能を追加

VEGAS Pro 19では、ダイナミックRAMプレビューに割り当てられたフレームを消去できるようになった。

ダイナミックRAMプレビューを消去するには、メインメニューの「ツール」から「ダイナミックRAMプレビューをクリア」をクリックする。

これで、RAM上のすべてのフレームが消去され、そのメモリが他の用途に使用できるようになる。

プロジェクトノート機能の改善

VEGAS Pro 19ではプロジェクトノート機能の使い勝手が大きく向上している。

VEGAS Pro 18では、非常に単純なコメントしか追加することが出来なかったが、VEGAS Pro 19では、ノートにヘッダーカラーやラベルを設定することができる。

さらに、「新規ノートの追加」ボタンをクリックした時、タイムライン上の現在のカーソル位置に対応するタイムコードがコメント共に記録されるようになった。

つまりタイムライン上の指定タイムポイントに対して直接コメントを付けることが出来るわけだ。

これにより、コメントからタイムコードの位置にカーソルをジャンプできるようになり、利便性が大きく向上。

タイムコードは後で好きな位置に変更することも出来る。

チームで仕事を行う場合の指定タイムでの指示出しや後で編集する内容を書き留めておく備忘録としても大いに活用できるようになった。

Mochaトラッキングデータのインポート

MochaはBoris FX社が提供しているモーショントラッキングツールだ。

VEGAS Pro 19では、Mochaのモーショントラッキングデータを読み込めるようになった。

Mochaからトラッキングデータをエクスポートする場合は、シルエットコーナーピン形式で、シェイプデータをエクスポートする場合はMocha shape for AE形式でデータをエクスポートする。

VEGAS Pro 19にMochaデータを読み込むには、モーショントラッカー画面にあるMask行の一番右にある矢印ドロップダウンをクリックして表示されるメニューから「Mochaからのインポート」をクリックしてファイルを指定してやれば読み込むことが可能だ。

5K・8Kレンダリングテンプレートが追加された

名前を付けてレンダリング画面の「MAGIX HEVE/AAC MP4」フォーマットにおいて5Kと8Kのレンダリングテンプレートが追加されている。

HDRカラーサポートの強化

HDRに関しては以下の機能強化があった模様。

  • HDRプリセットのHWエンコーディング
  • OpenColorIO2.0のサポート
  • ACES 1.2に対応

VEGAS Streamでライブ配信【VEGAS Pro以上】

VEGAS Streamは、YoutubeやFacebook Live、twitch、その他様々なライブ配信プラットホームでライブ配信を行うためのソフトだ。

ただ実際に使ってみたところ正直日本人が現時点で使用するにはハードルが高い。

まず、UIが英語表記だし、日本語のマニュアルが存在しない。

そして、私の環境では、初期設定でテンプレートを利用しようとしたらクラッシュしてしまうなどいろいろと問題があった。

なので、現時点でこのソフトは正直利用する気にはなれない。

ライブ配信ソフトとしては、すでにOBSという優秀なフリーソフトウェアがあるし、日本語の解説も大量に存在するので、ライブ配信するならそちらを使用した方がよいだろう。

ただ、VEGAS Streamはまともに使えたら非常に使いやすそうなツールなので、日本語対応やバグの修正を是非とも行ってほしいところだ。

SOUND FORGE Audio Studio 15で音声波形編集【VEGAS Pro以上】

SOUND FORGE Audio Studio 15は、業界標準のプロ用オーディオ編集ソフト「SOUND FORGE Pro」と同じエンジンを搭載したサウンド編集ソフトだ。

音声を録音したり、波形を見ながら切り貼り編集することが可能だ。

特徴はPro版にある機能を制限して価格を抑えたライト版という感じで思っておけばよい。

最新バージョン15におけるAudio StudioとPro版の違いは以下の通り。

 SOUND FORGE Audio Studio 15SOUND FORGE Pro 15
最大ビット深度32ビットフロート/ 384 kHz64ビット浮動小数点/ 768 kHz
32ビット/64ビットシステムとの互換性
オーディオ録音、編集、および処理最大6チャンネル最大32チャンネル
インタラクティブ・チュートリアル
ASIOドライバのサポート
ワンタッチ録音
CDの書き込み(ディスクアットワンス/トラックアットワンス)
レッドブック準拠の音楽CD作成 
DDP出力 
スペクトル解析ツール 
Steinberg SpectraLayers Pro7とのシームレスな相互運用性 
ボイスアクティビティ検出 
ピークメーターV2 
位相範囲とモノラル互換性測定 
CALMを対象としたメータリング 
マルチチャネル対応のスペクトル分析 
クリッピングの識別と選択 
Windowsコンテキストメニュー NEW
インスタント・アクション NEW
CALMAct準拠のラウドネスメーター 
ウェーブカラー 
スペクトロスコープ 
リモートレコーディング NEW
デジタルピークメーター NEW
無音の自動削除 NEW
ACXエクスポートウィザード NEW
高度なエクスポート機能 NEW 
追加プラグイン
iZotope Ozone 9 Elements
iZotope RX 8 Elements NEW 
wizardFX Suite NEW 
coreFX Suite 

