ワイヤレスイヤホンブランドの「SOUNDPEATS(サウンドピーツ)」から最新のワイヤレスイヤホン「Air5 Pro(エア ファイブ プロ)」が、2025年3月21日(金)より発売されている。
最新モデルの外観は、前モデルAir4 Proと似ているものの、音質やノイズキャンセリング性能など細部で進化している。
今回、SOUNDPEATS様より、レビュー用に商品提供を頂けたので、「SOUNDPEATS Air5 Pro 完全ワイヤレスイヤホン」を実際に使用して感じたリアルな良さや注意点をAir4 Proとの比較も交えて詳しく解説する。
結論から言えば、「Air5 Pro」は1万円以下の価格帯では圧倒的な完成度を誇る完全ワイヤレスイヤホンだ。
前モデル「Air4 Pro」と比べて、音質・ノイズキャンセリング・低遅延・防水性能などあらゆる面で着実に進化しており、とくにLDACやLC3といった高音質&低遅延コーデックに対応した点は明確なアドバンテージとなっている。
音質面では、ドライバーサイズが小さくなったにも関わらず、むしろ低音の迫力がアップしており、SOUNDPEATSのチューニング技術の高さが際立つ仕上がりだ。
ただし、iPhoneではLDACやLC3が使えないため、真価を発揮できるのはAndroidユーザーに限られる。
それを踏まえても、この価格帯で得られる体験としてはトップクラスのクオリティ。「コスパの高いイヤホンがほしい」という方に、是非おすすめしたいモデルである。

- LDAC / aptX Lossless 対応でハイレゾ相当の高音質再生が可能
- -55dBの強力なアクティブノイズキャンセリング(4つのモード搭載)
- ケース併用で最大37時間、単体で7.5時間のロングバッテリー
- 10分充電で約2時間再生できる急速充電に対応
- LC3コーデック対応により、LE Audio時代への備えとしても安心
- IPX5の防水性能で軽い運動や雨天時も安心
- 専用アプリ「PeatsAudio」でEQ調整・ANCモード切替が可能
- 「イヤホンを探す」機能を新搭載
- 箱が開けにくい
- マニュアル(ユーザーガイド)が少し不親切
- 連続音量調節機能がなく、1段階ずつの調整のみ
- iPhoneではAir5 Proのポテンシャルを活かしきれない
クーポンコード:SPA5P202508
割引:8%OFF
対象商品:SOUNDPEATS Air5 Pro
クーポンの有効期限:2025/08/01(金) 09:00 ~ 2025/08/10(日) 23:59
※ 販売ページクーポンの併用は可能です。
クーポンコード:INFO2025SP
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対象商品:SOUNDPEATS H3、UUイヤーカフ、CCイヤーカフ、SpacePro、Chasers
クーポンの有効期限:2025/08/01(金) 09:00 ~ 2025/08/10(日) 23:59
※ 販売ページクーポンの併用は可能です。
以下より、「SOUNDPEATS Air5 Pro ワイヤレスイヤホン」を詳細にレビューしていく。購入前に知っておくべきことをすべてお伝えしていくので、購入を検討している方は参考にしてみてほしい。
パッケージ紹介
では、パッケージを開封していこう。
パッケージ表面。

裏面はこんな感じ。

蓋を開けた所。

本体が乗っているトレイの下の両サイドに充電ケーブルと、調節用イヤーピースが入っている。

以下が充電ケーブルと調整用イヤーピース。調節用イヤーピースはSサイズ2個とLサイズ2個が入っている。本体にデフォルトでついてるのはMサイズ。

上蓋の中に以下の包みが入っている。

中には以下のユーザーガイドとアプリ導入解説書、そしてよくわからないキャラのシールが入っていた。

以下が、内容物の全て。

商品デザイン
こちらが、充電ケースの表面。Air4 Proの時と同じであまり高級感は感じないが一応マット仕上げ。

表面下部に、小さなLEDライトが付いており、ケースを空けた時、閉じた時、充電中にバッテリー残量が色でわかるようになっている。
こちらが、充電ケースの裏面。ヒンジ部分にSOUNDPERTSと書かれている。

充電ケース下部に、充電ケーブル接続口とペアリングやリセットに使用するボタンがある。接続口はUSB-TypeCコネクタになっていて使い勝手がよい。

充電ケースを空けた所。ここの部分はAir4 Proから変わっている。Air 4Proはステム部分がすっぽり隠れるようになっていたが、Air 5Proではステム部分が見える形で収納するようになっている。

