WordPressに標準搭載されているPing機能は、記事を更新するたびにPing送信を送ってしまうのだが、新規投稿時のみにPing送信を制限してくれるのがWordPress Ping Optimizerというプラグインだ。
この記事では、標準のPing送信機能を最適化してくれる「WordPress Ping Optimizer」について紹介し、使い方を解説する。
WordPress Ping Optimizerとは?
WordPress Ping Optimizerは、WordPressに標準で搭載されているPing送信機能を拡張してくれるワードプレスプラグインだ。
Ping送信そのものに関しては「Ping送信先リストまとめ」で解説しているので参考にしてほしい。
WordPress Ping OptimizerとWordPressデフォルトのPing送信機能と比較すると以下のような特徴がある。
新規投稿公開時のみPing送信
WordPress標準のPing送信機能を使用した場合は、記事を更新するたびにPing送信されるが、WordPress Ping Optimizerを使用した場合は、投稿を新規公開する時のみPing送信し、記事の更新時にはPing送信を行わない。
WordPress標準 | WordPress Ping Optimizer | |
---|---|---|
新規投稿公開時 | 送信する | 送信する |
投稿の更新時 | 送信する | 送信しない |
予約投稿公開時 | 送信する | 送信する |
Ping送信結果がわかるPingログ機能を搭載
WordPressのデフォルトPing送信機能には、ログ機能が搭載されていないためPing送信が成功したのかどうかわからないが、WordPress Ping OptimizerではPingログ機能が搭載されているので、Ping送信が成功したのかどうか簡単に把握することができる。
WordPress Ping Optimizerを使う必要性
巷のブログ等の解説では、WordPressデフォルトのPing送信の仕様だと記事を更新する度にPing送信することになるため、Ping送信先からPingスパム判定を受けてしまう可能性がある。だから、WordPress Ping Optimizerを使おうという解説がほとんどだ。
しかし、この主張は非常に根拠に乏しく、個人的にはまったく信用していない。
確かに、人間が行えないような高速にプログラマティックにPing送信を送るような場合は、Ping Spam判定されるのかもしれない。
しかし、WordPressで記事を頻繁に更新してしまったとして、それで問題になるようならば、そのPing送信先の設計がおかしい。
世界中で数多くの人が利用しているワードプレスの通常利用で、いちいちスパムだ何だといちゃもんをつけてくるなら頭大丈夫?のレベルである。
なので、ワードプレスのデフォルトのPing送信機能を利用していたとして、Pingスパム判定されることないと思っているし、仮にあったとしてもPing送信が無視されるだけの話で、たいした問題にはならない。
ひどいサイトだと、Ping送信しまくると検索エンジンからスパム判定を受けて順位が下がる可能性が~などととんでもないことを書いているサイトがあるが、そんなことはありえないので心配する必要はない。
おそらく検索エンジンからスパムが~とか書いてるのは、googleブログ検索やYahooブログ検索サービスが提供されていた時代のことを言っているのだと思うが、両サービスともとっくの昔(2013 or 2014年)に終了してしまっている。
仮にスパム判定されるとしたとして、いったい何年前の話をしているんだという話だ。どうであれ、サービスが終了してしまっている今となってはもはやどうでもいい話だ。
Ping送信は、現在では正直あまり意味がなくなってきているので、スパム云々の話は無視して問題ない。
私が、「WordPress Ping Optimizer」を使用したほうがいいと思う点は、ログ機能が搭載されていて便利なことと、ブログ記事の更新を行うたびに強制的にPing送信が行われるのはスマートでないと思うからだ。
記事を投稿した後に、文章の表現が気に入らなかったり、誤字脱字の修正を行い記事の更新ボタンを何度も押すことはよくある。その度に、Ping送信を行ったところでなんの意味がないので、意味のないことを極力さけるために私はこのプラグインを使用している。
インストール方法
WordPressにログインし、左メニューの「プラグイン」から「新規追加」をクリックする。
「プラグインを追加」画面が表示されるので、キーワード欄に「Ping Optimizer」と入力する。
画面に「WordPress Ping Optimizer」が表示されるので、「今すぐインストール」をクリックする。
インストールが終わると「有効化」ボタンが表示されるので「有効化」ボタンをクリックする。
プラグイン画面が表示され「プラグインを有効化しました。」と表示されたらインストール作業は完了だ。
設定方法
WordPress Ping Optimizerの設定を行うには、WordPress管理画面左メニューの「設定」から「WordPress Ping Optimizer」をクリックする。
Separete mulitiple service URIs with line breaks:の所にあるテキストボックスにPing送信先を記入する。
Ping送信先については「Ping送信先リストまとめ」を参考にしてほしい。
このPing送信先設定は、WordPressデフォルトのPing送信先設定(設定-投稿設定-更新情報サービス)の設定と完全に同期されており、どちらで変更しても他方に反映されるようになっている。
そのため、すでに標準機能の方でPing送信先の設定をしている場合は、同じリストが表示されているはずだ。その場合、付け加える必要がなければ、新たにPing送信先リストの設定を行う必要はない。
Ping送信先リストを設定、更新する場合は、「Enable pinging」にチェックが入っていることを確認し、「Save Setting」ボタンをクリックしよう。
WordPress Ping Optimizerの使い方
WordPress Ping Optimizerプラグインが有効化されている状態でかつ設定画面の「Enable pinging」にチェックが入っていれば、WordPress Ping OptimizerがPing送信を最適化してくれる。
そのため、ユーザーはいつものようにただ記事を投稿していくだけでよく、あとはプラグインが最適なタイミングのPing送信を自動で行ってくれる。
手動でPing送信
WordPress Ping Optimizerは、記事投稿時の自動Ping送信以外に手動でのPing送信をサポートしている。
もし任意のタイミングでPing送信を行いたい場合は、設定画面の「Ping Now」ボタンをクリックすればよい。
Ping Log機能
WordPress Ping Optimizerの設定画面下部の「Ping Log」には、Ping送信がいつ行われたのか、Ping送信が成功したかどうか等のログが表示されるようになっている。
赤枠より下がこの記事を下書き保存していた時のログで、Not PingingとなっていてPingが送信されていないことがわかる。
記事を新規投稿すると、Pinging(new post:”記事タイトル”)と表示され、Ping送信日時の所がリンク形式となり、そのリンクをクリックするとPing送信の送信結果が展開表示される。
送信結果が赤字で表示されていたら、そのPingサーバーに対するPing送信は失敗している。原因を調査し、Ping送信サーバーが機能していないと判断できれば、Pingサーバーリストから削除しておこう。
最後に
この記事では、ワードプレスプラグイン「WordPress Ping Optimizer」を利用してWordPressに標準搭載されているPing送信機能を拡張する方法を紹介した。
WordPressのPing送信を利用しているならば、余計なPing送信を避けるためにも「WordPress Ping Optimizer」を使用しすることをお勧めする。
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