私の使用しているノートPC「HP Spectre x360」は、ディスプレイ上部にインカメラがついているのだが、ウェブカメラって盗み見されるリスクがあるのでそのままの状態にしておくのはなんだか気持ち悪い。
過去にはウェブカメラを通じて他人をのぞき見することができるソフトを発売した人がアメリカで逮捕・起訴される事件が起きており、技術的に他人のPCのウェブカメラを盗み見する事は可能なのだ。
気にしない人は気にしないんだろうけど、もともと私はIT業界にいたため、そういうリスクについては結構敏感だったりする。
そんなわけで、私はティッシュを巻いてクリップで止めたりしていたのだが、あまりにもみっともないので前々から買いたいと思っていたウェブカメラカバーを購入してみた。
ウェブカメラカバーとは?
パソコン、スマートフォン、タブレット等に装備されているウェブカメラは、ハッカーから盗み見られるリスクが存在する。
具体的には、遠隔操作ウィルスに感染することで自分のPCが乗っ取られてしまうと攻撃者によってウェブカメラを起動されプライバシーを盗み見られてしまう可能性があるのだ。
そういった危険性からプライバシーを完全に保護してくれるのがウェブカメラカバーだ。
ウェブカメラカバーを利用するとカメラのレンズに蓋をすることができので、映像は映らない。
仮に遠隔操作ウィルスにPCが感染し、ハッカーがあなたのPCに侵入してウェブカメラを起動したとしても物理的に映らない状態になっているので、盗み見ることは不可能というわけだ。
技術の急速な発展に伴い、プライバシーの脅威と侵害から自己防衛することが今求められている。
今回購入したのウェブカメラカバーは在庫切れとなっているため、代わりに以下の販売者を紹介しておく。おそらく私が購入した商品と同一だと思われる。
Amazon Primeマーク付きでAmazonが発送してくれるのですぐに入手できるはずだ。
中国発送のものならもっと安く手に入れることが出来る。ただし商品が到着するまで結構時間がかかるので注意してほしい。
なぜウェブカメラを隠すべきなのか?
本当にノートPC等に付属のウェブカメラを隠す必要はあるのだろうか?
答えはYESだ。なぜならFBIが隠せと言っているから。
以下のソースによると、2016年09月16日のインディペンデント紙で「米連邦捜査局(FBI)がコンピューターのユーザーらに自身とその近しい者たちをハッカースパイから守る目的でウェブカメラのレンズを覆うよう呼びかけた」そうだ。
https://jp.sputniknews.com/life/201609162780673/
FBIのコミ長官が自らハッカーの追跡の脅威を語り、カメラをシールなどで封印することは今ユーザーができる「最も合理的なこと」と話している。長官は国の施設は全て特別のシールでウェブカメラを覆い隠しており、一般市民も同じようにカメラを隠すよう呼びかけている。
FBIのコミ長官とは、2013年9月から2017年5月まで連邦捜査局(FBI)長官を務めた「ジェームズ・コミー」のことで、今となっては元FBI長官。
米連邦捜査局(FBI)のトップが隠せといってるんだから、ここは素直に従っておく方が賢明というもの。
むしろ隠してない人は盗み見してどうぞと言っているようなものだ。
エドワード・スノーデンもカメラをシール等で覆うように推奨
エドワード・スノーデンは、アメリカ国家安全保障局 (NSA) および中央情報局 (CIA) の元局員で、アメリカの機密情報を告発したことでアメリカから追われており、現在ロシアに滞在中とされている人物だ。
元国家安全保障局職員のエドワルド・スノーデン氏もオリバー・ストーン監督の映画「スノーデン」の封切を翌日に控えて行なったインタラクティブ記者会見の中で、ユーザーらにサイバー安全保障の助言を行い、パスワードの使用のほかにもPCのウェブカメラをシールなどで覆うよう勧めている。
オリバーストーン監督の映画「スノーデン」はAmazon Primeビデオで見れるみたいなので今度見てみようと思う。Amazonプライム会員なら無料で見れるぞ。
フェイスブックの創業者もウェブカメラをテープで塞いでいた!