イヤホンは充電ケースにマグネット吸着されるようになっており、ケースを上下さかさまにしてもイヤホンがケースから落ちることがない。
ワイヤレスイヤホンの外観はこんな感じ。形状はカナル型のワイヤレスイヤホンとなっている。

イヤホン外側の「SOUNDPEATS」のロゴ部分がタッチセンサーになっており、そこにタッチすることで各種操作が行える。
ステム先端の方にL,Rの表記がありAir4 Proよりも表記の視認性は良くなっている。
重量・サイズ感
イヤホン片側1個当たりの重量は実測値で4.9g。公称は4.8gなので0.1g公称よりも重かった。

充電ケースのみの重量は41.6g。

充電ケース+イヤホン1セットの重量は実測値で51.6g。公称は約50.3gなので、1.3gの差があった。

カラーバリエーション
SOUNDPEATS Air5 Pro 完全ワイヤレスイヤホンのカラーバリエーションはブラックとホワイトの2色展開となっている。
ブラック
ホワイト
基本はAir4 Proを踏襲

Air5 Proは、Air4 Proの正統進化モデルで、基本設計や装着感、操作性など多くの部分で「Air4 Pro」をベースにしているが、音質・ノイズキャンセリング、バッテリー性能などが強化されている。
基本的な機能や操作感などについては、前モデルAir4 Proの下記のレビュー記事もあわせて参照してほしい。

Air4 Proから何が変わった?
音質の違いはあるのか?

- クアルコム社(Qualcomm)の最先端Bluetoothチップ「QCC3091」を採用
- ハイレゾ認証済み
- 次世代ワイヤレスオーディオプラットフォーム「Snapdragon Sound」に対応
- SBC / AAC / LC3 / LDAC / aptX / aptX Adaptive / aptX Losslessといった主要なコーデックに全対応
- 10mmダイナミックドライバー搭載。振動板にはPUとPEEKの高性能複合素材を採用
SOUNDPEATS Air5 Proは、Air4 Proとは異なるアプローチで、より明瞭かつバランスの取れた音質を実現している。
Air4 Proは13mmの大型ドライバーで迫力ある低音を重視していたが、Air5 Proでは10mmの高性能ドライバー(PU+PEEK)を採用し、より解像度やバランスに重点を置いたサウンドに仕上がっています。
ドライバー素材と音の傾向

Air4 Proは13mmの大型ダイナミックドライバーを搭載しており、量感のある低音とゆったりとしたサウンドが特徴だった。
一方、Air5 Proでは10mmにサイズダウンしながらも、PU(ポリウレタン)とPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)という高性能な複合振動板素材を採用。
これにより、音の応答性・クリアさ・歪みの少なさが向上し、サイズ以上に高精度な再生能力を発揮する。特にPEEK素材は強度・耐熱性・内部損失性(不要な振動を抑える力)に優れており、中高域の透明感や解像度が向上。
PU素材との組み合わせで低音も柔らかく支え、結果としてフラットかつバランスの取れた音作りを実現している。
アコースティック設計とコーデックの最適化
さらに、Air5 ProではSOUNDPEATS独自のアコースティック設計とチューニング技術を活かし、より「歪みの少ない」再生が可能となっている。
また、Air4 Proが対応していたaptX Losslessに加え、新たにLDACおよびLC3にも対応。
特にLDACはAndroidユーザーにとって恩恵が大きく、より広帯域・高ビットレートな音声伝送が可能となったことで、ハイレゾ相当の音源をよりリッチに再生できる環境が整っている。
ハイレゾ対応が“正式”になったのも進化のポイント
Air4 Proも、Snapdragon SoundやaptX Lossless対応により「ハイレゾ相当」の音質再生が可能だった。ただし、日本オーディオ協会の「Hi-Res Audio認証ロゴ」は取得されていなかった。
一方、Air5 Proは新たにLDACに対応し、再生周波数帯域も20Hz〜40kHzへ拡張されたことで、正式にハイレゾ認証を取得。これにより、高音域の繊細な再現や音の空気感にまでこだわった再生が可能となり、技術面でも「確かな進化」が見て取れる。
新しく搭載されたコーデックについて
Bluetoothの次世代標準規格「LE Audio(Bluetooth 5.2〜)」で採用された新しい音声コーデック。正式名称は Low Complexity Communication Codec。
- 従来のSBCよりも低ビットレートでも高音質
- 音質と省電力性能のバランスに優れている
- 将来的にマルチストリーム再生や補聴器・放送音声の共有などにも活用される

