前回、サポート期限切れのWindows 7を無料でWindows 10にアップグレードする方法を紹介した。
前回は、Windows 7からそのままWindows10にアップグレードする方法の紹介だったが、Windows10を完全まっさらな状態で使用したい人もいるはずだ。
そこで、今回は、Windows 7からWindows 10に無償アップグレードする際にクリーンインストールを行う方法を紹介する。
Windows 10無料アップグレード対象者
当記事で解説しているWindows 10のクリーンインストール方法は、以下の人を対象として解説している。
Windows10の無償アップグレード対象期間(2016年7月29日まで)に一度でもWindows10にアップグレードを行ったことがある人
また、インストール作業においては、以下の条件で行なうものとする。
- Windows7 ProfessionalからWindows 10 Proにクリーンインストールアップグレードする
- 個人用デスクトップPCにWindows10をインストール
- Microsoftアカウントを使用せずオフラインアカウント(ローカルアカウント)を使用するものとする
- Microsoftに極力情報を送らないようにプライバシー重視で設定を行う。
Windows10のクリーンインストール手順
インストールメディアの準備
まず、以下のURLにアクセスする。
https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10
「Windows10のダウンロード」画面が表示されるので、「ツールを今すぐダウンロード」ボタンをクリックし、「MediaCreationTool1909.exe」をPCに保存する。
PCに保存した「MediaCreationTool1909.exe」をダブルクリックする。
ツールが起動し、「適用される通知とライセンス条項」が画面が表示されるので「同意する」ボタンをクリックする。
「実行する操作を選んでください」画面で「別のPCのインストールメディアを作成する(USBフラッシュドライブ、DVD、またはISOファイル)」を選択し「次へ」ボタンをクリックする。
「言語、アーキテクチャ、エディションの選択」画面が表示される。
デフォルトで「このPCにおすすめのオプションを使う」にチェックが入っており、最適な状態が選択されているはずなので、問題なけば「次へ」ボタンをクリックする。
「使用するメディアを選んでください」画面が表示される。
Windows10のインストールをUSBメモリから行う場合はUSBフラッシュドライブを、DVDメディアから行う場合は「ISO」ファイルを選択する。
USBフラッシュドライブを選択する場合、最低でも8GBのUSBメモリが必要だ。
今回は、DVDメディアに焼く方法を利用するため、「ISO」ファイルを選択し、「次へ」ボタンをクリックする。
ISOファイルの保存先フォルダを指定する画面が表示されるので、保存先フォルダを選択し、「保存」ボタンをクリックする。
「Windows 10をダウンロードしています」と表示されるので、完了するまでしばらく待とう。
ダウンロードが完了したら「ISOファイルをDVDにコピーしてください」と表示されるので、「DVD 書き込み用ドライブを開く」をクリックする。
Windows ディスク イメージ書き込みツールが起動するので、「書き込み用ドライブ」を選択し、空のDVD-Rメディアを書き込みドライブにセットして「書き込み」ボタンをクリックする。
空のDVD-Rメディアは4.7GBの容量があればOK。
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書き込み処理が開始するので、完了までしばらく待とう。
書き込みが完了したら「閉じる」ボタンをクリックする。
Windows 10セットアップ画面の「完了」ボタンをクリックすればインストールメディアの準備は完了だ。
インストール作業
インストール作業を開始する前に、必要なデータは別ドライブに必ずバックアップしておくようにしよう。
作成したWindows 10インストールメディアをPCのDVDドライブにセットし、PCを再起動させる。
BIOSでブートドライブをDVDドライブに設定し、Windows10インストールメディアを起動させよう。
インストールメディアから起動させると、以下の画面が表示される。基本的に、選択項目はデフォルト設定のままで問題ないので「次へ」ボタンをクリックする。
「今すぐインストール」ボタンをクリックする。
セットアップを始めています表示されるのでしばらく待っていると、以下「Windowsのライセンス認証」の画面が表示される。
Window10への無償アップグレード対象者であれば、「プロダクトキーがありません」をクリックすればOK。これでライセンスをクリアすることができる。
「インストールするオペレーティングシステムを選択してください」と表示される。
今回、Windows 7 Professional版からのアップグレードなので、「Windows 10 Pro」を選択した。OSを選択後「次へ」ボタンをクリックする。
「適用される通知とライセンス条項」という画面が表示されるので、「同意します」にチェックを入れて「次へ」ボタンをクリックする。
