「弥生会計」や「やよいの青色申告」で有名な弥生株式会社が販売している会計ソフトの弥生シリーズ。
なんと弥生 25シリーズからデータコンバートが2世代間に限定されてしまうとアナウンスされている。
今後は、古いバージョンからのデータコンバートがめんどくさい事になると思われるので今のうちに対策を検討しておこう。
弥生の買い替えを促す露骨な改悪
2024年2月17日現在、弥生24シリーズが発売されており、これまでは7世代前までコンバートする事ができていた。
つまり、1つのバージョンを比較的長く使い続ける事ができていたわけだ。
しかし、弥生25シリーズからはたったの2世代前からしかデータコンバートできなくなるので、通常の方法だと2年おきに買い替える必要が出てくる。
弥生会計25・やよいの青色申告25が発売されたら、弥生会計23・やよいの青色申告23より前のユーザーは直接データコンバートする事ができなくなるので注意が必要だ。
まぁ、インボイス対応で多くの方は弥生24シリーズに移行されていると思うので、すぐに対応が必要になる人は少ないかもしれない。
ただし、個人で免税事業者のままの方は、私のように古いバージョンをまだ使っている人もいると思うので今後どうするのか今のうちに検討しておいたほうがよいだろう。
2年毎に買い替えずともコンバート自体は可能!?
実は、弥生シリーズは無料体験版や旧バージョンの更新プログラムがダウンロードできるようになっているので、これを利用することでインストールから30日以内ならコンバート自体は行うことが可能だ。
ライセンス認証をスキップするとデータコンバータが起動するので指示に従って変換すればよい
ただし、この方法がいつまでも通用するという確証はないので、確実性を重視するならば2年毎に買い替えを行うのがベストだろう。
2年毎の買い替えが面倒な方はクラウド型への移行も検討すべし
2年毎に買い替えるのって結構めんどくさい。そこで、どうせ2年毎に買い替えるのであればこれを機に思い切ってクラウド型会計ソフトに切り替えるというのも手だ。
クラウド型会計ソフトは毎年費用がかかるが、常に最新のシステムを使用することが出来るので余計なことを考えずに済む。
また、スマホからでも使えるので外出先での作業や確認可能だ。
以下に、主要なクラウド型会計ソフトを比較したので、自分に合うクラウド型会計ソフトをさがしてみよう。
個人事業主向けクラウド会計ソフトの比較
以下は、個人事業主を対象としたクラウド会計ソフトの比較表だ。
やよいの青色申告オンライン セルフプラン | freee会計 スターター | freee会計 スタンダード | マネーフォワードクラウド確定申告 パーソナルミニ | マネーフォワードクラウド確定申告 パーソナル | |
---|---|---|---|---|---|
年間利用料金(税込) | 9,680円 | 12,936円 | 26,136円 | 11,880円 | 16,896円 |
請求書の作成 | × | ○ | ○ | × | × |
消費税申告書の作成 | ○ | × | ○ | × | ○ |
確定申告書の作成 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
インボイス制度に対応 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
電子帳簿保存法に対応 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
無料お試し期間 | 1年 | 30日 | 30日 | 1ヶ月間 | 1ヶ月間 |
※2024年2月18日現在の情報
費用面で見れば、やよいの青色申告オンラインが最も安く利用することが可能だ。ただし、クラウド会計ソフトとしてはfreee会計やマネーフォワードクラウドの方が評判は高い。
freee会計は、請求書の作成まで対応しているのが魅力的だが、その分他のサービスよりも費用が高くなっている。また、複式簿記ではない概念を優先しているため会計初心者には使いやすくても複式簿記に慣れた人には少々とっつきにくいという特徴がある。
会計業務や複式簿記に慣れている方にとっては、マネーフォワードクラウド確定申告の方がとっつきやすく使いやすい。
法人向けクラウド会計ソフトの比較
以下は、法人向けを対象としたクラウド会計ソフトの比較表だ。一番安いプランを掲載している。
弥生会計オンライン セルフプラン | freee会計 ミニマム | マネーフォワードクラウド会計 (スモールビジネス) | |
---|---|---|---|
年間利用料金(税込) | 30,580円 | 26,136円 | 39,336円 |
請求書の作成 | × | ○ | × |
消費税申告書の作成 | × | ○ | × |
決算書の作成 | ○ | ○ | ○ |
インボイス制度に対応 | ○ | ○ | ○ |
電子帳簿保存法に対応 | ○ | ○ | ○ |
無料お試し期間 | 1年 | 30日 | 30日 |
※2024年2月18日現在の情報
無料お試しで自分に最適なサービスを見つけよう
今後、会計業務においてはクラウド会計ソフトの利用はますます増えていくとみられる。
時代は明らかにクラウド型に移行しているため、弥生シリーズの改悪を機にクラウド会計ソフトへの移行を検討してみるといいだろう。
上で紹介したクラウド会計ソフトは、期間は違えど全てのサービスにおいて無料でお試しできる期間が設けられているので、まずは無料お試ししてみて自分にあったサービスを見つけよう。
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