私が現在愛用中のWindows10搭載HP Spectre x360でWindowsストアアプリのインストールフォルダ(WindowsApps)に対してアクセス権の操作をごちゃごちゃとやっていたら、ストアアプリのソフトが起動しない等深刻な状態になってしまい、結局OSを工場出荷時にリカバリする羽目になってしまった。
今後、同様の事態に陥ってもすぐにOSを適切な状態に復元できるように、Windows10用の完全バックアップ方法について調べてみた。
Windows10のシステムの復元は役立たず
Windows10がおかしくなった時にまず考えるのはシステムの復元だ。
しかしこのWindows10の機能であるシステムの復元、とんでもなく使えない代物だった。
今回、数日前に戻れる復元ポイントが存在したので、なんとかなりそうかもと期待を膨らませてシステムの復元を試してみたらなんとエラーが出て復元できず。
ネットで検索してみたら同じようにシステムの復元できないという書き込みが多数見つかった。
結局いろいろ試してみるも復元できなかったので、あきらめて工場出荷時へのリカバリの道を選んだわけだ。
では、このような事態にならないためにはどうしたらいいのだろうか?
バックアップと復元(Windows 7)機能を使えばOK?
Windows10には、「バックアップと復元(Windows 7)」という機能も用意されている。
この機能は、Windows 10がインストールされているドライブ全体のイメージバックアップを作成することができる。
OSが標準で提供してくれるシステムバクアップ機能なら安心だ、この機能を使用すればバックアップと復元が簡単にできるじゃないか!と思いたいところだがちょっと待ってほしい。
実はこの機能、「Windows 10 Fall Creators Update(バージョン1709)」から公式に非推奨の機能とされてしまっていて、将来的に削除されてしまうリスクがあるらしいのだ。
しかも、この機能を使ってバックアップしたけど復元に失敗したなんて言う情報もネット上には転がっていて、とても信頼できるような機能ではないようなのだ。
そもそもWindows10の機能なのに機能名にWindows7とついてる時点で地雷臭が半端ない。
また、将来的になくなる可能性のある機能でバックアップなんてとても使えたものじゃないのでこの機能を使ってバックアップを取るのはやめたほうがいい。
結局、Windows10の完全バックアップを行うには、サードパーティー製のソフトを使うしか方法はなさそうだ。
おすすめのWindowsバックアップソフト3選
無料かつ日本語で利用でき、システムやディスク・パーティションを丸ごとバックアップ可能なWindows用のバックアップソフトを紹介する。
EaseUS Todo Backup Free

日本語 | 〇 | |
---|---|---|
対応OS | Windows 10/8.1/8/7/Vista/XP | |
システムのバックアップと復元 | 〇 | |
ディスク・パーティションバックアップと復元 | 〇 | |
増分バックアップ | 〇 | |
差分バックアップ | 〇 | |
圧縮レベル指定 | 〇 | |
暗号化 | 〇 | |
サイクルバックアップ | 日/週/月 | |
マウント | 〇 | |
HDブート | 〇 | |
ブータブルディスクの作成 | USB | × のはずがなぜか作成できる |
CD/DVD | 〇 | |
iso | 〇 |
EaseUS Todo Backup Freeは、ユーザー数2,000万人を突破している、Windows用バックアップソフトとしては昔から有名なソフトだ。
OSを起動した状態でもシステムバックアップを行うことができ、インターフェースもシンプルで初心者でも非常に使いやすいのがポイント。
通常のバックアップだけでなく、ディスクやパーティションのクーロン、SSD/HDDへのOSの移行等にも対応している。
中国メーカー製なので警戒する人もいるが、私はWindowsXP時代から何度もこのソフトのお世話になっており、これまで何一つトラブルに合ってないので心配する必要はないだろう。

AOMEI Backupper Standard

日本語 | 〇 | |
---|---|---|
対応OS | Windows 10/8.1/8/7/Vista/XP | |
システムのバックアップと復元 | 〇 | |
ディスク・パーティションバックアップと復元 | 〇 | |
増分バックアップ | 〇 | |
差分バックアップ | 〇 | |
圧縮レベル指定 | 〇 | |
暗号化 | 〇 | |
サイクルバックアップ | 日/週/月 | |
マウント | 〇 | |
HDブート | × | |
ブータブルディスクの作成 | USB | 〇 |
CD/DVD | 〇 | |
iso | 〇 |
AOMEI Backupper Standardは、EaseUS Todo Backup Freeと人気を2分するシステムバックアップが可能なWindows用バックアップソフトだ。
こちらも中国メーカー製のソフトだが、無料ソフトなのに機能は充実していて、OSを起動した状態でシステムバックアップを行うことができる。
AOMEI Backupper Standardは、EaseUS Todo Backup FreeではできないUSBブータブルディスクを作成することができる。
Paragon Hard Disk Manager for Windows

日本語 | 〇 | |
---|---|---|
対応OS | Windows 10/8.1/8/7 | |
システムのバックアップと復元 | 〇 | |
ディスク・パーティションバックアップと復元 | 〇 | |
増分バックアップ | 〇 | |
差分バックアップ | × | |
圧縮レベル指定 | 〇 | |
暗号化 | 〇 | |
サイクルバックアップ | × | |
マウント | 〇 | |
HDブート | × | |
ブータブルディスクの作成 | USB | 〇 |
CD/DVD | × | |
iso | 〇 要Windows AIK/ADK |
Paragon Hard Disk Manager for Windowsは、ドイツに本社を置き、米国、ドイツ、日本、ロシアを核として世界各国で事業を展開しているパラゴンソフトウェアグループ提供のバックアップソフトだ。
バックアップ、パーティション操作、データの抹消、ディスク・パーティション・OSコピー機能が1つの製品としてまとめられているが、無料版ではバックアップ機能と簡易なパーティション操作しか行えない。
ユーザーインターフェースも少しとっつきにくい印象を受ける。
バックアップ機能についても、EaseUS Todo Backup Free、AOMEI Backupper Standardと比較すると少し劣っているが、中国製ソフトがどうしても嫌だという人はこちらを使ってみるといいだろう。
まとめ
Windowsのシステムバックアップソフトは基本、無償版と有償版が提供されており、当然有償版のほうが機能は充実している。
ただ、通常のシステムバックアップ用途なら無償版で提供されてる機能で十分対応することが可能だ。
システムバックアップソフトでは、中国製ソフトが非常に使いやすくて洗練されており、基本的には、EaseUS Todo Backup Freeか、AOMEI Backupper Standardのどちらかを使用するのがおすすめ。
私は、以前から使い慣れたEaseUS Todo Backup Freeを使用している。
OSがなんらかの原因でおかしくなったり、起動しなくなったりした時にいつでも正常な状態に戻せるように、当ページで紹介したソフトを使用してぜひシステムの完全バックアップを取っておくことをお勧めする。
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