ソニーが開発したハイレゾ対応のBluetoothオーディオコーデック。最大990kbpsの高ビットレートで音声を伝送できるのが特徴で、有線に近い高音質再生が可能。
- 最大24bit/96kHzの音源に対応(ハイレゾ)
- 音の細かいニュアンスや空気感まで表現可能

実際に聴いてみた印象
Air5 Proで実際に音楽を聞いてまず驚いたのは、想像以上に低音がしっかり響くという点。数値ではわからない「体感」の部分で、はっきりとした違いが感じられた。
前モデルのAir4 Proは13mmの大口径ドライバーを搭載していたため、そちらの方が迫力ある低音を出せると思いきや…なんとAir5 Proの10mmドライバーの方がズンズンと響いてくるのだ。
サイズ以上のパワフルな低音再現が実現されており、PU+PEEK複合素材によるドライバー構造と、SOUNDPEATS独自のチューニングには素直に感心した。
また、低音が前に出すぎることもなく、全体としては非常にバランスの良いサウンド。ボーカルはくっきりと前に出て、ギターやシンセの粒立ちもよく、高音から低音まで立体的に広がるような聴き心地が味わえる。
音が「スッ」と抜ける感じが心地よく、ずっと聴いていたくなるようなクリアな音質。特にEDMやロックとの相性は抜群で、リズムのノリが気持ちよく感じられた。
ノイズキャンセリングはどれほど強化された?

- AI 適応型 Adaptive ANC(アダプティブアクティブノイズキャンセリング)機能を搭載
- SOUNDPEATS史上最高の最大55dB のノイズ低減を実現
Air5 Proでは、ノイズキャンセリング性能が前モデルAir4 Proの最大-45dBから、最大-55dBへと大幅に強化されている。
この約10dBの差は、単なる数字以上に体感にもはっきりと表れる進化で、静かな環境下での音楽体験に違いをもたらしてくれる。
両モデルともにAdaptive ANC(適応型ノイズキャンセリング)に対応しており、周囲の騒音に応じてノイズキャンセリングの強さを自動で調整してくれる機能を搭載しているが、Air5 Proではその精度と効き方がさらに洗練された印象だ。
実際、クーラーを稼働させた所でAir4 Proを使用した場合は、クーラーの稼働音がごくうっすらと残っていた感じだったが、Air5 Proだと完全に稼働音が消えるレベルでしっかりとノイズが抑えられていた。
また、Air5 Proでは4つのノイズキャンセリングモードに対応しており、状況に応じでユーザーが専用アプリからモードを変更出来るようになった。
- 適応型ノイズキャンセリング
- 室内ノイズキャンセリング
- 屋外ノイズキャンセリング
- 屋外交通ノイズキャンセリング
Air4 Proにはモード切り替え機能がなかったため、環境に応じて自分好みに調整できる点はAir5 Proの明確な進化ポイントだ。
装着感・イヤホン本体デザインの違いは?

Air5 Proは、片耳4.8g(※実測4.9g)でAir4 Proの4.7g(実測値)よりも少しだけ重いのだが、形状はほぼ同じだし違いはほとんど感じない。Air 4Proと同様に装着感には満足だ。

長時間装着しても耳への負担はほとんど感じないし、実際に3時間以上使用しても違和感なく、ジョギングやエクササイズをしてもずれることはなかった。
フィット感が合わない人は、付属のイヤーチップで調節することも出来るので安心だ。
遅延・ゲームモードの体感差は?

- 60ms低遅延ゲームモード搭載(Air4 Proより性能が向上)
Air4Proのゲームモード(低遅延モード)は88msの低遅延だったが、Air5 Proでは60ms低遅延に性能アップしている。
Air4 ProとAir5 Proの両方をゲームモードONの状態で音ゲーで実際に比較してみたところ、どちらも非常に優れた低遅延性能を発揮しており、プレイ中に明確な違いを感じることはなかった。
数値上では、
- Air4 Pro:88ms
- Air5 Pro:60ms
と、Air5 Proの方がスペック的には優れているが、音ゲーのような繊細な操作が要求されるシーンでも、両機種ともに遅延によるストレスはほぼゼロ。
実用面ではどちらも非常に快適にプレイできるレベルに達していると感じた。
バッテリー持ちは?