ファイスブックの創業者「マーク・ザッカーバーグ」氏もノートPCのウェブカメラをテープで隠していることが判明している。
詳しくは以下の「gizmodo」の記事を見てほしい。
https://www.gizmodo.jp/2016/06/post_664756.html
誰もが知る超有名IT企業のCEOもこのようにセキュリティ対策をしっかりとっている。
彼自身、凄腕のエンジニアなのでやはりそういうところの意識は高いようだ。
開封の儀
私が購入したのは以下の商品。WEBカメラカバーが3個セットになっている。
以下のようにしっかりパッケージングされている点は高評価。
物はかなり小さい。実寸は18mm x 9mmの大きさ。
以下は、張り付ける側の写真で青い保護シートがついている。
以下は、表面の写真。
以下は、カメラ窓をオープンにした状態。この状態の実寸は26mm x 9mmの大きさ。
厚さはわずか0.7mmの極薄設計。
実際に取り付けてみた
HP Spectre x360
私の現在の愛機「HP Spectre x360」に取り付けたのが以下の写真。
張り付けてもまった違和感がなくいい感じ。
以下は、カメラ窓をオープンにした状態。HP Spectre x360の場合、左右にIRカメラがついているのだが、それに干渉する事もないのでばっちりだ。
iPhone8
iPhone8のインカメラにも張り付けてみた。
閉じた状態はこんな感じ。
以下はカメラ窓を開けた状態。
使ってみた感想
良かった点
プライバシーが100%守られる
ウェブカメラを使わない時は、カバーを閉じておけば100%プライバシーを守ることが可能だ。
通常時において、カメラの存在を一切気にする必要がなくなり、のぞき見のリスクや心配から解放される。
リムーバブルスライダが便利すぎる
カバーの開閉は指でカバーをスライドさせるだけ。
力を入れなくても簡単にスムーズにスライドできるので利便性が非常に高い。
ノートPCの場合違和感は感じられない
ノートPCに張り付ける場合、黒ベゼルの上にブラックのカバーだとそれほど違和感は感じられなかった。
一体感があってカバーの存在はあまり気にならない。
付箋とかシールで隠していると、外出時の使用でダサさを醸し出してしまうが、このウェブカメラカバーだと外出時の使用もカッコ悪くない。
極薄設計なのでノートパソコンを閉じても干渉しない
暑さが0.7mmという極薄なので、ノートパソコンを閉じた際に、カバーが邪魔になって浮くなんてことはなかった。
Windows Hello 顔認証も困らない
HP Spectre x360でWindows10にログインする際に、Windows Hello顔認証でログインしているのだが、認証する時だけカメラカバーをサクッと開ければいいだけなので非常に使いやすい。
付箋やシール等でカメラを隠す形だと、取り外しと取付を繰り返さないといけなくなり粘着もすぐにダメになって取り換えないといけなくなるが、ウェブカメラカバーを使えばそんな手間暇は一切必要なくなる。
様々な機器に対応しているがGood
Windows PC、Mac、スマートフォン、タブレット等など、様々な機器に張り付けて使用する事が可能だ。
最近はインカメラがついているデバイスが非常に多いので、3個パックは非常に助かる。
いまいちな点
スマートフォンでの利用はスマートさが損なわれる
iPhoneに貼った写真を見てもらえばわかると思うが、スマートさが損なわれてしまう印象を受ける。
スマートフォンの画面が小さいだけに、ウェブカメラカバーを取り付けるとどうしても余計なものがついている感を感じてしまうのだ。
見た目を気にする人は、iPhoneやスマートフォンには貼らないほうがいいかもしれない。
まとめ
スマートフォンには必ずと言っていいほどインカメラがついているし、最近の多くのデバイスでもインカメラ搭載のものが多くなっている。
まさに、誰しもが盗み見られるリスクを抱えている現代社会。
自己防衛しておくことに越したことはないので、インカメラ搭載デバイスにはウェブカメラカバーを装着しておくことを是非お勧めしたい。
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