コロナ禍によりリモートワーク、テレワークの導入が急速に進み、Zoom等を使ったオンライン会議やイベントが至る所で行われるようになってきている。
このオンライン会議だが、会議に参加後、会議内容を後で再確認したいという人もいるはず。
Zoomには、会議の主催者が録画を許可していれば、参加者が動画を録画できる機能が付いているのだが、主催者が録画許可にしているケースはあまりなく参加者が録画できない場合が多い。
そんな時に便利なのがソースネクストが販売している「全録KAIGIO」だ。こいつを使えば、Zoomの会議を自動で録画することが可能になる。
当記事では、全録KAIGIOの具体的な機能や使い方などを紹介したい。
全録KAIGIOとは?
全禄KAIGIOは、ソースネクストが販売を行う、ZoomやTeamsなどを使ったリモート会議を録画・保存することができるリモートワーク、テレワーク向けのお役立ちソフトウェアだ。
映像、音声を普通に録画できるだけでなく、あらかじめ決めた時間間隔で会議全体のスクリーンショットを自動で生成できる。
Zoom会議なら自動で録画を開始することも可能。
会議動画アーカイブとしての活用だけでなく、会議後の資料作成にも役立てることが出来る。
アプリのインストールは自動で行われるし、UIは非常にシンプルで操作ボタンも大きく、高齢の方でも余裕で使いこなすことが出来るのも大きな特徴の1つだ。
推奨動作環境
対応OS | Windows® 10 (32ビット/64ビット版) Windows® 8.1(32ビット/64ビット版) |
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メモリ | 4GB |
インストール容量 | 約100MB |
録画に必要なストレージ容量 | 5GB以上の空き容量 |
リアルタイム動画出力 | Intel Core i3シリーズ以上のCPU ※Intel Core i5シリーズ以上推奨 |
出力ファイル形式 | MP4 |
全録KAIGIOのユーザーインターフェース
以下は、全録KAIGIOのメイン画面だ。
以下は設定画面。
以下は編集画面。
全録KAIGIOの注目ポイント
どんなリモート会議でも録画可能
全録KAIGIOでは、簡単に説明すればPCのデスクトップ画面全体を録画するスクリーンレコーダーアプリとなっている。
そのため、ZoomやTeams等の種類を問わず、あらゆるリモート会議を録画することが可能だ。
録画した動画は圧縮されてMP4形式で保存されるので、どのPCでも動画を再生することが可能だ。
Zoomの会議は自動で録画できる!
全録KAIGIOの設定画面で、自動録画をONにしておくと、Zoomの会議限定だが自動で録画することができる。
Zoom会議のURLにアクセスしてあらかじめ参加しておくと、ホストが会議を開始した時に自動でデスクトップの録画を開始し、会議が終了すると自動で録画を終了して動画をファイルに出力してくれる。
会議開始時にその場にいなくても録画できるので、Zoomによるオンラインイベントを視聴したいけど、当日は予定があって見れないという場合に録画だけしておいて後で視聴するといった使い方が可能になる。
スクリーンショットが自動で生成される
全録KAIGIOでは、自動的に録画映像のスクリーンショットを設定秒数毎に撮影して保存してくれる。
この機能は、会議後の資料作成等に役立ってくれるはずだ。
デフォルトでは、5秒間隔に設定されているが、設定画面で好きな秒数を指定することが可能だ。
簡単な動画編集機能付き!
全録KAIGIOには、カット編集とトリミングの2つの録画動画の編集機能が搭載されている。
カット編集
カット編集は、編集画面下にある「はさみ」ボタンを使ってタイムライン上にINポイントとOUTポイントを指定し「書き出し」ボタンをクリックすることで、不要な部分をカットした動画を新たに出力することができる。
トリミング
トリミング領域を指定するには、編集画面下にある「トリミング」ボタンをクリックし、領域指定ハンドルで領域の大きさを指定後、左にある「実行」ボタンをクリック。
領域指定を行うと右下の「書き込み」ボタンがアクティブになる。「書き込み」ボタンをクリックすれば、トリミングされた動画が出力される。
使ってわかった改善してほしい所
一通り触って改善してほしい所があったとので以下にまとめたい。
スクリーンショット作成のオフ機能を搭載してほしい
全録KAIGIOでは、現状必ずスクリーンショットが自動的に作成されるようになっていて、機能をオフにすることができない。
スクリーンショットが必要ないという人もいると思うので、機能をオフにする設定も搭載してほしい。
バージョンアップにより、自動スクリーンショット機能のON、OFFができる機能が搭載されたので解決。
カット編集のIN・OUTポイント指定の改善
カット編集において、はさみアイコンでINポイントとOUTポイントの指定を行うようになっているが、タイムライン上に表示されている赤い縦ラインをドラッグすることでもINとOUTの調整ができればもっと使いやすくなると思う。
トリミング編集機能の改善
トリミング編集を行う際、別画面でトリミングする領域を指定するのだが、最後に「実行」というボタンを押すようになっている。
実行だと、すぐに動画出力してしまうイメージがあるので「領域設定」というボタンに変えたほうがいいだろう。
また、トリミング範囲を設定した後、書き出しボタンがアクティブになるが、編集画面上に設定したトリミング領域が表示されておらず、本当にトリミングされるのかどうか不安になる。
トリミング範囲設定後は、トリミング設定領域の枠線を編集画面に表示して正しく設定されているということをユーザーに示したほうが良い。
全録KAIGIOはこんな人におすすめ
- スクリーンレコーダーソフトを持っていない人
- 巷のスクリーンレコーダーソフトを使ってみたけどエンコード等がよくわからず使いこなせなかった人
- Zoom会議を自動録画したい人
- PC画面全体を簡単に録画したい人
- PC画面録画だけでなくカットやトリミング、スクリーンショットも行いたい人
最後に
全録KAIGIOは、すでに何らかのスクリーンレコーダーソフトを所持して使いこなしている人にとっては基本必要ないソフトといっていいが、Zoom会議を自動録画したい人や、録画した動画に対してカット編集やトリミング、スクリーンショットを行いたい人にとっては使うメリットはあるといえよう。
また、スクリーンレコーダーソフトを持っていない人で、Zoomを使用したオンライン会議、イベントによく参加される方や、簡易なスクリーンレコーダーソフトを求めている人は購入を検討してみるといいだろう。
コメント
コメント一覧 (2件)
全録KAIGIOを大阪・梅田のヨドバシカメラで9/15に購入しました。
操作方法でお聞きしたいことがあります。
・録画だけでスクリーンショットは不要です。その場合の
操作方法を教えてください。
田中さんへ
記事中の改善してほしい所にも書いている通り、現在の所全録KAIGIOにはスクリーンショットのオフ機能は搭載されていません。
そのため、スクリーンショットは必ず作成されてしまうのであきらめるしかないですね。