Air5 Proでは、バッテリー性能がしっかり強化されている。
- Air5 Pro
-
- イヤホン単体 最大約7.5時間
- ケース併用 最大約37時間
- Air4 Pro
-
- イヤホン単体 最大約6.5時間
- ケース併用 最大約26時間
単体でも約1時間、トータルでは11時間もの差があり、特にケース併用時のスタミナが大幅にアップしているのがポイントだ。
体感的にも、Air5 Proはバッテリーの減りが非常に緩やか。
通勤・通学、カフェ作業、動画視聴などで数時間連続使用しても、まだまだ残っている印象で、1日2〜3時間の使用なら1週間近く充電なしで使えるレベル。
また、Air5 Proではイヤホン単体の充電時間が短縮されており、さらに急速充電にも対応しているので急ぎの充電にも対応しやすくなっている。
「うっかり充電し忘れていたけど、外出前にちょっとだけ充電」というようなシーンでも、実用的に使えるレベルの充電性能があるのは大きな進化ポイントだ。
フル充電時間はAir4 Proよりもイヤホン単体で1時間短縮されており、充電ストレスも軽減されている。
| モデル | イヤホン充電時間 | ケース充電時間 | 急速充電対応 |
|---|---|---|---|
| Air4 Pro | 約2時間 | 約2時間 | 非対応 |
| Air5 Pro | 約1時間 | 約2時間 | 対応(10分で約2時間再生) |
操作性が微妙に変更されている

Air5 Proでは、Air4 Proから操作性が若干変更されている。操作性に関するAir4 Proからの変更点を以下にまとめた。
- 手動による電源ON/OFF機能が廃止
- 通話切替機能が廃止
- 手動ペアリングのボタン長押し秒数が3秒から2秒に変更
- 音声認識アシスト機能呼び出しが右のみ⇒左右どちらからに変更された
- ゲームモードの有効化/無効化操作がイヤホンからできなくなった
Air 5 Proの操作方法は以下の通り。
| 電源オン | 自動:イヤホンが充電ケースに入っている状態でケースを開ける |
|---|---|
| 電源オフ | 自動:イヤホンを充電ケースに戻してケースを閉じる |
| 再生/一時停止 | 手動:左右どちらかのイヤホンのタッチパネルをダブルタップ |
| 音量を下げる | 左側のイヤホンのタッチパネルを1回タップ |
| 音量を上げる | 右側のイヤホンのタッチパネルを1回タップ |
| 曲送り | 右側のイヤホンのタッチパネルを1.5秒長押し |
| ノイズキャンセリング/ パススルーモード(外音取り込み)/ ノーマルモードの切替 | 左側のイヤホンのタッチパネルを1.5秒長押し |
| 電話を受ける/切る | 左右どちらかのイヤホンのタッチパネルをダブルタップ |
| 着信拒否 | 着信中、左右どちらかのイヤホンのタッチパネルを1.5秒長押し |
| 通話切替 | 通話中、左右どちらかのイヤホンのタッチパネルを2秒長押し |
| 手動ペアリング | イヤホンを充電ケースにセットした状態で充電ケースの蓋を開け、充電ケースのボタンを2秒長押し |
| 端末の音声認識アシスト機能(Siri/Google)を起動 | 左右どちらかのタッチパネルを3回タップ |
| ゲームモードの有効化/無効化 | 左側のタッチパネルを3回タップ |
Air4 Proでは手動でイヤホンの電源をON/OFFできる仕様だったが、Air5 Proではその操作は廃止されているようだ。
Air5 Proはケースにイヤホンを入れた状態で蓋をあけると自動で電源がON、蓋を閉じるとOFFになる仕様で、手動OFF操作は不要設計に変更されている。
シンプルな操作設計としては◎だが、ケースが手元にない場合に電源を切りたい人にはちょっと不便だ。
ただし、Air4 Proのレビュー記事で指摘していたように、手動でイヤホン電源をオフする操作中に別の操作が実行されてしまうという欠陥が合ったので、そういったことも考慮にいれて廃止されたのではないかと思う。
でも、他にわかりやすい操作を割り当てればよかったのでは?とも思うので、個人的には手動電源ON/OFFは復活してもらいたいところ。
あと、ゲームモードの有効化/無効化操作がデフォルトでなくなっているが、アプリを使って操作を割り当てることが出来るので、この機能が必要な方はアプリの操作カスタマイズ機能を使って割り当てるといいだろう。
その他の変更点

