以前、Windows上にテスト用のWEBサーバーを構築する方法を紹介した。
この構築したサーバーにWindows10からWindows PowerShellやコマンドプロンプトを使用してSSH接続を行いVimを使用すると、Vimのコメントの表示色が濃い青で表示されてしまいまともに視認できない
このままではまともに使えないのでVimのカラースキームをカラーテーマを利用して変更してみた。
見にくすぎるWindows10標準SSH接続のVim表示
Windows10ではデフォルトでSSHクライアントが使用できるようになっている。
Windows10のWindows PowerShellを使用して、構築したテストサーバーにSSH接続を行い、Vimを使用したところ以下のような表示になってしまう。
コメントが全く読めないし、その他の設定値も非常に見にくい。
コマンドプロンプトからSSH接続してVimを使用したのが以下の画像。
こちらもコメントが見えなさすぎる。
このままでは使い物にならないので、Vimのカラースキームを設定することにした。
Vimカラースキームのテーマカラーをkoehlerに変更
Vimでは、カラースキームにカラーテーマを適用することで表示色を簡単に変更することができる。
テーマをいろいろ試したところ「koehler」が個人的にしっくりきた。
以下はVimのテーマカラーに「koehler」を設定した表示だ。
かなり見やすくなったのでしばらくカラーテーマ「koehler」で使ってみようと思う。
カラーテーマを適用してVimのカラースキームを変更する方法
カラーテーマを使用してVimのカラースキームを変更する方法を紹介する。
使用可能なテーマ名の確認方法
利用可能なテーマ名を確認してみよう。
以下のコマンドを入力するとVimで使用可能なテーマファイルの一覧が表示される。
ls -l /usr/share/vim/vim74/colors
拡張子「.vim」がずらっと表示されているが、これかカラーテーマファイルだ。
テーマ名を指定する時はこのファイル名(拡張子を除く)を指定してやればよい。
デフォルトで以下のテーマが確認できた。
- blue
- darkblue
- default
- delek
- desert
- elflord
- evening
- koehler
- morning
- murphy
- pablo
- peachpuff
- ron
- shine
- slate
- torte
- zellner
カラーテーマを一時的に適用して確認する方法
Vimでは、ファイルを開いている時にカラーテーマを一時的に適用することができる。
Vimで何らかのファイルを開き:を入力してコマンドモードにしよう。
コマンドモードの状態で以下のコマンドを入力するとVimのカラーテーマを変更することができる。
colorscheme テーマ名
例えば、「koehler」テーマを適用する場合は以下のように入力すればよい。
colorscheme koehler
この方法で設定したテーマは、現在のファイルを開いている時にだけ有効となり閉じてしまうと元の設定に戻ってしまう。
永続的に指定のカラーテーマを適用する
毎回カラーテーマを適用するコマンドを入力しなくて済むように永続的に設定が反映されるようにしよう。
rootアカウントで以下のコマンドを入力し、rootディレクトリ以下に.vimrcファイルを作成する
vim /root/.vimrc
ファイル内容に以下のように記述しよう。
colorscheme テーマ名
「テーマ名」の所は設定したいテーマ名を記述しよう。
記述後、保存して終了すれば、次回以降Vimを起動した時に設定したテーマカラーが常に適用されるようになる。
rootアカウント以外のユーザーアカウントでもカラーテーマを設定したい場合は、以下のコマンドでユーザーディレクトリー直下に同じように.vimrcファイルを作成して設定すればよい。
vim /home/ユーザー名/.vimrc
まとめ
サーバーのコマンドラインから直接Vimを使用した場合はデフォルトでも見やすく表示されるのだが、Windows PowerShellやコマンドラインからSSH接続してVimを使用するとなぜかサーバー上のコマンドラインを直接使用した時と表示色が異なってしまう。
今回の設定を行ったことで、Windows10デフォルトのSSH接続経由のVim表示が非常に見やすくなり、SSH接続の使い勝手が非常に良くなった。
同じように困っている人がいれば参考にしてみてほしい。
コメント