「Windowsのインストール場所を選んでください」という画面が表示されるので、通常はWindows10をインストールするパーティションを選択して次へをクリックすればいい。
今回の私の場合、ドライブ0パーティション2の存在が邪魔だったのでパーティションを操作することにした。
ドライブ0パーティション1と2を削除して、「ドライブ0の割り当てられていない領域」の状態にしてから、その領域を選択して「次へ」をクリックした。
「Windowsをインストールしています」と表示されるので、完了まで放置しよう。
もろもろの処理が終わると、「お住まいの地域はこちらでよろしいですか?」という画面が表示される。
「日本」を選択して「はい」ボタンをクリックする。
「キーボードレイアウトはこちらでよろしいですか?」という画面が表示されたら、Microsoft IMEのままで「はい」をクリックする。
「2つ目のキーボードレイアウトを追加しますか?」という画面が表示されたら、「スキップ」をクリックする。
「設定する方法を指定してください。」と表示されるので、「個人用に設定」をクリックして「次へ」ボタンをクリックする。
「Microsoftアカウントでサインイン」画面が表示されたら、画面左下にある「オフラインアカウント」をクリックする。
「サインインして、すべてのMicrosoftのアプリとサービスを活用してください」と表示されたら、左下にある「制限付きエクスペリエンス」をクリックする。
「このPCを使うのはだれですか?」と表示されたら、テキストボックスにローカルアカウントで使用する「ユーザー名」を入力し、「次へ」ボタンをクリックする。
「確実に覚えやすいパスワードを作成します」という画面が表示されるので、ログインに使用する「パスワード」を入力し、「次へ」ボタンをクリックする。
「パスワードの確認」という画面が表示されるので、再度先ほど入力したものと同じ「パスワード」を入力し、「次へ」ボタンをクリックする。
「このアカウントのセキュリティの質問を作成します」という画面が表示されたら、セキュリティの質問を選択、それに対する答えを入力し「次へ」ボタンをクリックする。
そして、これと同じ作業をあと2回繰り返す(合計3回)。
「アクティビティの履歴を利用してデバイス間でより多くの事を行う」画面が表示される。
複数のWindow10PC、デバイスを所持している方で、実行していた作業を別デバイスでも続行できるようにしたい人は「はい」を、そんな必要性はない人は「いいえ」をクリックする。
プライバシー情報を出来る限りMicrosoftに渡したくないのであれば「いいえ」を選択しよう。
私は、「いいえ」を選択した。
「デジタルアシスタントを利用する」画面が表示される。
音声認識AIアシスタントのCortanaを使用する人は、「同意」ボタンを、使用しない人は「拒否」ボタンをクリックする。
私は「拒否」ボタンを選択した。
「デバイスのプライバシー設定の選択」画面が表示されたら、全てのスイッチをオフにして「同意」ボタンをクリックする。
以下の画面が表示されるのでしばらく待とう。
しばらくするとWindows10が起動する。
これで、Windows 10のクリーンインストール作業は全て完了だ。
クリーンインストール後に最低限やっておいたほうがいい事
Windows Updateの実行
Windows10をクリーンインストールした場合でも、Windows Updateをかければまだ更新ファイルがあったりするのだ。
なので、クリーンインストール直後に、Windows Updateを実行してみよう。
Windows Updateは、「Windowsメニュー」→「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windows Update」から行なえる。
ビデオカードのドライバや管理ツールの最新版をインストール
PCで利用しているグラフィックカードのドライバや管理ツールの最新バージョンをメーカー公式HPからダウンロードするなりして更新しておこう。
Microsoft Storeなどからダウンロードできる場合もあるので要チェック。
バックアップソフトのインストールおよびシステムバックアップ
Windows 10をクリーンインストールしたばかりの状態は非常に貴重だ。
まだ、余計なアプリケーションがインストールされていない状態なので、システムとしてもっとも健全な状態だからだ。
なので、この状態のシステムバックアップをぜひ作っておきたいところだ。
この状態のシステムバックを作成しておけば、今後PCになんらかの不具合が生じたとしてもまっさら状態に簡単にリセットすることができる。
バックアップソフトに関しては、以下の記事で取り上げているので参考にしてみてほしい。
まとめ
Windows7から通常アップグレードした場合と比べるとやはりクリーンインストールの場合はWindows10がかなりさくさく動作してくれる。
インストールしたアプリやデータは全て消えてしまうので、再度インストールしないといけない手間はあるのだが、個人的にはクリーンインストールでWindows10にアップグレードする方法をお勧めしたい。
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