装着検出機能が廃止
Air5 Proでは前モデルのAir4 Proで搭載されていた装着検出機能が廃止されている。
この機能は、イヤホンを耳から外すと自動で音楽が一時停止し、耳に戻すと再生が再開されるという一見便利な仕組みだが、個人的には煩わしく思っていた。
例えば、片耳だけイヤホンを外してちょっと会話したいときでも再生が止まったり、手に持ってるときに誤検知で逆に再生されたりして、ストレスになることがある。
Air5 Proでこの機能が廃止されたことで、こうした意図しない再生・停止の切り替えがなくなり、自分でしっかりコントロールできるようになった点はむしろメリットと感じている。
前モデルのAir4 Proではアプリ側で装着検出機能をオフにできたので、必要のない人はこれをOFFにすればいいだけだったのだが、個人的にはこの機能がなくなってもデメリットは感じない。
自動制御が好きな人にとっては不便になったと思うかもしれないが、手動で再生・停止を管理したい人には逆に使いやすい仕様変更と言えるだろう。
イヤホンを探す機能を新搭載〜ただし実用性にかける〜
Air5 Proでは、新たに「イヤホンを探す」機能が追加された。
これは、PeatsAudioアプリ上からイヤホンに音を鳴らさせることで場所を特定するという仕組みだ。
ただし、この機能にはいくつかの制限や注意点がある。
イヤホン本体に音を鳴らさせるためには、Bluetooth接続が確立されている状態が必要だ。つまり、スマホとイヤホンがペアリングされた状態で、かつ近距離で通信ができるときにしか作動しない。
そのため、例えば以下のような状況では役に立たないことがある。
- ケースに収納された状態でなくした場合(音は鳴らない)
- イヤホンの電源が切れている状態
- Bluetoothの接続が切れてしまった遠方での紛失
また、音を鳴らしてもイヤホンから発する音がちょっと小さい。同じ部屋にいる場合はなんとか見つかるかなーというレベル。もう少し大きな音がほしいところ。
また、おそらくだが最後にBluetooth接続を確立した場所がマップ上で表示されるのだが、そもそもBluetooth接続が確立していないとアプリで情報を表示できないのでマップで表示する意味あるの?って感じだ
だから実際は、近くにイヤホンがあってBluetooth通信が確立できる状態じゃないと使い物にならないってことになる。
遠くで紛失したときとか、ケースに入れててBluetooth切れてるときは、正直どうしようもない。部屋の中でどこに置いたっけ?というときぐらいでしか役に立たないので、いまいち実用性にかける機能というのが正直な感想だ。
防水性能がIPX5にアップ
Air5 Proは前モデルのAir4 Pro(IPX4)よりも防水性能が向上し、IPX5等級を取得している。
IPX5は「あらゆる方向からの水の噴流水に対して有害な影響がない」というレベルで、汗や雨など日常の水濡れにより強く耐えられる設計になっている。
これによりスポーツやアウトドア、通勤時の急な雨でも安心して使用できるのが大きな魅力だ。
ただし、防水性能はあくまで「生活防水」程度のものであり、長時間の水没や高圧の水流には耐えられないので注意しよう。
SOUNDPEATS Air5 ProとAir4 Proとのスペック比較