VEGAS Pro 18の時は、Pro版のSOUND FORGE Pro 14が付いていたのだが、VEGAS Pro 19になり格下のSOUND FORGE Audio Studioが付属するように変更されてしまったのが非常に残念。

Pro版には、ノイズ除去機能が搭載されていたりするので、やはりPro版をバンドルしてほしかったのが正直な所。

VEGAS Streamをバンドルするくらいなら、これまで通りSOUND FORGE Pro版を付けてくれる方がよかったと思う。

ただ、波形ソフトを1つも持っていないのであれば、非常に軽快に動作してくれるSOUND FORGE Audio Studio 15は持っておいても損はないだろう。

VEGAS上でも音声の録音や切り貼りは可能だが、音声だけを録音したり編集したりするのであれば、専用の波形編集ソフト上で行った方がはるかに効率が良いからだ。

SOUND FORGE Audio Studio 15があれば、VEGAS Pro 19(VEGAS Edit 19)上の音声イベントからAudio Studioを呼び出して音声ファイルを直接編集するといった連携を行うことも可能だ。

VEGAS Image 3なら画像合成ができる!【VEGAS POSTのみ】

VEGAS Image 3はAdobe Photoshopのようにレイヤーを無制限に使用して画像合成などができる、画像編集編集ソフトだ。

このVEGAS Image 3は、VEGAS Proシリーズの最上位エディションであるVEGAS Post 19に含まれている。

レイヤーやマスク、キーイング、豊富なエフェクトを駆使して非常に高度な合成画像を作成することが可能だ。

どんな事ができるのかは以下の紹介ビデオを見てほしい。

私は今回初めてVEGAS Image 3を使ってみたのだが、ある程度慣れは必要だがなかなか興味深いソフトだと思う。

線を描く系の編集などはできないっぽいが、画像合成に関してはPhotoshopよりも使いやすいかも。

ドロー機能のあるPhotoshopほどの万能さはないが、合成画像をやってみたいという人はぜひ一度使ってみてほしいソフトだ。

また、VEGAS Proと連動できるので、VEGAS Proで編集中の映像からスクリーンショットを取ってそのままVEGAS IMageで開いて編集するといったことができるので、Youtube動画のサムネ作りにも便利に使えそう。

VEGAS Effect 3ならVFX編集ができる!【VEGAS POSTのみ】

VEGAS Effect 3は、マルチレイヤー合成とキーフレームアニメーションを使用して映画で使用されるような特殊な視覚効果を持つ映像を作成することが出来るソフトだ。

このVEGAS Effect 3は、VEGAS Proシリーズの最上位エディションであるVEGAS Post 19に含まれている。

VEGAS Pro本体でもキーフレームアニメーションを利用してある程度の特殊な映像表現を作れれるが、手間もかかるしできることには限界がある。

VEGAS Effect 3を使用すれば、800種類以上のビジュアルエフェクトとプリセットを活用して、クオリティの高い特殊映像を短期間で作成することが出来る。

どんなことが出来るのかは、以下のVEGAS Effectsの公式紹介動画を見てみよう。

この手のソフトで業界標準のソフトは「Adobe After Effects」だが、いかんせんお値段が高いし、毎年利用料かかってしまう。

一方VEGAS POSTは買い切りソフトなので、一度購入すればずっとVEGAS Effect 3を使用し続けることが可能だ。

コストをかけずに視覚効果(VFX)映像を作成するには、VEGAS POSTの利用がおすすめだ。

試しに、VEGAS Image 3を少し触ってみたが、以下のような四角が次々と拡大していくアニメーションを直感で作ることができた。

この程度の簡単なアニメーションならVEGAS Pro本体でも作れてしまうが、色々複雑なアニメーションを作れてしまうソフトを触るのはやっぱり楽しいね。

After Effectsと同じくプロ仕様のソフトなので、高度な映像を作成するにはじっくり学ぶ必要があるだろうが、VEGAS Effect 3を駆使してかっちょいいYoutube用のOPタイトルなどを作ってみたいとひそかに思っている。

基本はVEGAS Edit 19のみでOK!