以下は、SOUNDPEATS Air4 Pro ワイヤレスイヤホンとのスペック比較表だ。
| 製品名 | Air5 Pro | Air4 Pro |
|---|---|---|
| タイプ | 完全ワイヤレス型 | 完全ワイヤレス型 |
| 形式 | カナル型 | カナル型 |
| 本体操作 | タッチ | タッチ |
| ドライバー方式 | 10mmダイナミックドライバー(PU+PEEK) | 13mmダイナミックドライバー |
| ハイレゾ認証 | 認証済み | 認証なし |
| Snapdragon Sound | 認証済み | 認証なし(機能は対応) |
| LE Audio | 対応 | 対応 |
| 再生周波数帯域 | 20Hz—40KHz | 20Hz—20KHz |
| 対応コーデック | SBC/AAC/LC3/LDAC/aptX/aptX Adaptive/aptX Lossless | SBC/AAC/aptX/aptX Adaptive/aptX Lossless |
| Bluetoothチップ | QCC3091 | QCC3071 |
| Bluetoothバージョン | Bluetooth5.4 | Bluetooth5.3 |
| Bluetoothプロファイル | HSP、HFP、A2DP、AVRCP | HSP、HFP、A2DP、AVRCP |
| 最大持続時間(単体) | 7.5時間 | 6.5時間 |
| 最大持続時間(本体) | 37時間 | 26時間 |
| 重量 (単体) | 4.8g | 3g |
| 重量 (本体) | 50.3g | 36g |
| サイズ (単体) | 34.60 x 19.87 x 23.5mm | 34.4 x 20.7 x 24mm |
| サイズ (本体) | 66.88 x 48.33 x 26.92mm | 64 x 48.3mm x 24.2mm |
| 充電時間 (単体) | 1時間 | 1.5時間 |
| 充電時間 (本体) | 2時間 | 2時間 |
| 充電コネクタ | USB Type-C | USB Type-C |
| 内蔵マイク | 片側3基 | 片側3基 |
| Adaptive ANC | 対応(-55dB) | 対応(-45dB) |
| 通話用ノイズリダクション | CVC | CVC |
| 風切り音低減 | 対応 | 対応 |
| マルチポイント | 対応 | 対応 |
| 装着検出機能 | ✕ | 対応 |
| ゲームモード | 対応(60ms 低遅延) | 対応(88ms 低遅延) |
| イヤホンを探す | 対応 | ✕ |
| 専用アプリ | PeatsAudio | SOUNDPEATS/PeatsAudio |
| 防水性能 | IPX5 | IPX4 |
| 通常価格 | 9,980円 | 8,480円 |
| 発売日 | 2025年3月21日 12時 | 2023年10月 |
専用アプリについて

「SOUNDPEATS Air5 Pro」では、公式アプリ「PeatsAudio」に対応している。
公式アプリでは以下の機能を利用することが可能だ。利用したい方はインストールしておくといいだろう。
- デバイス情報の確認
- ファームウェアの更新
- イヤホンのリセット
- 音声ガイダンスの音量調整
- イヤホンを探す
- 装着テスト
- バッテリー残量の確認(イヤホン/充電器)
- ノイズキャンセリング/ノーマル/外音取り込みモードの切替
- ノイズキャンセリングモードの選択
- 適応型ノイズキャンセリング
- 室内ノイズキャンセリング
- 屋外ノイズキャンセリング
- 屋外交通
- 外音取り込みモードの選択
- 人の声の強調
- 標準的な外音取り込みモード
- タッチコントロールのON/OFF
- ゲームモードのON/OFF
- マルチポイントのON/OFF
- イヤホン操作機能のカスタマイズ
- イコライザー(アダプティブEQ、12のプリセットEQ、カスタムEQ)
アプリのホーム画面

EQ設定画面

カスタムイコライザ―画面

メニュー表示

デメリットはある?個人的に気になったポイント

利用してみて個人的に気になったことを上げておく。
- 箱が開けにくい
- マニュアル(ユーザーガイド)が少し不親切
- iPhoneではAir4 Proのポテンシャルを活かしきれない
箱が開けにくい
Air4 Pro同様、Air5 Proも商品のパッケージングにかぶせフタ式の箱が採用されている。
Air4 Proのレビューでも指摘したが、Air5 Proも同様に箱が開けにくいままだった。
蓋と身の密着性を高すぎるので、もっと簡単に箱を開けれるようにしてほしいところ。
マニュアル(ユーザーガイド)が相変わらず不親切
Air4 Proの時からマニュアルは不親切だったが、Air5 Proも相変わらずマニュアルは不親切だ。
特にコントロールの説明が図だけで書かれているので、その図が何を意味しているのか非常にわかりにくい。
また、各機能項目ごとに複数言語で説明されているのもわかりにくい。機能ごとに各言語解説ではなく、各言語事にすべての機能を解説してほしいところ。
iPhoneではAir5 Proのポテンシャルを活かしきれない
Air5 Proは、LDACやaptX Losslessといった高音質コーデックに対応しており、ハイレゾ相当の音源をワイヤレスでも楽しめる仕様になっている。
しかし、ここで注意したいのが接続するスマートフォン側の対応状況。iPhoneは現時点で、AACコーデックにしか対応しておらず、LDACやaptX系(aptX Adaptive、aptX Losslessなど)には非対応だ。
つまり、Air5 Proの持つ高音質再生能力をiPhoneではフルに活かすことができないというのが現実。
もちろんAAC接続でも音質は十分良好だが、AndroidスマホなどLDACに対応した機種で接続したときと比べると、再生できる情報量や音の解像度に差が出る可能性がある。
とくにハイレゾ音源を意識してAir5 Proを選ぶ場合は、iPhoneではその恩恵を受けきれないという点を理解しておく必要がある。
とはいえ、音質以外の使い勝手や機能面(ノイズキャンセリング、アプリ連携、バッテリー性能など)はiPhoneでも快適に使えるため、そこを重視するユーザーには十分満足できる製品と言えるだろう。
コストパフォーマンスは依然として優秀

Air5 Proは、機能・音質・使い勝手すべての面で前モデルAir4 Proから着実に進化を遂げていますが、それでいて価格帯は1万円以内に抑えられている。
この価格帯で、LDACとaptX Losslessの両方に対応し、さらにEQ調整やノイズキャンセリングのモード切り替え、防水性能(IPX5)まで備えた完全ワイヤレスイヤホンは、今なお限られた存在だ。
さらに、約7.5時間(ケース併用で最大37時間)というバッテリー性能や、10分の充電で約2時間再生できる急速充電機能など、実用面でも文句なしの仕上がり。
1万円以内でここまでの完成度を実現している点は驚異的といえる。「1万円前後で高音質・高機能なイヤホンを探している」という層には、最有力候補となるモデルといっていいだろう。

商品仕様

| 商品名 | SOUNDPEATS Air5 Pro サウンドピーツ エア ファイブ プロ |
|---|---|
| 発売日 | 2025年3月21日 12時 |
| 発売価格 | 9,980円 |
| カラー | ブラック、ホワイト |
| タイプ | ワイヤレス |
| イヤホン形式 | カナル型 |
| 本体操作 | タッチ |
| ドライバー方式 | 10mmダイナミックドライバー(PU+PEEK) |
| ハイレゾ認証 | 認証済み |
| Snapdragon Sound | 対応 |
| LE Audio | 対応 |
| 再生周波数帯域 | 20Hz—40KHz |
| Bluetoothチップ | QCC3091 |
| Bluetoothバージョン | Bluetooth5.4 |
| Bluetoothプロファイル | HSP,HFP,A2DP,AVRCP |
| 対応コーデック | SBC/AAC/LC3/LDAC/aptX/aptX Adaptive/aptX Lossless |
| 最大持続時間(単体) ※AAC 60%音量 通常モード | 7.5時間 |
| 最大持続時間(本体) ※AAC 60%音量 通常モード | 37時間 |
| 充電時間 | 単体:1時間 本体:2時間 |
| 急速充電 | 10分の急速充電で、最大2時間のリスニングが可能 |
| サイズ | 単体:34.60×19.87×23.50mm 本体:66.88×48.33×26.92mm |
| 重量 | イヤホン(片側1つあたり):4.8g 充電ケース + イヤホン両方:50.3g |
| 防水規格 | IPX5 |
| 内蔵マイク | 片側3基 |
| 充電コネクタ | USB Type-C |
| 受賞履歴 | VGP2025 金賞 |
| パッケージ内容 | ・SOUNDPEATS Air5 Pro ・イヤピース:S/M/Lがワンセットずつ ・充電ケース ・TYPE-C充電ケーブル ・説明書/アプリ説明書/ピーツくんのステッカー |
Air5 Proはこんな人におすすめ

- 低音重視で迫力あるサウンドが好きな人
- ハイレゾ相当の音質を手軽に楽しみたい人
- Androidスマホで高音質再生をしたい人
- ノイズキャンセリングにもこだわりたい人
- バッテリー持ちが気になる人
- コストパフォーマンスを重視したい人
スペック上ではドライバーサイズが小さくなったAir5 Proだが、実際に音楽を聴いてみると、Air4 Pro以上にパワフルな低音が響くという意外性があった。
それでいて、音のクリアさや音域ごとの分離感も向上しており、全体的な完成度においてはAir5 Proのほうが一枚上手であるというのがレビューしてみた印象だ。
1万円以内でこれほどの音質と機能を備えた完全ワイヤレスイヤホンは、現時点では決して多くない。コストパフォーマンスの高いイヤホンを求めているのであれば、Air5 Proの購入を検討してみるといいだろう。




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