VEGAS Pro 19のパッケージには、ライブ配信ソフト「VEGAS Stream」やプロ仕様のクロマキープラグイン「Boris FX Primatte Studio」が含まれるようになり、前バージョンの「VEGAS Pro 18」の価格から比べると大きく値上げされてしまった。

ライブ配信を行わない方やプロ仕様のクロマキープラグインが必要のない方は、無理してPro版を買うメリットはないと思う。

VEGAS Streamもまともに動いてくれればまだしも、バグがあるっぽいしProエディションの購入はあまりおすすめできないかな。

ライブ配信したければフリーソフトのOBSで事足りてしまう。

ただし、キャンペーンでPro版とEdit版の価格がほとんど変わらなくなる場合があるので、その時は「SOUND FORGE Audio Studio 15」がついているPro版を購入してもいいかもしれない。

でも、Pro版を買うなら思い切ってVEGAS POSTを購入した方が幸せになれると思う。

【公式HPを参照】VEGAS Edit 20

趣味でVFX映像を作るならVEGAS POSTの購入がおすすめ

将来的に動画編集業界で働くことを考えている人やクライアント相手に動画編集ビジネスを行いたいと考えている人であればデファクトスタンダードなAdobe Premier Pro + Adobe After Effectsを使うべきだ。

なぜらなら、Adobeでは豊富なフォントが使えるしサポート体制もしっかりしている。デファクトスタンダードなだけに技術情報も充実しているからだ。

しかし、趣味でVFXをやるなら、コスト的にはVEGAS POSTの購入が断然おすすめだ。

Adobe Premier Proの年間コストは「28,776円」、Adobe After Effectsの年間コストも「28,776円」。

つまり合計年間、57,552円だ。これが毎年かかることになる。

一方、VEGAS POSTであれば、動画編集ソフトと画像合成ソフトとVFX/モーショングラフィックスソフトがセットになっていて、他にも波形ソフトとかプラグインとかライブ配信ソフトが付いて買い切りの59,800円で購入できてしまう。

Adobe Premier ProとAdobe After Effectsを1年間使用するのとほぼ同じ価格だ。

そして、VEGAS POSTの場合は一度購入すれば追加コストなしでずっと使い続けることが出来る。

どう考えてもVEGAS POSTの方がお得。

さらにだ、VEGAS POSTの場合、ソースネクストが定期的に行っている激安キャンペーンでめちゃくちゃ安く購入できてしまう時があるわけ。

最初の新発売キャンペーンでは、VEGAS POSTが39,800円の激安価格で購入できた。

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なので、VEGAS POSTに興味がある方は、キャンペーン情報を見逃さないようにしてほしい。

当サイトでは、毎回VEGAS Proのキャンペーン情報を掲載しているので、定期的にチェックしてもらえればと思う。

【公式HPを参照】VEGAS Post 20

既存のVEGAS Pro 18ユーザーは19にアップデートすべき?

今回のアップデートは、あまり劇的な機能向上が行われているとは言えないので、アップデートすべきかどうかは正直微妙な所だ。

使い慣れていたUIも微妙に変えられているので、そのせいで逆に使いずらさを感じるかも。

ただし、カラーグレーディングパネルの機能が大きく向上しているので、カラーコレクションを多用する人はアップデートを検討してもいいかもしれない。

BlackmagicRAWを使用する方であれば、素直に乗り換えるべきだろう。

すでに、VEGAS Proに使い慣れている方であれば、VEGAS POSTを購入してVFX編集にチャレンジするというのはありだと思う。

まとめ

私は、趣味やYoutuberレベルで動画編集を行う人が高額なコストのかかるAdobeソフトをわざわざ使う必要性をまったくといっていいほど感じない。

なぜなら、低コストで導入出来、非常に使いやすく、プロレベルの編集をこなしてくれるVEGAS Proが存在しているからだ。

これから動画編集を始めたいという方にはぜひ一度「VEGAS Edit 19」を使ってみてほしいなと思っている。

プロレベルの編集が可能な動画編集ソフトが低価格でしかも買い切り価格で購入できるのは非常に大きなメリットだ。

初心者でも簡単に使いこなせる直感的なインターフェースを備えたVEGAS Proなら、挫折することなく誰でも動画編集ができるようになると思うので、是非購入を検討してみてほしい。

2023年9月21日よりVEGAS Pro 21シリーズが新発売

【公式販売サイトで最新情報をチェック】

VEGAS Pro 19を詳細レビュー!前バージョンからの変更点を徹底解説!

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